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能登半島(穴水〜禄剛崎)自転車旅(2006/7/22-24)


目次:

往路


2006/7/22

今回は月曜に休みを取れたので、久々の3連休での単独行。土曜の朝、知美を職場まで送った後に旅の支度を行い、10:55頃にHR-Vにて自宅を出発。今回は通勤に使っている6段変速の自転車を積んでの出発。石川県北部の穴水市まで車で走って能登半島の先の方をサイクリングしてくる予定。但しETCカードを自宅に忘れた(笑)のと、経費削減の為、取りあえずは一般道で能登まで移動する予定。大阪から北陸方面への車移動のノウハウは、信州方面程ではないにせよある程度持っているので、時間さえあれば一般道での移動も悪くない。

大阪市内自宅〜阪奈道路〜田原台経由〜R163〜高山大橋左折して北上〜高山八幡宮の先を右折してr65(生駒井手線)〜三山木駅を越えて左折して北上〜R307、で京田辺まで移動する。R307から禅定寺経由r783(宇治田原大石東線)でR422へ。ようやく滋賀県入りする。今日は曇りだが、最近7月も下旬だというのに雨が降る日が続いている。宇治川ラインでは大変な濁流となっており怖いくらい。またR422の信楽方面は崖崩れか何かで通行止めになっていたようだった。

R422 から南郷河口堰を渡り、東岸に移動。そのまま湖岸道路(湖周道路?)を北上するが、湖岸道路の交通量が多かったので、北山田町に入ったあたりで右折し、最初の信号を左折して道なりに左折、右折の後、広域農道を北上する。R477にぶつかる300m 程手前を右折し、次の四つ角を左折し、道なりにR477に合流する。このあたりは10年くらい前から定番にしているルートだ。野洲川を越えて最初の信号を左折し、Y字路を右方向に進むと、以前ペンションハファダイがあったところで湖岸道路に再合流するが、ハファダイはなくなっていた。

湖岸道路は交通量が多い。彦根のあたりはTV番組の鳥人間コンテストの収録をやっており、車も多く、また見物人も多い。湖岸を走る車が停滞気味なのを良いことに、選手が飛び立つ櫓を横目に見るが、残念ながら実際に飛び立つところは観察できず。

しばらく走って道の駅『近江母の郷』に到着。遅い昼飯を調達する。惣菜パンやいなり寿司入りの鰻ご飯。再び出発し、湖岸を走る。オーミケンシのあたりも湖岸を走れるようになっていた。長浜あたりからは快調に進む。湖北の景色を楽しみながら木之本まで。R303 に突き当たってから強引に直進し、川の1車線堤防を走ってR365に合流する。

R365を北上する。走り慣れた道ではあるが、久々に通る印象。冬場は怖い椿坂峠へのつづら折れの登り道を進む。交通量は皆無に近い。余呉高原スキー場の脇を抜けると、福井県に入る。1〜1.5車線の道を降りていく。ここは相変わらずの峠道だが、R476が開通した今となっては抜本的に改良するような予定もないように見受けられる。

今庄365スキー場の横で、R476に合流する。今は敦賀からトンネルで通過できるR476の方が格上の国道である。R365も今庄ICより北側はそこそこ混雑する。R8に左折し、塚原の交差点をそのまま直進し、丹南広域農道にて北上する。日中の福井市街を移動する抜け道である。

途中、ホームセンター『ヤマギシ』というところで休憩。車載のDC-ACコンバーターを約5千円で購入。これで車で移動中に、携帯やデジカメの充電をしたり、ノートPCを使うことができる。他には見るべきものもなくホームセンターを後にして、北上する。

竹生町のローソンのある交差点を過ぎてすぐに左折し、志津川を渡って道なりに右折、左折した後に突き当りを右折し、日野川を渡る不死鳥橋の手前を左折し、1〜1.5車線の道を進んでr115(殿下福井線)に合流。二光橋を渡る前に左折。ならはら温泉を左手に見て北上。大安寺温泉すかっとランド九頭竜の先でR416に右折する。今回はこのまま九頭竜川の西側を極力使って三国に出る予定。九頭竜川の東側は福井市街なのであまり近づきたくはない。

