終点近くの細街路を使って折り返す「はるかぜⅥ」■路線概要
北千住駅西口−鹿浜５丁目団地を結ぶ路線である。運行は新日本観光自動車で、第５弾と同じ会社であるが、同社の車庫が終点近くにあり、第５弾の出入庫運用を兼ねる格好で路線とダイヤが構成されている。そのため、朝ラッシュ時に北千住駅方向、夕ラッシュ時に鹿浜５丁目団地方向に運行本数が集中するという、たいへん理想的な路線である。なお、北千住駅西口では既存のバスベイに入らず、駅前広場の片隅から発着している。
足立区随一の繁華街北千住を起点としていることに加えて、沿線に上沼田・加賀・鹿浜などの団地群があり、旺盛な需要が存在している。筆者が実乗・実見した限りにおいて、車内は常に混雑していた。細街路を経由しているのは北千住駅付近ほか短区間に限られているので、ほんらいは大型車を充てたいところだろう。
日暮里舎人線開業後は、並行している区間が長いため、需要をある程度奪われる可能性は否めない。しかし、北千住を起点としていることから、都心への通勤利用者はともかく、日中の利用者の流れにはよく合致しており、底堅い需要が残るものと想定される。