このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

九州車両の模型事情


JR九州の車両はあまり発売されていないので欲しい人は自作、もしくは
改造で製作していることが多いのが現状です。
Nゲージの2大メーカーであるTOMYとKATOはプラスチック完成品を
発売しますが、プラ製品を成型する”型金”というものは、一般に高価であり、
一つ製作するのに数千万園単位の金が動きます。

近年はタミヤなどがコンピュータを採用し、機械で型を削りだすこともしていますが、
まだまだ微妙な再現を要する鉄道模型に採用するのは苦しく、人手に頼っているのが
現状です。ある意味、プラ製品を出すことは大きな賭けであり、いきおい手堅い路線を
取らざるをえなく、鉄道模型人口の大口といえばやはり東京なのでその人たちに受ける製品、
とくに東京地区に乗り入れる車両を優先的にリリース傾向が強くなります。

また、TOMIXは実車がなくなると型金を壊す傾向にあるので(クハネ581生産中止、

サシ481はスシ24に改造など)実車がなくなる前に手に入れないと中古市場でプレミアが
ついてしまいます(これはKATOも一緒ですが)。
また、出す、といって出なかったりするのもこの業界の特徴で、最近ではTOMIXの
キハ120などがでていません。最近のKATOの157系も予告してから3年近い月日が
たってようやく出ました。

実車では多彩な車両が出現している昨今ですが、大手が手堅くいこうとすると首都圏外の
車両が欲しいときに非常に困ることになります。
そこを埋めているのがガレージメーカというもので、比較的安く済む金属エッチングパーツを
発売し(エッチングはセットも発売されているように、自分でパーツをデザインして
作り出すことも可能な素材で、手軽です>プラ型を作るよりは、という意味であり、
大変なのには変わらないですが)九州の車両といえば知る人ぞ知るジャングルプロダクション
(以下JP)というメーカーがあり、九州の車両でてこずるレタリング類を印刷したデカール、
インレタや一部の形式をリリースしています。
そのメーカ、場所が九州でなく、横浜というのがなんともいえずあやしい気もするのですが???
(実車考証などどうするんだろ)、実車と違えばユーザが加工する、というのも楽しみなので
放っておきましょう。

     
発売中の車両(改造工作が必要なものも含む)
製作可能形式発売形態メーカー別途購入品備考
787系メーカー完成品KATOなし市場在庫あり
九州新急行色メーカー完成品KATOなし限定品
九州旧急行色メーカー完成品KATOなし限定品
475系国鉄色メーカー完成品KATOなし平成14年1月再生産予定
レッドエクスプレスかもめメーカー完成品TOMIXなしなし
レッドエクスプレスメーカー完成品TOMIXなしレタリングはインレタ、ユーザ貼付け
みどりエクスプレス
ハウステンボスデカールあずみのJPクモハ485-100キット485系の完成品改造
九州一般色キハ58メーカー完成品TOMIXなし限定品
EF81-400メーカー完成品TOMIXなし一般型に400番台のナンバー付属
415系1500番台メーカー完成品TOMIXなし発売中
415系100番台メーカー完成品TOMIXなし発売中
ED76メーカー完成品TOMIXなし貨物試験色等3種
EF30メーカー完成品TOMIXなし発売中
783系金属エッチングキットBONA FIDEいろいろ再生産待ち
キハ40日南色デカールあずみのKATOキハ40要塗り替え
シーサイドライナーデカールJPキハ58、65塗り替え必要
アクアエクスプレス金属エッチングキットJPキハ58、床板などなし
クモハ485−0エッチングコンバージョンJPなどクハ481、モハ484先頭部・床板要切り継ぎ
クハ481−100エッチングコンバージョンJP同上きりしまデカール4両分付属:生産終了:市場在庫のみ
811系コンバージョンキットJPGM211系キット・台車等200番台の側板をつけて再登場。
885系メーカー完成品KATOなし発売中
883系メーカー完成品KATOなし発売中
キハ125金属エッチングキット東京堂モデルC台車等上級者向け・車体折り曲げ済み
EF81-300番台金属パーツ銀河モデルなどEF81要部品取・塗り替え付
EF81-300番台TOMIXJR仕様完成品なし発売中
キハ200金属エッチングキットJPKATOモータ等発売中
キハ200完成品GM完成品発売予定
423系金属コンバージョンキットJP床板・屋根板・台車等発売中
キハ53-100プラK/エッチングKGM/ペアハンなし100番台は長大編成仕様。600番台は一部簡易荷物室仕様
キハ45-600
715系金属コンバージョンキットペアーハンズKATO583系なし
クモヤ740エッチングコンバージョンBONA FIDETOMY73系など 
キハ72レジンボディジオラマディスプレイファクトリー床板等発売中
キハ72金属キットペアーハンズ床板等発売中
713系側板のみ金属コンバージョンkitcheN妻板・床板等発売中
717系各種側板のみ金属コンバージョンkitcheN前面・床板等発売中
Tc455サロ改各種側板のみ金属コンバージョンkitcheN前面・床板等発売中