R416からr155(八幡横越線)〜r156(佐野山岸線)と走り、R305に右折して九頭竜川を渡る。このままR305で進めばよいのだが、久々に東尋坊付近に行ってみたくなり、三国からr7(三国東尋坊芦原線)で東尋坊方面に走る。残念ながら曇り空の為、日本海に沈みゆく夕日は拝めないものの、静かな海をバックにした景色はさすがに美しい。そのままr166(北潟平山線)で進む。関西でよくCM している芝政ワールドを横目に、途中からR305にスイッチし、吉崎からr296〜r140と進んでr19〜r20(小松加賀線)と進む。安宅関からr20を離れて海沿いを走る。小舞子海岸付近で、再びr20と合流し、北陸道徳光PAに隣接する松任CCZ温泉を目指す。

松任CCZ温泉に到着。入浴料は¥370 と安いがシャンプー石鹸はついていない!以前はこみで¥500くらいだったように思ったが記憶違いかもしれない。仕方がないので、シャンプー・リンス・石鹸を¥120で購入して入浴!と思ったが、タオルを車に忘れてきたことが判明(-_-)。受付の人に断って車にタオルを取りに行く。

ようやく入浴する。ありがちな日帰り温泉施設で、また既に施設の新しさも失われてはいるが、露天は源泉かけ流しで飲泉可。飲むと塩化物泉特有の塩辛い味がする。あまり源泉風呂を前面に押し出していないためなのか、源泉の取り合い状態になっていないのはありがたい。

入浴後、広い畳部屋でゴロゴロする。この畳部屋の休憩が長旅でのささやかな幸せとなる。ストレッチしたり寝転がったりした後、惜しみつつも休憩室を後にする。

再び車移動を開始する。ここまで晩飯を食べていなかったのでどうしようかと思うが、途中、r8(松任宇ノ気線)の金沢港近くで見つけたスーパーマーケットバロー木曳野店で寿司やらおにぎりを買う。閉店時刻(22:00)が近いので、少し値引きがあるのはありがたい。スーパー内には食事のスペースがないので、駐車場の隅に移動して車内で食べる。このバローというスーパーは中部地方中心に展開しているが、以前岐阜の白鳥町でも立ち寄ったことがあり、旅行中の買い食いには便利な店だ。今回は利用しなかったが北欧倶楽部というパン屋が入っているのもよい。駐車場で寿司をほおばりながら、ふと遠くを見ると花火が上がっている。

再出発し、内灘町で花火を間近に見る。凄い迫力。花火大会の為、人や車も多いが何とか通過する。内灘大橋を渡り北上するが、途中で通行止めの為に、右手に並行して走る県道に下りる。県道を進み、かほく市からR159へ。免田からR249に移る。が、敷浪までR159で引っ張った方が良かったかも。このあたり結構交通量が多く時間がかかる。

直線的で退屈な道なので眠くなる…途中、コンビニでダイエットコーラを買って休憩後、再出発。志賀町の道の駅『ころ柿の里しか』を過ぎ、輪島に向かうR249と分岐すると交通量はぐんと減る。能登道路の徳田大津ICを過ぎ、中島町で西湾に面するR249に左折する。23:00過ぎくらいに、道の駅『なかじまロマン峠』に到着。R249沿いの小さな峠にある、比較的小規模な道の駅だ。車中泊している車も2〜3台程度。マイカーの後ろに椅子やテーブルを置いてビールを飲んで談笑しているおじさん達がいた。

自分も車中泊の準備に取り掛かる。後部座席に積んでいた自転車を車外に出し、自転車の下に敷いていたダンボールをジェットパックに収納し、代わりにキャンプマット(銀マット)を取り出して後部座席に敷く。フロントガラスには日除けシート、また前後部のサイドガラスは自作の目隠しシートで覆う。今回は単独行なので、助手席は最初から倒して使っているので、荷物をそこにまとめ、銀マットの上で毛布類を被って寝る。自転車は盗難が怖いので施錠して車のすぐ後ろに置いておく。雨が降りそうなら屋根の下になるところに置こうかとも思ったがその心配は無さそうだ。

