- まずは、塗装変更で九州の車両を作ってみましょう。
- 車体の加工は全くなしで、あっと驚くイメージチェンジが出来るのが、塗装変更の
- 楽しみです。スプレーでシュッシュッっとやるだけなので作業時間自体は短いです。
- 車両はキハ40-2062で、82年に突如登場し、長崎機関区に配置されたキハ40のカワリダネ。
- 国鉄民営化が現実味を帯び始めた頃、ローカル線のイメージチェンジを図るべく、
- 登場したこの上半クリーム色、下半ブルーの塗装はファンに大きな衝撃を与えたそうです。
- 変更を受けたのは、キハ40とキハ58の1両ずつで、鉄道ファン82年10月号の表紙を
- 飾っています。少数派でしかも西の端っこ、長崎で走っていたのであまり人目に
- 触れることが少なく、記憶の彼方の車両となっているようです。
- こういった車両を再現するのは楽しく、楽な作業で、運転会でも”ナニコレ?”と注目を
- 浴びるので、オススメです。
- 車両はKATOのキハ40を使用します。最近はアリイでも構いませんが。
- 1両をバラします。ライト周辺が曲者で、特にヘッドライトレンズは、はまっている場所を
- カッターで一部削り落として取り外します。全部の部品をはずしたら、すぐに塗装です。
- この頃はまた、タブレット保護板などは残っていましたので、車体は未加工で構いません。
- 最近になってタブレットキャッチャー自体が、エッチングパーツとして発売となりましたので
- 追加工作をするなら取り付けておいても良いでしょう。
- 塗装は上半がクリーム色1号(スカ色窓周り)、下半が青色20号(ブルトレ色)です。
- GMカラーから発売されています。クリーム色1号から吹き付けます。
- 下地のタラコ色の浮き上がりは、きっちり塗装すればないと思われます。
- ただし、クリーム色1号の塗料自体がやや肌色っぽい関係もあって、気になる方は
- 下地に白色3号を吹き付けておくことを勧めます。シンナー風呂で塗装を落とすのは
- KATOやTOMIXの車両の場合、自殺行為(車体がひび割れる)になるのでやめておきます。
- 私も某氏の家で見たことがあるので、やめましょう。あれは草加煎餅みたいで悲惨でした。
- 印刷の部分をサッとシンナーで一拭きする分には問題はありませんが(経験者)。
- スプレーは色のまわりにくいところにめがけて吹き付けると、全体によく行き渡ります。
- この車両の場合、プラの厚みの部分(ガラスがはまるところ)がそうなので、
- まずは、雨どい付近を含めて、斜め上、斜め前、斜め後ろからスプレーします。
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- 上半分がきちんとなることを第一に考えます。下半分に塗装が回っていなくても、上から
- 青を吹くので問題はないですね。ただし、吹き付けの対象外では、塗装が着いていても
- 表面がザラザラになることが多いので、仕上げには全体に吹き付けるのが基本です。
- こうして吹き上がった車体を乾燥させ、次に備えます。
- マスキングをして、青を吹き付けます。マスキングは裾から5.5mmの部分、前頭部のライトの
- 下の部分に塗りわけ線がかかります。前頭部のマスキングは特に注意しましょう。
- ドアと運転室手すりは全てクリーム色です。
- また、裏側から窓のマスキングを忘れずに。せっかくきちんと塗っていても、次の色が
- 吹き込んでいては台無しになります。こちらは、広告などいらない紙でマスキングして
- セロテープで所々とめておく程度で大丈夫です。
- まず、テープの隙間からブルーが吹き込まないように、先に塗ったクリーム色を、
- 上からもう一度塗ります。これはテープの境目の部分をめがけてサッと塗るだけで大丈夫です。
- どこぞのマニュアルと同じこと言っているぞ、と言う前に一度お試しを。
- 塗り分け線のシャープさが、塗らないときとぜんっぜん違います。
- ブルーは、塗膜が薄くても下地の色は隠れるので、少しずつ様子を見ながら吹き付けます。
- スプレーでも、軽く吹いて4〜5回に分けたほうが、一度に厚塗りするより、うまくいきます。
- きれいに塗れたら、乾燥後テープを剥がして、吹き込んだところなどをタッチアップします。
- あとは、前面の方向幕などに色差しして、組み立てたら完成です。
- なお、この車両、配置は門サキ、キハ40-2062の1両のみです。
- 2両以上作ってしまうと、フリーランスの世界となってしまうので注意してください。
- 組む相手は国鉄色の気動車ですね。昭和60年に入ると、現在のJR九州標準色の車両が続々と
- 出場してきますが、こちらと時代が重なったかは不明です。
- この車両の3年後の交番検査といえば、昭和60年となりますので、その際に
- 塗り替えられてしまった、という可能性もあります。
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