このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


道北旅行(2008/5/1-5)


目次:

往路 (新日本海フェリー敦賀-->苫小牧)


2008/4/30

今回は GW 連休を活用し、知美と二人で北海道、それも主に道北エリアを周回する。会社を定時退社してすぐに帰宅。知美と二人で晩御飯食べてから、19:00 過ぎに自宅を出発。今回は 9 年振りに敦賀から新日本海フェリーでの上陸となる。まずは在来線で敦賀を目指す。鶴見区の自宅から大阪地下鉄にて横堤〜京橋(¥230)。京橋からJRに乗り換えて大阪駅と進み、19:45 の新快速野洲行きに乗り込む。間違えて違うホームに登ってしまい、巨大な荷物を抱えて走り回ることとなりとても疲れた。

新快速は補助席のロックが外れる草津あたりまで混雑しており、終点まで立ったままで疲れる。野洲で各停の米原行きに乗り換える。車内検札にきた車掌さんに乗り越し精算をしてもらう(京橋〜敦賀¥2,520)。米原まではこの各停が先着とのこと。米原駅では次の敦賀行きの各停まで 1 時間待たされる。大阪駅 19:30 発の新快速に乗れると良かったのだが、それは無理だったので諦める。むしろもう少し自宅でゆっくりしてきても良かったかも。

22:19 発の敦賀行きに乗り込む。そこそこ乗車している人がいる。うつらうつらしている内に敦賀に到着。駅前からフェリーターミナルへの交通手段だが、22:15 までに到着すればバスがあるのだが、23:00 過ぎとなってはタクシーしかない。タクシー乗り場には数台タクシーが待機している。タクシーで新日本海フェリーフェリーターミナルへ。¥2,000 と安くはないが距離を考えるとそんなもんか?

乗船手続きをする。乗船手続き書のような紙を記入して提出するが、今回はネットで予約していたので、紙への記入は不要だった様子。往路と復路の乗船券を入手。少し待って 23:30 過ぎから乗船開始。往路は二等寝室(所謂、雑魚寝部屋)の予約なので、急いで二等船室に向かうがどうやら一番乗り。二等船室は二つあり、一つに子供連れの家族が入っていったのでもう一つの船室に入る。一番奥の二つを知美と二人で確保。持参の巨大なスーツケースは荷物棚にぎりぎり収まってよかった。

2008/5/1

知美と交代でフェリー内の大浴場に入る。大浴場は1〜2人しか入っておらず快適。車両の積み込みに時間がかかっているようで、船内はそれ程人は多くない。風呂から出て船室に戻り睡眠体制を取る。なかなか熟睡はできなかったが、2:00 頃にようやく敦賀港を出航したとの放送を聞いてから就寝。同室には煩い人はおらず、また隣の場所にも人はこなかったので安眠できる。海はベタ凪なのか殆ど揺れを感じさせない。

9:00 前くらいに起床。朝風呂に入った後、知美が作ってくれた弁当を食べる。船内を見て回る。スポーツルームというのがあり、フィットネスかと期待して見に行ったが、卓球台があるだけだった(笑)。全体的にゆったりした船内でのんびりできる。売店で上陸後の行き先を調査したり、窓越しに海を見ながら座れる席でこのレポートを書いたりする。少ないがコンセントも有り。

苫小牧東港→苫小牧駅の連絡バスを船内案内所で予約した後、13:00 過ぎに昼飯。持参した UFO 焼きそばを食べる。その後、昼寝する。起きてから夕陽を見ながら風呂に入り、ほぼ定刻どおり 20:30 に苫小牧東港到着。20:40 くらいに下船して連絡バスへ乗り込む。連絡バスは札幌行きもあり、徒歩で下船する殆どの客はそちらに乗って行ったようだ。苫小牧駅行き連絡バスに乗るのは我々二人とあと一人だけ。苫小牧東港と苫小牧市街は意外に遠く、40 分くらいかけて 30km 程度の距離を進んで苫小牧駅まで。

駅南口には 21:20 くらいに到着。夕食をとる必要があるのだが、あまり店は営業していないようだ。駅前にはコンビニも見当たらない(少し駅南に歩くとローソンあり)。取り敢えずは東横イン苫小牧にチェックイン。今回はカップルプランで¥6,090/2人也。シングルの部屋に大きなベッドが一つだけ。ただコンセントの数が多かったり(携帯、デジカメ充電及びPCに必要!) 有線 LAN も使えたりと、いろいろと便利な工夫がある。