23:30頃に就寝。周辺の交通量もそれ程多くなく、比較的車中泊向けの道の駅である。しかしながら駐車場のキャパシティは小さいので、大型連休など繁忙期には使えないかもしれない。7月下旬というのに気温もあまり高くなく、エンジン切ってそのまま寝ることができるのはありがたい。朝方は少し寒く感じたくらいだ。


自転車旅(穴水〜禄剛崎)


2006/7/23

8:00 前くらいに起床。まあまあ安眠できた方だが、まだ寝足りない感じではある。道の駅には人懐こいワンちゃんがいて愛想を振りまいていた。今日はこれから少し北の穴水駅まで車で走り、そこからいよいよ自転車で能登半島の先端、禄剛崎(ろっこうさき)を目指す予定だ。天気予報によると、最近雨がちな天気も今日だけなら何とか降らずに持ちそうだ。昨日買ったおにぎりと寿司の残りを食べる。おにぎりは3個のうち2個を食べ、1個は走行中に食べることにする。ウェストバッグに、飲料水とバームとダイエットコーラの残りと、あとアクティブダイエット(チューブ入りアミノ酸)を詰める。

出発地の穴水駅前まで車移動する途中で、コンビニに立ち寄って必要な地図をコピーする。その後穴水駅に到着。ここを出発点に選んだ理由は、バスで戻ってくる場合、バス停の終着点になるからだ。幸い駅前には無料の駐車スペースがあるので車を停めておき出発する事に。本来は送迎用の駐車スペースのように思われ、長時間車を停めてはいけないのかもしれないが、特にそういう注意書きもなかったので、良しとする(^^;

8:50くらいに自転車で穴水駅を出発。最初どちらに走っていけばよいのか分からなくなり少し迷うが、無事にR249に合流。最初からいきなり山間の坂道を登ることとなる。短いが歩道のないトンネルを二つ〜三つ越える。トンネル内はひんやりしていて快適だが、隧道という言葉が似合うような古いトンネルでもあり、暗いのと、歩道がなく路面が悪いのと、車の走ってくる音がトンネル内で反響するのが怖い。

何もない2車線路を降りていくと、海沿いに出る。ここでは『ボラ待ちやぐら』という名所があるそうだが、どれがその櫓なのかは良くわからなかった(^^; とは言うものの静かな漁港の景観には心奪われるものがある。R259沿いの『中居湾ふれあいパーク』で少しだけ休憩。水分補給の後に再出発。

R249は海から離れて再び山道となる。さっきの小さな山越えとは異なり結構きつい。能登町に入り、ようやく標高130m の曽山峠を越える。そこから快調に坂道を下っていき、ポケットパーク『海岸桟敷のと七見』に立ち寄る。海沿いの景観が美しく施設も新しい。後に知ったが最近道の駅としても登録されたようだ。また併設の『能登七見健康福祉の郷 なごみ』には温泉もある(後に調べたところ、シャンプー類はないが、きれいな施設で、プールやトレーニングルームも併設されているとのこと)。ここで朝残しておいたおにぎりを食べる。これ以上食べずにおいておくと、さすがに食中毒の危険がある(笑)。

出発して、しばらく海沿いを走る。もの凄く鄙びた郵便局があったり良い感じ。能登町の市街地へ。これもまた典型的な漁港の町だ。ここから旧道経由でR249 に入るが、これまた山間部を走るバイパス的な道であり、その後続く登りにはさすがにへばってしまい、途中からは自転車を押して進み、下りは何も考えずに重力に任せて下る、を繰り返す。何もない山間の道をしばらく走り、松波の集落に向かって降りる。R249での山越えは禄剛崎へ向けての移動効率は良いのだが、体力的な事、景観を楽しむことを考えたら海岸線を進んだ方が良かったかもしれない。

