このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
金山駅は、1日30万人以上の乗降客に利用されている。JR東海道本線、JR中央本線、名古屋鉄道、名古屋市営地下鉄名城・4号線が乗り入れている。いまのような、総合駅として生まれ変わるきっかけとなったのは、世界デザイン博覧会のときであり、名鉄が金山橋駅から移動、JRが東海道線上に駅を作るという工事を行った。JR/名鉄の駅のあるところは、名古屋の熱田台地のくぼみに線路を通したような形で、ちょうど、ダイエー金山店や名古屋市民会館のある北側が中区、その反対側の南側と東側が、熱田区に属する。むかしは、名鉄のある金山橋東側から、大津通り北側、名古屋市民会館のあるあたりにかけてが、金山の町の中心地であった。しかし、JR中央線の駅とは離れており、乗換駅としては全く機能を果たしていなかった。もともと、金山は、今池と並ぶ名古屋の歓楽街であったが、総合駅開業により、しっかりとした南口がつくられてからは、そこを中心とした、発展がめざましい。
もともと、土日になると、中川区尾頭橋にある、JRA日本中央競馬階の場外馬券売り場へ、人通りの絶えない場所ではあったが、いまでは、CDショップ等の入ったアミューズメントビルや、書店、ホテルの立つところとなった。とくに、今年度の完成を目指す、金山駅南口ビルは、名古屋ではじめて、全日空ホテルが入る、そして同ビル内に名古屋ボストン美術館の開館も控えている。南口は、白鳥にある名古屋国際会議場に近いことや、2005年までに常滑沖に建設予定の中部新国際空港が開港したあかつきには、国際的な駅として役割を果たして行くことが期待されている。「総合」と駅に冠されているところは他にもあるが、金山駅は名実ともに、名古屋の南の拠点駅としての地位を揺るぎ無いものにした。
熱田が交通の要衝であることは前にも述べたが、それは、当然、鉄道だけではない。国道にもいえる。国道1号線の、360キロポストが白鳥橋のところにあるが、1号線が東西の動脈であるならば、国道19号、国道247号、国道154号が南北の動脈となる。国道1号線以外は、すべて、熱田区を起点としており、19号は木曽路へ、247号は知多半島へ、154号は名古屋港へとぬける。これらは、堀川と新堀川の間の地帯では、すべて5車線の道路で、(つまり両側10車線)毎日、荷物を載せたトラックが中京工業地帯を支え、また商用車が名古屋の産業を支えている。この広い道路は、熱田大空襲の後からの、名古屋戦後大復興のひとつの、区画整理によるものである。(100m道路よりは地味だが)さらに余談ではあるが、名古屋の交通道路情報センターは、上に挙げた国道が全て交わる交差点の傍にある。
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