早速食事に出かける。ホテルでもらった食事処情報を元に、駅南に 10 分程度歩いたところにある『創作料理ラフレス』で晩飯とする。居酒屋風のメニューで地元の若者が多い。どれも美味しかったが地元苫小牧産のホッキ貝の刺身が一番美味しかった。つぶ貝は品切れで食べることが出来ず、残念。

再び宿に戻る。途中ローソンに立ち寄ってガイドブックを立ち読みする。ホテルのフロントではコーヒーが飲み放題。コーヒーを飲みながら新聞を読んで、少しネット検索して部屋に戻る。テレビ見たり持参のラップトップ PC をネットに繋いで調べものしたりしてから 1:30 くらいに就寝。


旭山動物園〜道の駅『あさひかわ』〜『成吉思汗 大黒屋』


2008/5/2

6:30 過ぎに起床して 7:00 過ぎに朝食に向かう。朝食は 1F にておにぎりと豚汁とコーヒー。おにぎり 2 個を食べて満足。部屋に戻って歯を磨いてからチェックアウト。レンタカーを借りに徒歩でトヨタレンタリース苫小牧に向かう。レンタカーは既に予約済みなのだが駅からが遠い…苫小牧駅からレンタカー屋までの送迎は無料で予約ができたのだが、送迎可能なのは 9:00 以降ということで諦めていた。7:45 くらいに歩き出してJR沿いを東に進んで、地下自転車道をくぐって斜め右に進んで交差する大きな道へ右折する。その後、ゆったりした住宅街の中をでて、苫小牧プリンスホテルの前を通りそのまま歩いてトヨタレンタリース苫小牧に到着。時刻は 8:20。駅から歩いて 35 分かかった計算。

手続きをしてナビ・ETC付きのイスト。既に 8 万km も走っている。料金は¥22,000? とネット予約時よりも安くなった。8:35 くらいに出発。苫小牧東IC から道央道に入る。料金所を通り(苫小牧東-札幌南¥700)そのまま走って札幌JCTを旭川方面へ(均一区間¥400)。旭川北ICで降り(札幌JCT-旭川北¥3,400)、一般道を走って旭山動物園の東口へ。廃業した旧旭山スキー場の麓にある無料駐車場(未舗装)に停めてから園内に入る。途中に有料の民間駐車場もあったが無料駐車場でも園内へのアクセスは問題なし。入園料は¥800 也。2008 年 4月より市民以外は値上げされた模様。時刻は 10:30 過ぎ。入り口近くで買った北海道限定の清涼飲料水『ガラナ』を飲みながら見て回る。北海道限定の飲料には他に『カツゲン』があるそうだが、今回の旅行ではお目にかかれず。

いろいろあったけど印象深かったのは:

最後はへとへとに疲れた。16:00 くらいに動物園を後にして宿に向かう。途中道の駅『あさひかわ』に向かう途中で、5/1 からの暫定税率復活をまだ反映していないガソリンスタンドを見つけてフル給油(¥126/リットル)。周辺のガソリンスタンドは 150 円台後半〜160 円前後だったのでかなり得した気分。

道の駅に立ち寄り情報収集。知美は自分の母にスカーフみたいなのを買ってくれた。17:00 に道の駅の営業が終了するのと同時に道の駅を後にする。駅前にある『旭川ワシントンホテル』へ。藤田観光ワシントンホテル旭川とは違うので注意。駐車場は北にあるローソン近くの一般駐車場となる(¥800 - ホテル割引あり)。宿にチェックイン。素泊まり¥6,300/2人 とまずまずの値段。カップルプランでツインベッドとなる。

一休みしてから晩飯に。ホテルから北に歩いたところにある『成吉思汗 大黒屋』に。普通はこのあたりでは松尾ジンギスカンが有名だが、今回は地元での評判が良さそうな大黒屋にしてみた。18:00 前だというのに店内は 8 割近く埋まっている。コロナビールを二人で頼み、生ラムとハーブ岩塩ラムを頼む。どちらも美味しく交互に楽しむ。かなり満足。約¥4,000也。