とは言うものの、ピークからの下りは爽快。風を浴びながら坂を降る。R249から離れて松波へ。ここからは海沿いの道をのんびり進むことに。しばらく北上すると恋路海岸に。国定公園の一部のようだが、人影はまばらである。どんどん先へ進む。独特な奇岩や海に浮かぶ神社など見ていて飽きない。山手の方に目を向けると、のと鉄道の恋路駅が見えるが、もはや、ここに列車が通ることはない。2005年3月末に穴水から先の能登線は廃線になったからだ。

ようやく珠洲市に入る。見附島を横目に進む。そばにあるキャンプ場はまずまず快適そうに見えた。途中、飯田にて『泉谷』で有名な芋菓子(といっても芋は入っていない)を買って、おみやげとすることに。その後、珠洲駅(今はバス・タクシーターミナルとしてしか機能していない)に立ち寄り、帰りのバスの時刻表を見る。路線が複雑でイマヒトツ理解できない(笑)。とりあえず先に進む。

蛸島漁港を過ぎ、『りふれっしゅ村鉢ヶ崎』を通過する。ここには『珠洲焼館』、『珠洲ビーチホテル』、『すずの湯』といった奥能登随一の観光拠点が集中する場所。だが今は取り敢えず先に進むことが肝心だ。禄剛崎灯台を目指してひたすらペダルを回す。両脚だけでなく全身に、かなり疲労が溜まってきており、フラットな道でもそれ程早くは走れない。サドルに座りっぱなしの為にお尻も痛いし、風も向かい風気味なのが苦しい。チューブ入りアミノ酸の封を切って身体に最後の活を入れる。

素朴な漁師町を横目にテレテレと進む。どの家の庭でも何やら海草を干していた。このあたりの家のつくりは独特で、厳しい気候に耐えうるものとなっているようだ。途中バイパスや建設中のバイパスを自転車で走ってペースを上げる。ようやく珠洲岬に到着。へとへとだ。だが目指す禄剛崎灯台はあと5km。しかし、ここまでの道のりを考えると、ホンの少しの距離である。

しかしながら進みだすと、この5km が結構な峠道で辟易する。1.5車線の薄暗い道は交通量も少なく、本当にこの先に目指すに値するものがあるのかと考え出すと気分も落ち込む。悪いことは重なるもので遠くの方では雷のような音がしており、ここまで何とか持ち堪えていた天気も心配だ。途中、有名な高級旅館『よしが浦温泉ランプの宿』の入り口を通過し、ようやく下りに入る。これまた重力に任せて下っていくと、狼煙(のろし)漁港に到着。

漁港の平らな道をゆっくりと進む。灯台への入り口が分からず、しばらくうろうろするが、『あすなろセンター』とかいう寂れた観光センターの向かいから上がれるようだ。手前のパン屋のようなところで、パン(¥130)と缶コーヒーを買って、観光センター駐車場で料金収受をしているおばさんに、灯台までの所要時間を聞くと、徒歩で7〜8分とのこと。自転車をあすなろセンターに置いて、灯台までゆっくりと歩いていく。

灯台への道はそれほど人が多いわけではないが、それでも何組かの観光客がいた。さすがに腹ぺこだったので、灯台を拝む前に、手前の休憩所のようなところで、先に買ったパンとコーヒーを食す。その後、歩いて能登半島最北端の禄剛崎灯台に到着!1883年にイギリス人技師によって建てられた灯台で、今も現役で使われているようだ。

青い海に、白い灯台、まわりは芝生という落ち着く場所で「来てヨカッタ!」と素直に思える所である。しばらくのんびりすることにする。さっきまではひたすらペダルをこぎ続けていたことを思うと、突然訪れたスローライフといった感じ。眼下に狼煙漁港を眺めつつ、贅沢な時間を過ごした後に、ゆっくりとあすなろセンターの方へ降りていく。

