このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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第10弾:西新井駅西口−扇いちょう公園(停留所新設)
■「はるかぜⅩ」の停留所新設
「はるかぜⅩ」の運行開始日は平成19(2007)年 4月14日で、走り始めてからまだ半年しか経っていない。既存バス路線とは敢えて直接的に競合させない意図なのであろうか、起点側の停留所間隔が極端に長くなっており、西新井駅西口−本木町第二アパート間は実に約 2kmも開いている。その一方、既存バス路線はこの間に 4箇所もの停留所があるわけで、「はるかぜⅩ」路線設定の特異さは際立っている。
この設定が利用者にとっての利便性を考慮していないことは明白で、平成19(2007)年11月 9日に 2箇所の停留所が新設され、調整が図られることになった。
上の図は停留所新設位置を示すとともに、当初把握できなかった要素を盛りこんだものとなっている。特に西新井大師参道入口については、名称及び位置がたいへん微妙であることがわかるだろう。
西新井大師参道入口停留所予定地を通過する「はるかぜⅩ」
西新井大師「参道」「入口」とは、実にくどくどしい名称というしかない。しかも既存バス路線の停留所を避けた位置で、大師前駅や西新井区民事務所などから距離があることから、利便性が高いとはいえない。そのかわり、西新井大師参拝にはさほど不便ではなく、この点に関していえば、日暮里・舎人ライナー西新井大師西駅と比べはるかに筋が良い。扇大橋−(徒歩)−扇いちょう公園−(はるかぜⅩ)−西新井大師参道入口は、初詣など超繁忙期の途上混雑を避ける通好みのルートになるかも。
西新井本町二丁目停留所予定地を通過する「はるかぜⅩ」
これに対し西新井本町二丁目は、既存バス路線の停留所からほどよく離れた位置になり、なんとも絶妙な設定といえる。ただ、行先により位置を大きく変えた意図は不明である。近づけることが困難とは思えないだけに、その意図が気になるところ。
日暮里・舎人ライナーが開業してもなお、「はるかぜ」路線網は拡大の一途を辿る気配がある。この「はるかぜⅩ」の停留所新設はその一環とも読めるわけで、足立区の布石の巧さ、そしてバス事業者の参入意欲の高さには驚きを禁じえない。
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