駅前の丸井今井や西武を覗いて、旭川駅前へ。朝食を食べるところを調査してから宿に戻る。ユニットバスでシャワーを浴びてこのレポート書いて就寝。前日の東横イン苫小牧と異なり、ベッドが非常に小さく二人で寝るのは辛かった…ネットワーク接続は自室ではできず、1Fロビーまで行く必要があるので結局行わず。


オロロンライン〜サロベツ原生花園〜ノシャップ岬〜宗谷岬〜クッチャロ湖〜なよろサンピラーYH


2008/5/3

6:30過ぎに起床して 7:00 過ぎに旭川駅前に朝食を食べに行く。販売開始したばかりの駅弁屋で駅弁オムスビの『駅むす』を買う。ほたて(洞爺駅)、うに(稚内駅)、炒りズワイ蟹(根室駅)を買う。ホテルに戻りチェックアウト。7:45 くらいに出発。R12に出て、買ったオムスビを食べながら進む。r94に入り深川西 IC から深川留萌自動車道へ。片側1車線が大半とは言え、幌糠ICまで無料通行できるのはお得。

幌糠IC からR233を進む。概ねハイペースだが日本海に近づくにつれ天気は悪くなってくる。留萌からR232を北上する。所謂『オロロンライン』と呼ばれる道。道の駅『ほっとはぼろ』の向かいにある『おろろん食堂』にて甘エビ丼(¥1,600)を二人で分けて食べる。美味しい。その後再びR232 を北上。途中¥139/リットルで満タン給油する。暫定税率を反映している店は既に¥160/リットル以上の価格になっていたので、これはまずまずお得だったと思う。天塩町から内陸に入り、名山台(めいざんだい)展望公園からサロベツ原野を一望する。利尻富士までは天気が悪くて見えず、残念。豊富サロベツIC から豊富北IC まで無料のR40 バイパスで通過。現道も速そうなので時間短縮できたのかは不明。

R40 を北上して稚内へ。フェリーでガイドブックを立ち読みして行こうと思っていたカフェ(カフェ・ザジ)は何故か見つからず。諦めてノシャップ岬へと向かう。ノシャップ岬に到着する。外はさすがに寒い。海鮮レストラン『シピリカ』でイクラホタテ丼(¥1,000)とジンギスカン定食(¥700)を食べる。いずれも美味しい。食後のコーヒーを海を見ながら飲めるのは good 。その後、稚内市街を再び経由して宗谷岬へと向かう。稚内では道路の方面標識や薬局の看板にロシア語訳も併記されていたのが印象的。R238 を東に進む。交通量は少なく快走できるが、取り締まりのこともあるのでペースを抑えて走る。海は少しだけ荒れている。

15:15 くらいに宗谷岬に到着。あまり天気は良いとは言えず、ぼんやりとサハリンが見える。無料Pに車を停め、岬の先端に行ってから丘のようなところに上がり旧海軍望楼に登って景観を楽しむ、が寒い…それもその筈、昨日は旭川で 23 ℃だった気温も、ここ宗谷では 5 ℃なのだ。車に戻って再出発。今度は R238 を時計回りに、つまりオホーツク海側を南下していく。交通量はさらに少なく、熊笹や白樺を見ながら整備された道を南下していく。猿払川を渡るあたりから道も内陸に入っていく。道沿いの日陰には残雪が残っているところもある。

浜頓別町に入り、R275〜r84 でクッチャロ湖へ。湖南のキャンプ場は¥200 と安いがキャンプ場での放送が煩く、あまり良い印象なし。湖岸には白鳥やら鳥が沢山集まっていた。湖を後にして R275 を南下。中頓別町に入り、雲をかぶった敏音知(ピンネシリ)岳を見ながら南下する。音威子府(オトイネップ)村に入り、R40 に合流。天塩川沿いに南下していく。音威富士やら、雪のなくなった音威富士スキー場を見ながら、美深町へと進む。何も無いが新春の芽吹きを感じさせる近景と、残雪の残る山々からなる遠景との対比が素晴らしい。名寄市に入り、東雲(しののめ)峠を越え、今宵の宿の『なよろサンピラーYH』に 18:20 頃到着。YH 到着前に見た夕陽は綺麗。

