このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


3/16 王子戦
西 武 5v−4 王子

(入場者数:924人)

1P2P3POTTOTAL
西武
王子

【得点シーンレビュー】
1点目:相手陣内でのフェースオフ、こぼれたパック後方で拾った山崎のスラップ決まる。秒殺ゴール。

2点目:中央やや右からの樺山のスラップショット、ゴール左上へ。GK岩田一度はキャッチするもグラブからこぼれ、それを上野が押し込む。

3点目:2対1の態勢作り小野が左から持ち込む。中央上がる石岡へゴール前でセンタリング試みるが打ちきれずパック流れGK岩田の方向へ。ところが横パスを読んでいた岩田は前に飛び出そうとしていたため逆を突かれた形になり、パックはそのままゴールネットに収まってしまう。

4点目:終了直前の6人攻撃。相手陣内右ボード際で粘った友人をフォローした樺山が王子DFのマークをうまく外してシュートへ。リバウンドを大川が叩く。終了7秒前の劇的同点弾!

5点目:自陣でパック奪った小堀がオーバーラップして一気に相手ゴール裏まで入り込む。ボード際でホールドされるが樺山のフォロー受け再びパックをキープしゴール前左へ切れ込む。GK岩田前に出たところで逆サイドへパス。ゴール右でフリーで待ち受けていた上野が押し込みサヨナラゴール!


木曜の初戦を理想的な試合運びで完勝で飾り、迎えた今日の第2戦。
ヘンダーソンが故障欠場、GK岩田も怪我が癒えず不調と、守りに不安を抱える王子相手に一気に連勝できそうな雰囲気が試合前にはあった。
しかし蓋を開けてみると、後がない王子の選手達の気迫に押されたのか、出足の早いチェックに苦しみなかなかパックを支配できないもどかしい展開。

それでも開始わずか21秒での「秒殺ゴール」をはじめ、ラッキーとも言える3発で2ピリ終盤までリードを保っていた。
だがうまくいけばこのまま逃げ切れるかも・・・という願いは届かず、キルプレーで決められ同点に。
決められた時間帯も2ピリ終了寸前とイヤなタイミングであった。

3ピリは両チームとも堅い守りで我慢比べの様相になったが、残り5分を迎えたところで王子に攻め込まれ、ゴール前でラッシュを浴びた挙句失点を喫す。
今までの試合展開から見て、この1点はほぼ試合を決する1点になったかと思えた。

残り2分を切ったところで西武はタイムアウト、そして相手陣内でフェイスオフを取ったところで6人攻撃に出るが、リズムが掴めず決定機を作れないまま時計だけが進み、ついに残り20秒を迎えてしまう。敗色濃厚。
ところがこの絶対絶命のピンチを救ってくれたのは、なんと王子のタイムアウト。
とても西武が押している状況といえず、逆にスペシャルセットが出ずっぱりで青息吐息となっているところでのタイムアウトは、かえってこちらを助けてくれる事態となった。

王子タイムアウト明けは相手陣内でのフェイスオフ。おそらくこれが最後の1プレーだろう。
そのフェイスオフを取ると右ボード際で相手のチェックを受けながらもなんとかパックをキープし続け、シュートチャンスが来るのを待つ。
そしてパックがフリーの選手に渡り、ファンの祈りを乗せてシュートがGKめがけて放たれる。
一瞬間を置いて燈る赤ランプ、奇跡が起きた!
この時、時計は残り7秒を指していた。

西武側のスタンドは総立ち。こんな光景見るのは久しぶりだ。
狂喜しているうちにフェイスオフされ、間もなくブザー。
まだ同点に追いついただけにも関わらず、まるで勝ったかのような拍手の渦に西武の選手らは出迎えられた。
それくらい価値のある土壇場のドラマであった。

プレーオフルールでOTは20分ごとのVゴール方式の完全決着制。
15分のインターバルを終えた選手達を出迎えたのは、今度は拍手だけでなく沸き起こる「西武」コール。
これこそが本当の応援なんだと身震いがした。
勢いは完全に西武にあると確信した。

予感どおりOT開始から西武が完全に試合を支配。
そしてその勢いのまま開始2分を待たずに歓喜のVゴール!
喜びを噛み締めるかのようなゴールパフォーマンスをするヒデさん、
リンク中央で抱き合う選手達。Vゴール勝ちは盛り上がりも倍増ですな。

王子も故障者を多く抱えながら今日は名門の維持を存分に見せつけ、最後まで苦しめられた。
岩田の二度の交替については賛否両論があるだろうが、彼の執念には素直に拍手を贈りたい。

劇的幕切れの歓喜に浸るまもなく、「最終決戦」はもう目前。
来週は今日以上の感動をください。
俺達がついてます。


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