帰りのバスの時刻を確認すると、バスの時刻までまだ30分近くある。あすなろセンター内の無人販売で、交通安全のお札を¥100 で購入。小さな手作りのわらじが付いている。売り場には作者の名前が書いてあり、想像するに地元のおばあちゃんが作ったものだろうか? その後、散歩がてら狼煙漁港を歩いて一つ手前のバス停である狼煙口まで歩く。ここで15:17のバスを待つことにする。

日曜ということで漁港には殆ど人影はない。まったりとした時間を過ごす。鳥の鳴く声だけが少々騒がしいくらいで、それ以外は波の音しかない、本当に静かな時間である。

15:17を過ぎてバスが来ないので不安になったが、しばらくすると、中型のバスがトコトコとやってくる。客は3人程度で見たところ地元のおばあちゃん、おじいちゃん風だ。先程あんなに苦労した峠道をバスはすいすいと進む、と言いたい所だが、少々古めのバスも結構苦労して上っているように見受けられる。

この路線ではお客は降りたいところを指示して降りることもできるようだ。さすがはローカル路線である。バスは結構旧道を駆使して第一の目的地である鵜飼駅に向かう。ここで乗り換えて穴水駅に向かう予定だ。途中、先程は自転車で通過した『すずの湯』にもバス停があり、路線バスは立ち寄る。バスの中から観察すると、営業時刻は〜23:00 となっている。このあたり遅くまでやっている温泉は多くない(縄文真脇温泉の〜22:00 くらいか?)なので、頭に入れておく。

16:00過ぎくらいに鵜飼駅に到着。駅といっても先述のように廃線駅ということもあり、駅前はがらんとしている。タクシーも停まっておらず、ここは単なるバス停としてしか機能していないようだ。駅の中に入って写真を撮ったり、赤錆びた線路上を歩いたりした後、さっき乗っていたバスの運転手と話をする。次の出発待ちで暇を持て余しているようだ。いろいろ世間話をした後、16:4? 穴水駅のバスに乗り込み出発。

バスはやはり旧道を縫うように走り、なんと穴水駅まで2時間以上かかるようだ。これは些かスローライフに過ぎる気がする(笑)。とは言うものの普通は車が入っていかないような1車線の漁港内の道をバスがすり抜けて行くのは楽しい。自転車では通らなかった九十九湾もバスは通る。確か能登いさりびYHはこのあたりにある。夕飯が美味しいらしいので今度は泊ってみたいと思う。再度R249に合流した後、鵜川のあたりからまた旧道に入る。ここもめちゃくちゃ狭い! 途中からバスは山間に進行方向を変え、明泉寺のあたりの1車線路をもの凄い速度で走りぬける。

その後、広域農道のような道を通って再びR249へ。このまま穴水駅まではR249で行くかと思ったが、穴水高校のあたりでまた旧道のような道を経由して、穴水駅へ到着。なかなかエキサイティングな路線バスだった。なお最後に乗車していた客は自分一人だけ、と少々さびしい状況…

5千円札しかないので両替してもらう。時刻は19:00前(--;)。3時間半以上もかかってしまった…愛車に乗り込んで自宅から持ってきたプロテインを飲みながら、再度、禄剛崎まで自転車を回収しに車を走らせる(笑)。此木IC前で右折して珠洲道路で進む。ここはあとで地図を見る限りは、穴水ICからR470で北上した方が早かった。

珠洲道路は、能登道路の延長線上のように延びる、山間の県道主体の道路。これははっきりいって片側1車線の高速道路と言って良いような道。皆80km 〜 100km で走っている。道の駅と空港が併設されている珍しい能登空港のそばを駆け抜け、道の駅『桜峠』を過ぎる。未確認情報だが、ここ桜峠の道の駅には無線LANスポットがあるらしい。車中泊時の暇つぶしには良さそうだ。