YH にチェックイン。ついでに YH 家族会員に入会する。カードつき¥2,500/年。5 回宿泊で元が取れる計算。部屋は二段ベッドだが広い個室。18:40 から晩飯。素朴だが美味しい。ワインやデザートもついている。食後はお風呂ツアーに参加。近場の『なよろ温泉サンピラー』に向かう前に、YHの近くのダート道を登ったところにある展望台から夜景を見る。空気が澄んでいて、また周辺が暗いのでとても綺麗。その後温泉に向かう。送迎+入浴で¥350 也。温泉は浴感は薄いがとても暖まる。20:50 にお迎えが来て YH に戻る。その後、談話室で明日の予定を考えてから部屋に戻り、このレポート書いて就寝。


トロッコ王国美深〜道の駅『にしおこっぺ花夢』〜滝上公園芝桜〜紋別海洋交流館〜オホーツクタワー〜サロマ湖展望台〜キネアネップ岬


2008/5/4

7:30 に起床して朝食。宿でパンを焼いているらしく良い匂いがしていた。久々のパン食。シリアル+牛乳も自分の好み。

食後に『おこっぺアイス』を買って出発。食べながら進む。知美の提案で『トロッコ王国美深』に向かうことに。予め YH で前売り券(¥1,000)を購入する。¥200 安くなる。東雲峠を越えて智恵文沼の近くを通り、智北駅の北から r49 (美深雄武線)に合流する。途中で見かけた畑の茶色と新緑のコントラストがきれい。畑がまるで圧雪したばかりの雪面のように見える(笑)。美しい渓谷沿いを東に向かう。20km 以上進んで、r120 との分岐点である仁宇布(ニウプ)にあるトロッコ王国に到着。入国手続きを行い、トロッコ出発までしばし待つ。この路線は日本一の赤字ローカル線として知られていた国鉄美幸線の廃線跡に運行されている観光トロッコで、1〜数名で運転可能な小さな 300cc ガソリンエンジンを搭載するゴーカートのような乗り物だ。単線なので 10 台程度の集団で終点に向かい、再び同じ集団で出発点に引き返してくることになる。

しばらく待っている間、何故か置いてあった竹馬に乗ったりしていると YH に宿泊していた二人もやってきた。間もなく集まってコースや運転方法のレクチャを受ける。自分らが乗ったのは二人乗りのかなり年季の入った車両(おそらく元は軌道整備用の車両)。ワイヤーを引っ張ってエンジンをかけるがなかなかかからない。少しスロットルを開けてエンジンスタートする。自転車のブレーキと同じようなハンドブレーキとサイドブレーキがついており、サイドブレーキを外してハンドブレーキを緩めてスタート。

各車両 100m ずつくらいに感覚をあけて出発。いざ走り出すと結構寒い。スロットルの開け閉めが微妙で、スピードが出過ぎたりエンストしそうになったりするが、途中からは何とか安定して走る。水芭蕉や白樺や熊笹を見ながら進む。本当に自然の中を走っている感覚。20 分程でゴールの高広の滝に到着。レールに沿ってUターンし、一度停車してから再出発。

快適に進み、スタート地点に戻る。スタート地点付近にある売店『北の国の店コイブ』にて『メリーさんのひつじアイス』と『森の雫(白樺樹液からなる飲料水)』を買って出発。アイスを食べる。おこっぺアイスよりこっちが好みかな。r49 を雄武町に進み、上幌内から r60 を南下する。r49 を進んですぐの松山湿原は有名なところらしいが、道路はまだ冬季閉鎖中のようであった。いずれの道道も交通量少なく、手付かずの自然の中を通り抜ける素晴らしい道。またスピードも出る。やはり国道より道道の方がより自然に深く入り込むことができ、路線にもよるがトラックや生活車両は少ない感じがする。途中でキタキツネを二度程見る。

下川町にて r60 から R239 にスイッチする。東に走って西興部村に入り、道の駅『にしおこっぺ花夢』で小休憩。知美はおみやげを買っていた。道の駅併設のフラワーパークにはまだそれ程花は咲いていなかったが、それでもきれい。30 分ごとにある人形の自動演奏を聞いてから再出発。r137 に右折して南下する。r137 の入り口はちょっと分かりにくく、また取り付きは少し走りにくいがすぐに幅広の快走路となる。先の r49 程ではないが順調に進んで滝上(たきのうえ)町へ。有名な『滝上公園の芝桜』を遠目に眺める。まだ満開ではないが中々の美しさで、既に多くの車が訪れていた。

