このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

書評(平成18年09月02日)

『能登半島民話遊行』(㈱クリエーティブ・グルーヴィ)

  書評というと大げさだ。ちょっと能登の民話に関する本の紹介です。
 私は民話伝説が大好きなので、自分のホームページでも、  「能登の民話伝説」 というコーナーを設けて沢山の話を紹介しているくらいです。それでこの本を手にとってみて、一辺に気に入ったので(勿論すでに読みましたが)、採り上げました。
 本文は中能登町(旧鹿西町)在住の童話作家で私の七尾高校の先輩でもある坪井純子(つぼい・すみこ)さんが書いています。
 能登に関する14の民話が載っており、それぞれの話ごとに、県内在住のアーティストやデザイナー達が数枚のイラストをコンペでもして競うかの如く、添えています。
 また本文のほかに、パティ・クリスティナ・ウィリスさんという北陸大学外国学部講師(1987年現在)で日本中世文学を研究する方が英訳も添えています。

 収録されている話は
 「千の浦の又次(志賀町)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・平田邦夫)
 「はっけ見のあんさま(穴水町)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・松代一生)
 「引砂のサンニョモン(珠洲市)」(→イラスト:イラストレーター・谷俊道)
 「能登島のむじな(七尾市・旧能登島町の地区)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・浜辺和彦)
 「長太とむじな(輪島市)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・市村淳一)
 「はぐすけ(志雄町)」(→イラスト:画家・右澤康之)
 「タコの島(珠洲市)」(→イラスト:版画家・寺田一行)
 「力六ばなし(七尾市・旧中島地区の地区)」(→イラスト:人形作家・中村多恵子)
 「猿神物語(七尾市)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・戸田秀昭)
 「にげたお釜(羽咋市)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・高橋俊充)
 「小田中太郎のゆめ(中能登町・旧鹿島町の地区)(→イラスト:グラフィックデザイナー・松代一生)
 「鬼の刀かじ(輪島市・旧門前町の地区)」(→イラスト:グラフィックデザイナー・吉田豊)
 「万行の狐女房(七尾市)」(→イラスト:イラストレーター・清水まり)
 「雷のむこ(能登町・旧柳田村の地区)」(→イラスト:書道家・能川富美子)
 能登の民話の中では有名な話がほとんどです。

 でも私も知らない話があったので、新たに知った話は、そのうち私のホームページの 「能登の民話伝説」 のコーナーの方にも、少し調べなおして、私の文章にしてから紹介したいと思ってます。

 この上の写真は「能登島のむじな」の頁の箇所です。一年前ほどにスキャナーが壊れて、現在はデジカメで撮影してアップしているが、どうも光など反射して上手く写らない。本当はもっと綺麗な白地に鮮やかな色で絵が描かれています。

 参考までに
 発行所の連絡先(1987現在の)を参考に書いておきます。
 ㈱クリエーティブ・グルーヴィ 金沢市弥生1丁目18-12 Tel(076)243-2215
 当時の価格は、3800円。

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