*用語の説明
デカール:
シールの一種で、台紙ごと水につけて糊を溶かして貼り付けます。

金属エッチングキット:
真鍮などをエッチングした部品を組み立てて製作するキットです。
もちろん塗装などもユーザーがやります。
組み立ては、以前はハンダ付けが常識でしたが、現在は瞬間接着剤を
使用可能なキットもあります。

エッチングコンバージョンキット:
金属キットの一種ですが、側板のみ、などの販売で、完成させるには
別の車両をバラす必要があるキットです。
バラした車両の床板・窓・屋根を流用するのが一般的です。
ある車両に加工をして別の車両に仕立てるキットもあります。
このようにみると、随分とたくさん発売されていて技術さえあれば、
なんでも造れそうですが、金属キットは一発生産が多く、再生産は
なかなかされない(一般に要望の強いもののみされるようです)ため、
また、財布にきついのが特徴で、手が出にくいのが難点です。

国鉄時代の車両なら日本中どこでも一緒だったのでだいたい手に
入りそうなものですが、こちらもメーカーが生産しない、というはなしで、
なかなか大変です。EF81-300などはもともと発売されていたのが
生産されなくなったので、隙間を埋めるメーカーまで現れました。

なお、友人によれば現行車両を製作するならGマックスの211系が
使用できるとのこと。813、815系などはそれで製作できるそうです。
なお、詳細は各メーカーのHP、雑誌等をご覧下さい。

また、この表はあくまで参考にとどめてください。責任は取れません。


九州の車両を造る

JR九州っぽくするのに一番手っ取り早いのは塗り替えてしまうこと。
国鉄の車両をJR九州色に塗り替える、それだけであります。
国鉄気動車や電車を塗り替えるなら、Gマックスの塗料がお勧めです。
青23号を青20号、クリーム10号は小田急アイボリーで代用できます。
なお、アイボリーは隠ぺい力が弱いので、青を塗った上から白3号を吹いて
その上からアイボリーを塗り重ねると使う塗料の量が少なくてすみます。
鹿児島独特の車両といえば、キハ53の100番台、なんてものがありまして、
これは長大編成に対応するためのバージョンで、昭和43年に新製されて以来、
平成5年に廃車になるまでずっと鹿児島運転所に配置されていた、
薩摩ッコ、であります。
2両のみで、番号は101と102です。Gマックスのキハ23に窓埋め加工や、
給水口の追加などをしてやれば、それらしくなりますし、晩年は九州色でしたので
塗り替えてやれば、かっこよくなります。実車の画像はカコの写真集にあります。


工作室

話題の特急かもめ885系(KATO)インプレッション

塗装変更でキハ40を小倉工場試験色にする

塗装変更とベンチレータ撤去でキハ40を日南色にする

Gマックスキットで103系1500番台を作る

お手軽工作でキハ125を作る

キット改造で815系を作る

切り継ぎ三昧でキハ200を作る

完成品改造できりしまエクスプレスを作る

KATO883系ソニックインプレッション

エッチングキットで811系を製作する

塗装変更で九州色気動車群をつくる

415系Fm-5をつくる

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