公園近くの店『天手古舞』を覗く。食事も出来るようだが凄い行列だったので、ザンギとカニシューマイとフレンチドッグを買って食べる。フレンチドッグはグラニュー糖がかかった道内独特のもの。いずれも美味しくいただく。R273 を東に走って紋別へ。昼食を食べる為、紋別市街にある『まるとみ』に向かうが、周辺に多数の車が停まっており推定一時間以上の待ち時間であることが判明し、U ターン。道の駅で貰ったクーポン紙を頼りに、海洋交流館内にあるラーメン屋『とんこつ風らーめん西や』へ。

ラーメン屋ではミルクラーメン(¥900)と塩ラーメン(¥700)を食べる。持参したクーポン券で各ラーメンには味タマゴが一つずつ追加となった。結構腹一杯になるがいずれもとても美味かった。塩ラーメンは焦がしネギやタマネギとゴマの風味が素晴らしく、適当に入ったにしてはアタリだったと思う。あとから調べると紋別の近辺では美味しいラーメン屋として認知されているようでした。店から見える砕氷船『ガリンコ号』の勇姿もなかなかのもの。

食後にオホーツク・ガリンコタワーに徒歩で向かう。オホーツクタワー自体は途中までは無料でいけるので、そこまでを楽しむ。タワー内の有料フロア(¥800)には行かずに戻ってくる。無料でも十分に楽しめた。遠目に有名なカニ爪のオブジェも眺める。

紋別を後にする。R238 を東南に進む。佐呂間町に入り、サロマ湖畔へ。サロマ湖は道内一で全国でも三番目の大きさに入る湖。周囲は約 90km。サロマ湖展望台に通じるダート道の幌岩山林道を登り始める。フラットで走り易いダートだが、1 車線の区間も多く気を遣う。20 分くらい登って展望台へ。駐車場から展望台へは 10 分程度の登り。展望台からの景色は 360 度で素晴らしいの一言。少し霧のかかった西側とクリアに見える東側とどちらも雄大な景色を見せてくれる。

往路とは別の林道(浪速林道)で降りる。こちらの方がダート区間が短く、やや普通車向けか? R239に出てから『キムアネップ岬』に向かって夕陽を見る。曇り気味の為、あまりはっきりとは見えず。そのまま岬を後にして『サロマ湖畔YH』に 18:00 過ぎに到着。

チェックインする。ペアレントさんはハイテンションな感じの人。YH の全体的な印象は、良くも悪くも一昔前の YH。施設の面でもソフトの面でも。談話室がありマンガが置いてある。この日は 10 名程度の宿泊客がいたと思うが、集まって談話するような様子はなかった。夕食はホタテがメインで美味しかった。食後に風呂に入る。風呂は小さな家庭用の風呂で実質的には 2 名が定員か。周辺にも入浴施設は見つけられなかったのでここに泊る時はどこか違う場所で入浴してから来た方が良いかもしれない。部屋は和室でコタツもあった落ち着くが壁が薄いのが少々難点。レポート書いて 23:00 過ぎに就寝。


石北峠〜層雲峡(銀河の滝・流星の滝)〜層雲峡温泉(足湯・ビジターセンター)〜上川ラーメン(あさひ食堂)〜新千歳空港〜苫小牧駅


2008/5/5

7:00 頃に起床して朝食。朝食は和洋選べる、ちょっとしたバイキング形式。パン食として、目玉焼きやらベーコンやらサラダが選べて満足。よつば牛乳がなくなっていて飲めなかったのは残念。食後にコーヒーを飲む。

昨日のダート走行で、車のドア付近に細かい砂埃がついていたのを付属のブラシで落とす。本当に細かい砂だ。8:30 頃に YH を出る。r103 に出て東南方向に進む。佐呂間町の中心地では綺麗な芝桜を見ることができた。R333 との重複区間を過ぎて南下してようやく佐呂間町を脱出。この r103 もそうだが、移動に使う経路として、敢えて国道を外して道道を選ぶ事で、交通量も少なく、自然の中をのんびり走る抜けることができ、北海道らしさを感じることができるのが良い。

