このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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再編と実は絡まぬ北05
■東武バスセントラル北05北千住駅−江北駅
この記事をどこに配置すべきかそれなり迷ったのだが、いちおうは開業に関連したバス路線再編の一貫として扱われているから、日暮里・舎人ライナーの記事群に属させるべきなのであろう。ほかでもない、東武バスセントラル北05系統のことである。
東武バスセントラル北05(江北駅)
「はるかぜⅥ」
が成功をおさめているから、日暮里・舎人ライナー沿線(というよりもむしろ尾久橋通に沿う地区)から北千住へ向かう流動を掘り起こす意図がある新設路線、という解釈が最も自然なところだろうか。とはいえ、「はるかぜⅥ」のように沿線に団地群を抱えているわけではなく、確たる需要があるようには見えない。そこで、実際の状況を確かめるため、乗ってみることにした。
■実乗記
北千住リムジンからの乗換となり、乗るのは最終一本前という時間帯である。同じバスベイで待っていると、それなり列ができている。意外に乗っているな、という印象をまずは持った。ところがこの行列は、直前に出発する北02(北千住駅− 100号線経由−西新井大師)を待っていたのであった。行列は一旦消滅し、北02は12名を乗せて出発した。
東武バスセントラル北05(北千住駅)
すぐに北05がやってくる。乗車したのは筆者を含めわずか 6名にとどまった。出発直後、北01(北千住駅−本木新道経由−西新井大師)バスベイ脇を通過した際、こちらには20名前後の行列ができていた。北01〜03と比べると、北05には明らかに落差がある。
北05は淡々と進んでいく。千住二丁目・千住竜田町では乗降ゼロ。荒川直前の千住桜木でいきなり 3名の降車があった。北05は荒川を渡り左折、土堤を下りさらに左折して土堤沿いに西進する。荒川渡河後最初の停留所いずみ記念病院入口では 2名が降車した。即ち、車内に残ったのは筆者 1名のみ。次の足立六中入口には人影があったが、「はるかぜⅥ」の終車もしくは誰かの迎えを待っている様子だった。扇大橋下・扇大橋駅前・扇二丁目・扇三丁目・江北四丁目では、当然ながら乗降ゼロ。終点江北駅で筆者が降車して、バスはむなしく回送の途に就いた。
東武バスセントラル北05(江北駅・回送表示)
乗り通してみればなんのことはない、北05とは北01〜03の北千住より近距離区間の混雑緩和路線にすぎない。さらに尾久橋通沿いから北千住に向かう利用者を拾えれば儲けもの、というところか。勿論、ただ一度の乗車で即断するのは危険であるとしても、将来の発展性はないに等しいと見て、ほぼ差し支えあるまい。東武バスセントラルがこの路線をいつまで維持するかが見物、としては酷評に過ぎるだろうか。
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