がんがん進んでいくと、見附海岸近くまであっという間に到着。先程、自転車や遅いバスで進んでいたのが嘘のよう。ここからR249より一本山側の広域農道で北上する。ここから禄剛崎までどういうルーティングをとるか悩むが、r52で北上することに。すっかり日も暮れ、車のライトやら窓に虫がぶちあたってくるのがちょっと嫌な感じ。

r52は最初は幅広の2車線だが、まもなく未改良の1.5車線路に変わる。結構地図で見るよりは細かいカーブも多いが、交通量は多くなく、難なく、折戸の集落に到着。そこからr28に右折して禄剛崎の『あすなろセンター』に再度到着。

自転車を無事に回収する。時刻は 20:20くらい。まずは晩飯にありつきたかったので、22:00まで開店しているという珠洲市上戸町の『よし榮』に。電話番号(0768-82-6338)をナビに入力して出発。日曜の晩なので閉店していても不思議はないが、最悪やってなければ、予め見つけておいたR249正院町あたりの8番ラーメンで済ますかと達観して進む。店構えは小さく最初は通り過ぎてしまったが、よく見ると暖簾も上がっており、営業しているようだ。

店に入ると、客も店の人も誰もいないが、奥からおかみさんが出てきた。聞くと営業しているよう。おかみさんに続いて板さん親子が出てきて調理の準備を始める。刺身定食¥1,300を注文する。今回の旅で店で食事するのは初めてだ(笑)。

しばらく待つと定食が出てくる。どれも美味しい。白くてイカのような歯触りのは聞いてみると地元の名物の蛸だった。ささと食べ終える。今日は飯田の方に泊るのか、と聞かれ、面倒なのでそうだと答える。

店を出る。時刻は21:00頃。今から縄文真脇温泉に行っても下手すると間に合わない。時間を考えて日中見つけておいた『すずの湯』に向かう。行ってみると結構豪華な施設で、入浴料も¥1,100とお高い。値段はイタいが、他に選択肢もなく入湯することに。まあ飯田の街中にも銭湯ならあったのだが、自分へのご褒美と、天然温泉のようだったので、よしとする。

入湯するが、色んなタイプの浴槽があり、体の疲れを取るのには良い施設。石鹸、シャンプーは言うに及ばす、カミソリや歯ブラシも無料でついており、値段だけのことはある印象。施設的に優れている理由の一つは、すぐ近くにある高級ホテル『珠洲ビーチホテル』の入浴施設を兼ねていることもあるからだろう。露天風呂も広く、またお客も殆どいないので、露天風呂を独占する。なかなか良い気分だ。露天は照明がついておらず薄暗いが、これは虫対策だと思う。

温泉を出て、広い脱衣所でのんびり。体脂肪計で測定してみると、体重60.3kg、体脂肪率14.8%だった。ちょっと運動の効果があったとみえる。その後、休憩室でまたまたまったりする。畳の休憩室は、日曜の夜ということもあり、人も少なくゴロゴロし放題だった。昨日の晩に、内灘町で見た盛大な花火が新聞記事になっているのを見る。

十分休んだ後、本日の車中泊場所に向けて出発する。場所は特に決めてなく、明日の帰阪に向けて、体調とペース次第で進めるところまで進む予定。来た道を戻るように、珠洲道路で穴水まで戻り、R249〜r3〜志賀町R249と進む。往路と全く同じ道だ。そのままR249を南下していくと途中でついに雨が降ってきた。考えてみればここまでよく持ったと思う。

R249をひたすら進み、宝達のあたりでR159にシフトする。そのままR159を進んで津幡バイパスへ入り。金沢市街のR8に突入。津幡バイパスは快適。少なくとも夜だと(昼間も?)この方が早い。ガソリンが底を尽きかけていたので、R8沿いのセルフスタンドで給油(¥128/リットル)。時節柄高めなのは仕方がない。今や大阪では¥130でも安い方なのだから。

R8をトラックと併走しながらひた進む。夜間はこういう走り方が距離をかせげる。結構なハイペースで進んでいるので、欲張って福井市近辺まで走ることにする。結局、坂井町の道の駅『さかい』まで走って車中泊することにする。