北見市の留辺蕊(るべしべ)で R39 に合流。ここからはしばらく幹線国道を西に進むことになる。給油をしたかったが、いずれのガソリンスタンドも¥161/リットルと高値安定しているので断念。温根湯(おんねゆ)を過ぎると当分ガソリンスタンドはない。燃費重視のノンビリ運転を心掛ける。天気は悪くないが横風が強く、時々車を揺さぶられたり、畑の土が巻き上げられ、ちょっとした砂嵐を浴びたりする。

まもなく石北峠越えに向けて長大な登りが始まる。概ね整備された幅広の道を緩やかなカーブに沿って登るので無雪期に通るのであれば難所というわけではないが、雄大な山塊を貫く山岳路でもあり迫力がある道。冬季も通行可能なこの国道を整備するのにどれくらいの時間と人力が尽くされたのかを想像すると少し感慨深くもなる。

多くある登坂車線を活用して後続の車に先を譲り、ゆっくりと登りつめる。まもなく石北峠(標高1,050m)を越え北見市から上川町に入る。下りもなるべくアクセルを踏むことなく降りるようにする。ダム湖である大雪湖を左手に見て R237 と合流して北上すると、大雪山国立公園の北の玄関口にあたる層雲峡となる。銀河トンネルを抜けて左手に U ターンするように降りると無料駐車場があり、『銀河の滝』『流星の滝』の二つの滝を見ることができる。また層雲峡渓谷の特徴の一つである『柱状節理』も眺めることができる。柱状節理は火山噴火の堆積物が冷えるにつれて6角形の断面を持つ規則正しい割れ目が生じたものらしい。長崎の生口島の「塩俵の断崖」で見たものと同じ。

銀河の滝の方はまだ滝の一部が雪やら蒼氷やらで覆われているが、流星の滝の方はもう溶けていたようだ。この滝は石狩川へと流れ込む。滝に併設の売店の人によると、冬場には全て凍結して氷の柱のようになる滝を、なんと登る人が大勢いるとのこと。歩いて20 分程上がったところにある展望台もあるそうだがそちらには行かず。知美が買った『いももち』(¥200)を食べる。外は風が強いので店内で食べることに。天気は曇り気味。

滝を後にして 3km 程北上すると層雲峡温泉に到着。国道から入ってすぐの公共駐車場に車を停める。無料。温泉街の整備された遊歩道(プロムナード)に沿い、ロープウェイ方向に歩いていく。天気予報の予想が雨ということもあるのか、人は少ない。日帰り温泉の黒岳の湯の前あたりにある足湯をチェックしてから『層雲峡ビジターセンター』へ。

層雲峡の成り立ちやら自然観察の情報などについて無料で学ぶことができる。ここにある地形ジオラマを見ると現在地と大雪山群との位置関係を感覚的に理解でき、昔(1997 年)、自分が旭岳でスキーをしたのはちょうど層雲峡からロープウェイとリフトをのぼった黒岳の反対側(大雑把に言って西側)であったことが分かる。

ビジターセンターを後にしロープウェイ乗り場に向かう。この強風下でもロープウェイ(層雲峡黒岳ロープウェイ)は営業していた。上方は天気が悪そうなので結局ロープウェイには乗らず。来た道を戻り、足湯にしばらく浸かる。源泉をそのまま使っているとのことだがとても温まる。その後、足湯横で飲泉するが癖のない味(ほとんどお湯としか感じることの出来ない)だった。

車に戻り、層雲峡温泉をあとにする。しばらくは国道沿いからも渓谷美を楽しむことができる。『万景壁』と呼ばれる断崖は迫力がある。層雲峡全体にいえることだが秋の紅葉は見事な彩りとなるそうだ。

しばらく走って上川町の市街地に入る。0 円マップでチェックしていた『あさひ食堂』へ。上川町ラーメン日本一の会、に属する店らしい、が駐車場に車を停め、入店してみると以前に来たことがある店だった(笑)。味噌ラーメン(¥700?)と幻の塩ラーメン(¥900?)を頼んで食べる。何れも美味しいがやはりここは、味噌ラーメンが美味い店だと思う。連休ということもあるのか結構な客の数だった。

