このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

幼い頃の事件簿

  事件ではありませんが、遠いとお〜い昔の夢の世界です。

「至福のとき」

 ♪ねむれ〜 ねむれ〜 ♪は〜は〜の〜 むね〜に〜(ブラームスの子守唄)

私は母の胸の中で、すこやかに眠っていました。母の胸はとてもやわらかく、甘ずっぱい香りがしていたような…。何かポワ〜ンとしたオーラのようなものに包まれていたような…そんな感じです。ゆるやかな時の流れのなかで、私は穏やかな眠りの中にいました。

 その時、となり(左側)に誰かもうひとりいた事を覚えています。それが私のひとつちがいの妹だったと認識するのは物心がついてきてからの事です。
妹がお乳を与えられていた頃ならば、私も1〜2歳の頃だったのかな…と思ったりしています。何故か、つかの間のワンシーンが脳にインプットされたものです。ふと目覚めて周りを見渡した時ではないかと思います。

 この記憶は母の胸に抱かれて“至福のとき”を過ごしていた私の大切な記憶です。
瞬間的な記憶ではありますが、私の最初の記憶でもあります。母が生きていた頃、何かの拍子にこの話をした事があります。母は「エ〜ッ、嘘いんさい!」「夢、見たんじゃないんね〜」と云って驚いていました。その驚きように、あえて反論はしませんでしたが母の胸の中での夢のような情景は、あるいは後に私のイメージがふくらんだものかも知れません。しかし、今でも心の中に大事にしまっている私の「母の思い出」です。

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