さて車中泊するには自転車を外に出さなければならないが、あいにく外は雨である。雨の中、自転車を何とか屋根のあるところまで転がして柱に縛り付ける形で施錠しておいてから、ジェットパックから銀マットを取り出し、ダンボールをしまって、目隠しシート類を取り付けた後、就寝態勢に入る。時刻は2:30。雨音が激しいものの、それ以上に疲れていたのですぐに寝つくことができた。


復路


2006/7/24

雨音に起こされる形で7:00過ぎに起床する。無理やり起こされたとはいうものの、短期間に集中して睡眠を取れたのか、頭はすっきりしている。自転車を回収して出発したいのだが、外は昨晩以上に凄い雨である。仕方がないので、本日月曜は道の駅施設が休業であるのを良いことに、施設の入り口のアーケード状になっている部分に無理やり車を突っ込んで、雨のかからない状態で、毛布をたたんだり、銀マットをジェットパックに片付けたり、自転車を積み込んだりする。その後トイレ前に車を移動して、顔を洗ったり歯を磨いたりした後、出発。

概ね往路と同じ、丹南広域農道で南下する。遅いペースカーが何台かいてペースは上がらない。その後R8〜R365で南下する。途中、南庄SAにて、義母へのお土産のますの寿司を買うことに。南庄駅前でR365を左折して日野川を渡ってすぐに1.5車線の堤防道路に右折。これはETC専用の出入り口を兼ねた道路でもあるが、そのような道路が1.5車線というのも如何なものか?

北陸道の下り(新潟方面)へのETC専用入り口近くに車を停車する。特に駐車場などはない。SA外からの利用者用の入り口があるのかどうか分からなかったので、ETC専用入り口の脇から徒歩でSAに侵入する。でも普通に人用の入り口もあることが後に判明(^^;

SAに入って無事ます寿司を購入。塩荘のます寿司(¥1,300)也(後に食べた人に聞いたところ、非常に美味しかったとのことだった。塩荘は敦賀にある店で駅弁のあなご寿司が美味しいらしい)。その後、SAのレストランでモーニング(¥735)を食す。自分以外に客はおらず。さすがに平日だと思わずにはいられない。コーヒーはおかわり自由だが、まずかったので(笑)おかわりはせず。平日のSAでのんびり食べるシチュエーションは良かったが、内容的にはガストあたりの朝食の方が良かったかな。

SAを後にしてR365を再度南下し、往路とは違うR476にて敦賀に向けて走る。相変わらず雨は激しい。R8敦賀バイパスを走り、抜け道探索の為、坂ノ下交差点を左折し、集落の中の1〜1.5車線の道を進む。道なりに左折して橋を渡って右折。狭い道でJRをアンダーパスして左折し、少し進むとR8に復帰する。JR踏切渋滞を回避するには良さそうだが、余程混まない限りは役に立ちそうにはない。

R161を進む。敦賀国際/国境スキー場を越えて滋賀県に入ると小雨になる。道の駅『マキノ追坂峠』に到着。ここで小休憩。朝食とおみやげのパンを買う。結構美味しい。おみやげのパンも後に好評であった。

R161を再び進んで、西浜からr54(海津今津線)に入る。R161バイパスよりこちらが早いことが多いからだ。その後木津からR161に戻れば良かったのだが、r333 に入ったり、r558 を走ってみたりして無駄に時間を使ってしまう。

R161に復帰して進む。志賀から湖西道路に入る。近年無料となった道路だ。心配された渋滞はなく、皇子ICで降りて大津市街に。R161〜r18〜r102で南下していく。結構渋滞気味。R422に入って、往路と同様の道で進む。宇治川は相変わらず凄い濁流。禅定寺経由でR307〜r65 と進む。三山木のファミリーマートで小休憩。ダイエットコーラを買って再出発。往路と同様に高山大橋のところまで出た後、白庭台から田原台に抜けて阪奈道路で大阪府に入る。阪奈道路に入ってすぐに速度取締りをやっており、少し驚く。

R170経由で、鶴見通りに抜けて、渋滞に少々つかまりながらも15:30くらいに無事に自宅に到着。


交通費精算:


高速代¥0
ガソリン代約一万円程度

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