店を後にしてホクレンのガソリンスタンドで給油。¥159/リットルと安くはないので 20 リットルだけ給油。その後、上川層雲峡IC から旭川紋別自動車道へ。比布JCT までは無料?の様子。道央道に入りひたすら移動に徹する。途中、覆面パトカーに捕まっている車一台あり。途中からいよいよ予報どおり雨が降り出し、札幌近郊では結構な降りとなる。道央道を千歳方面に進み、輪厚(わっつ)PA で休憩。ここでチーズケーキ2個とコーヒーのセット(¥400)を食す。チーズケーキは口の中でとろけるような食感が良かった。

雨の中、当初の予定だった支笏湖観光を諦め、帰りのお土産&弁当調達の為、千歳IC で降りて千歳空港に向かう。空港内で弁当やおみやげを速攻調達。屋根のある駐車場で、車内の荷物整理もでき、駐車場代も¥150(安い)で済みよかった。

苫小牧市内に移動。時刻は 17:00 過ぎ。車の返却時刻は 19:30 なのでまだ少し時間があるが、いかんせん雨模様の為に景色を楽しむわけにもいかない。市内のイオンの本屋で立ち読みしたりして時間を潰し、フェリー内の昼食を調達してから、19:00 過ぎにレンタカー屋で無事に車を返却。その後、苫小牧駅まで送迎(無料)してもらう。

レンタカーの清算明細書を確認すると、今回の道内旅行での走行距離は 1,306km となっていた。結構走った気もするし、北海道にしてはそれ程走っていない気もする。

この時、雨は止んでおり、駅南にある『パスタ・デ・ドーモ』まで 10 分程歩いて晩飯とする。カニクリームパスタ(¥1,200)は絶品。同時に頼んだコース料理も美味しかった。店を出ると外は雨、知美に傘をさしてもらいながらいそいそと駅まで歩く。しばらく駅構内でバスの時間を待つ。22:00 発のバスは駅南口の少し東にあるバスターミナルの一番奥から出ることが分かり、慌てて移動。バスターミナルには待合所があったのでそこで時間を潰すのが正解だった。

22:00 のバスで苫小牧東港まで移動。バスの中では熟睡。バスを降りて係員に料金¥700/人を払い、また雨の中駆け足でフェリーターミナルに移動。23:00 から乗船開始。往路と違い船内は満員。復路は 2 等寝台だったので、受付で並んで寝台を指定してもらう。知美と上下の寝台に移動して、風呂に入った後、就寝。船は往路と違ってかなり揺れていた。敦賀港着が遅れるかもしれないとの放送。少し心配になる。


復路 (新日本海フェリー苫小牧-->敦賀)


2008/5/6

9:00 過ぎに起床して風呂に入った後、朝飯とする。昨日、空港で買ったおにぎりだ。食欲はあまりないが美味しい。その後、テレビを見てからベッドで寝る。15:00 ぐらいまで寝台でうだうだして再び起きる。このレポート書いて風呂に入って晩飯とする。晩飯も空港で買った弁当を食べる。船の揺れは小さくなり外も晴れ間が出ていた。敦賀へも予定通り到着するとのことで安心する。

20:30 に予定通り敦賀に到着。敦賀駅行きのバスに乗り込み敦賀駅まで(¥340/人)。21:10 発の米原行き各停で長浜まで。長浜で新快速に乗り換える。長浜駅はエレベータがあり乗り換えも楽だ。22:01 発の大阪行き最終の新快速で大阪まで。その後、環状線で京橋まで移動。大阪地下鉄に乗り換え、0:06 発の門真南行き最終列車に乗り込み、横堤まで。自宅には 0:30 くらいに無事に到着。


交通費精算:


新日本海フェリー(往路 - 二等寝室)¥9,000/人
新日本海フェリー(復路 - 二等寝台、復路割引)¥10,530/人
横堤駅<->敦賀駅往復(大阪地下鉄、JR)¥5,500/人
敦賀駅->敦賀港(タクシー)¥1,000/人
敦賀駅<-敦賀港(連絡バス)¥340/人
苫小牧東港<->苫小牧駅往復(連絡バス)¥1,400/人
レンタカー(4日間 - 5/2 8:00〜5/5 20:00)¥22,942
苫小牧東IC-旭川北IC (一部ETC通勤割引)¥4,400
比布JCT-千歳IC¥4,850

ページの先頭に戻る mizuのページに戻る

このホームページのホストは です。 無料ホームページ をどうぞ!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください