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2007/7/15
7 月としては観測史上最大級の台風4号が去った後、山陰地方へ向かって久々の温泉探索を行うこととした。11:15 くらいに一人でエアウェイブを駆って出発。近所のラクダ書店に立ち寄って山陰のガイドブックを物色するが気に入ったものがなく、何も買わずにとりあえず目的地へと向かう。中央環状を北上するが、台風が去った後であり、連休の中日ということもあり、車はそこそこ多い。
まずは但馬方面に向かい、そこから R9 で西へ向かうというのが大まかなプラン。大阪からの脱出には、(1) R173 (2) r12篠山経由 が一般的だが、今回は、(3) 宝塚市山本台から長尾山トンネル経由〜r325〜r33〜(古宝山の北側通る道)〜西谷農協前右折〜r33〜r319〜r12篠山経由、というルートを取る事にした。理由は (1), (2) は繁忙期には渋滞が避けられない為だが、実際走ってみると (3) のルートも長尾山トンネルまでは結構混雑していた。
長尾山トンネルを出て道なりに進み、西谷農協からr33を北上し、道なりにすすんでr319に入る。1.5車線の薄暗い山道を登って下るとr12。交通量は多くなく、順調に北上するが北上するに従い、天気も怪しくなってきた。日置北交差点でR372へ左折し、城東支所前交差点を右折し、田舎道を道なりに進んでr301〜r140で篠山市街の北側を抜けて長安寺交差点からR176へ右折する。
R176を北上し、r7 経由で氷上 IC から北近畿豊岡道へ。無料区間である、青垣 IC で降り、小倉交差点でr7 から R427 へ右折し北上する。遠阪峠をうねうねと登って降りる。前が支えていて結構時間がかかる。ようやく R9 へ左折し、和田山を抜ける。途中、腹が減ったのでマクドナルドでチーズバーガーとポークバーガーを買って(計¥200)食べる。マクドナルドのそばで持参のラップトップPCの無線LANが繋がるかトライしたが駄目だった。
そのまま R9 をひたすら進むが、八鹿バイパスを抜けるまではのろのろしたペース。淡々と進み、R9 最高所の蒲生峠(標高450m)を越えると、いよいよ鳥取県入り。程なく現れた岩井温泉に久々に立ち寄ることにする。天気はいよいよ本格的に雨になってきた。7月なので気温も低く、晴れ間が見えないのでどこか寒々しい。
岩井温泉では、鄙びた共同浴場と「いわいや」に入浴したことがあるが、今回は何年か前に新しくなった共同浴場に入湯。半円形の浴槽は以前の形を踏襲しており、また雨の中、冷えた身体を温めるには丁度良い熱さだった。共同浴場前には数台ではあるが駐車スペースができており、この点は以前よりも便利になったと思う。¥300と料金もリーズナブル。
岩井温泉を後にして先へ進む。鳥取バイパスで鳥取市街をあっさりパス。新しい道の駅である『神話の里 白うさぎ』を横目に見て進む。ここらでは大規模な道の駅であり、車中泊向けのポイントかもしれない。この道の駅の少し西に、最安値と思われるガソリンスタンドがあった。その先、浜村温泉を過ぎると、無料のバイパスである青谷羽合道路が完成しており、かなりの時間を稼ぐことができる。途中にサービスエリア兼道の駅『はわい』があり、今回は立ち寄らなかったが、後で調べたところ、7:30-21:00まで営業しているレストランがあったり、コンビニ(ポプラ)があったりと、なかなか便利そうではあった。
R9青谷羽合道路を降りても流れは良い。海は台風の余波で大荒れだが、海沿いに立つ、風力発電の3本羽根が強い風を受けてくるくる回る様は見ていて楽しい。道の駅密集地帯(はわい〜北条公園〜大栄〜ポート赤碕)を抜け、大山を左手に海沿いを走る。もちろん大山は見えはしないけど…
淀江大山ICから米子道路に入り、無料区間である米子西ICまで乗る。米子西ICで降り、R9へ出る。ごにょごにょ走ったが、側道を走ってR180を通るのが正解だったか? 安来市と東出雲市を現道のR9 で抜けて、東出雲ICから松江道路に入る。無料区間である松江玉造ICまで乗って降り、再び現道のR9を走る。
本日最後の温泉は、21:00まで営業している三瓶温泉(国民宿舎三瓶荘)を想定していたが、時間的に苦しくなってきた。三瓶山に向かうには R54 経由と R184 経由の二通りがあったが、今回は R184 経由を選択。しかしながらペースの上がらない現道 R9 を西に長く走ることになり、また R184 もカーブが多く道のりが長いので、いくらスピードを上げても、到着時間を縮めることはできなかった。結果的には、R54 〜 r40 経由の方が早かったと思う。また、後から調べて分かったのは、R184 を使うくらいなら、R9 〜 r39 も悪くなさそうだったこと。手元の地図では開通していない才谷トンネルが既に開通していることが分かったから…
雨の中、R184 をひた走って、r40 経由で三瓶温泉到着。しかしながら時刻は20:45。国民宿舎の場所が判った時には21:00前でこれはちょっともう無理だ。共同浴場もあるが(薬師湯)とっくの昔に営業終了しているようである。諦めて周辺で車中泊しようかとも思ったが、晩飯を食べていないのと、車中泊に適した駐車スペースが全くなさそうでかつ、人気もなく、雨の中車中泊するのが憚られたので、一旦市街地に出て体勢を立て直すこととした。
しばらく地図とにらめっこして、r30〜r288〜R375と北西に走って太田(おおだ)市に出る。意外とくねくねした2車線路で疲れた身体にはきつかった。太田市にあるジャスコに21:30過ぎに到着。賞味期限切れのサンドイッチやらおにぎりを安価に入手し、晩飯兼、翌日の朝飯用とする。寝る前に飲むノンアルコールビールやら明日のダイエットコーラを買った後、サンドイッチを食べて晩飯とする。
さて、R9 を今度は西に走って温泉津温泉近辺に移動する。ここらで車中泊すれば朝5:30からやっている温泉津温泉の朝風呂の入れそうだ。温泉津温泉は何年か前に知美と来たことがあるが、念の為、下見をしておく。以前もそうだったが狭い温泉街は相変わらずだ。駅前に数台の駐車スペースがあるが、共同浴場からは遠い。天気がよければ歩いても構わない距離だが、明日も同じような雨だとしたらやはり無理してでも共同浴場近くに停めるべきだろう。
下見を終わって、R9 を走りながら車中泊ポイントを探すが、どうにも気に入った場所が見つからず、江津市に入ったところで引き返す。もう一度良く見て、R9沿い、石見福光駅の南側の温泉津町福波交差点あたりの駐車スペースに停める。時刻は 0:00 頃。道路から近いが追突される危険性は薄そうだし、コンビニの少し先にあり、治安的にも悪くは無さそう。後部座席は自宅出発時にフルフラット+銀マット敷きにしてあり、そこに寝転がりフリースを被って寝る。エアウェイブでの車中泊は初めてだが、言うまでもなく HR-V よりは格段に広くて快適。R9 を走る大型車の音は多少気になるが、まずまずぐっすり眠れた。
参考:山陰道の無料区間 (2007年7月時点)
2007/7/16
6:00過ぎに起床する。R9を温泉津温泉方向に走らせて、清水随道手前で左折して温泉街北側の窯が並ぶところを過ぎてから、仁摩高校温泉津分校を過ぎてから左折し、狭い道を温泉街に降りていく。完全な1車線路であり急坂の道を降りると、丁度、元湯温泉と薬師湯の間に出てくる。前回来た時は元湯に入湯した。今回は薬師湯に入ろうとするが、薬師湯前の駐車スペースは軽自動車でないと停めることのできない狭さ。仕方がないので元湯温泉前の駐車場に停めるが、元湯温泉のおばちゃんよりクレームがあり、薬師湯にいく場合は、そちらの駐車場に停めるよう言われる。よくよく聞くと、元湯駐車スペース向かって右の隣の薬師湯用の駐車スペースに停めなければならないことがわかったので移動する。
雨の中、駆け足で薬師湯に向い、入湯料金¥300を支払い、車の鍵を預ける。『薬師湯温泉は全国 209 箇所の天然温泉の中で、たった 11 箇所しかない「オール5」の評価を受けた本物のかけ流し湯の温泉』というキャッチコピー(?)が掲示されている。社団法人日本温泉協会によるものだそうだ。かなり元湯を意識した宣伝文句である。
浴室に入ると地元の方らしき数名が入っておられるが、それ程混雑はしていない。元湯よりは地味だが、これも素晴らしい歴史を感じさせる浴室と泉質である。熱さも程よくて暴力的に熱い元湯よりは自分にあっている感じ。
入浴を終えて出ようとすると、番台のおばちゃんが3階に行けばテラスでコーヒーが飲めるという。行ってみると無料のコーヒーサービスがある。雨が降っているので、テラスでの喫茶はできないが(^^;)温泉街を高い視点から望んで一休みできるのはポイント高し。
のんびりしたかったが次の予定もあるので薬師湯を後にする。狭い温泉街の道を東に走り、温泉津トンネルで駅前経由で R9 に出る。連休中は今回のように早朝でなければ、狭い温泉街は押し寄せる車で大渋滞になるだろう。あまり近いとはいえないが、駅前、もしくは先の仁摩高校分校の辺りに停めて歩いていくのが比較的マシな方法なのだろうか…
温泉津を後にして、R9 を東に向かう。仁万駅近くのコンビニ『ポプラ』にてトイレ休憩しようとするがここはトイレを開放していないようだ。r31 に入りすぐの役場の駐車場(サンドミュージアムの駐車場も兼用)でトイレ休憩し、昨日ジャスコで買ったおにぎりを食べる。外は結構雨が降っている。
r31 を南下していく。比較的走り易い 2 車線路だ。石見銀座遺跡の横を抜けて、r186 へ。最初は 2 車線だが、すぐに未改良の 1〜1.5 へと変わる。見通しも悪く気を遣う道だ。しばらく走って R375 へと右折するが、こちらもそれ程良い道とはいえない。数軒の旅館を有する湯抱温泉を抜け、バイパスで粕淵のあたりを通過する。r166 に入り、2 km 程度走り、左折していくと 1〜1.5 車線の道で、今回の最大の目的である『千原温泉』に到着。
見かけは小さな川沿いにある普通の田舎の民家みたい感じ。受付で¥500 払ってすぐ奥の入口から入る。かつては宿泊も扱っていた正真正銘の湯治場だが現在は入浴のみらしい。普通の部屋の奥のようなところに暖簾がかかっておりそこの奥が脱衣場となっている。そこで脱衣して階段を降りて半地下に、浴室がある。お湯は茶褐色で既に地元の人?が数名入浴しており、浴槽が狭く感じられる。しばらくして地元の人が出て行ったので、じっくりと温泉を感じることにする。特徴は、浴槽下部から流出してくる温泉であること(屋久島の尾之間温泉みたいな)と、常時、気泡が上がってくること。気泡もシュワーとした泡ではなく、ボコッ、ボコッと大きな泡が上がってくるのが非常に印象的。飲泉もしてみたが非常にクセのある、複雑な味。
地元の人が出て行って、自分の直前に入っていた若者と後から入ってきた年配の人と自分と同年くらいの人の4名になってからが、興味深い成り行きとなった。若者もかなりの温泉探検家らしく、さらに他の2名もさらにその上をいく相当な猛者のようで、温泉談義(≒薀蓄バトル)が始まった。内容は、あそこの温泉を知ってるか?あそこは掛け流しと見せかけてそうじゃないよ、等など…自分は山陰の温泉については全くの初心者であるので、ありがたく話を聞かせていただき、かなり参考になった。彼らの話の中から、この三瓶山周辺が温泉の宝庫であり、ここ千原温泉以外では小屋原温泉が定評があること、山口県では俵山温泉、柚木慈生温泉が定評あること、岡山県では、郷緑温泉が良さそうなこと…
また年配の方によると、浴槽の淵に緑色の苔がついているが、これは山陰地方の温泉に特有のものらしく、この苔が二酸化炭素(だったか?)を分解している、とか何とかの説明を聞いた。いやはやマニアックである。
結局、1時間強、この千原温泉に浸かってしまった。さすがに手指もしわしわである。11gというかなりの高張泉であり、人間の体液濃度よりも温泉の方が濃い為に浸かっているだけで、成分が人体の方にしみこんでくるそうだ(先のマニアの方談)。この後は、いただいた情報を元に『加田の湯』に向かうことにした。こちらは普通の日帰り温泉施設のようだ。一緒に入浴していた若者もほぼ同時に上がる。彼はこれから小屋原温泉に向かうようだ。
外に出ると結構雨が降っている。r166 で東に向かい赤来中学校の横を通る道で R54 に出る。ここから R54 を北上して R184 に入って 1.5 km くらいのところにある『加田の湯』に到着。確かに普通の新しい日帰り温泉施設。外は凄い雨なので、雨が小降りになったタイミングで車を出て温泉に。¥400 払って入浴。内湯のみだが清潔感のある浴室。しかも温泉自体は茶褐色の濃い温泉。三瓶山周辺はみなこのような泉質のようだ。お湯は循環らしく飲泉もできないのが残念だが。
昨日できなかった洗髪を行い、もう一度浸かってから浴室を後にする。休憩室もあるが、時間がないので、おみやげを買って車に戻る。雨は相変わらず振っている。
加田の湯を後にし、R54 に左折してすぐに出雲蕎麦の店『一福』があった。結構有名な店のようで 11:00 だというのに人も多く並んでいる模様。まだ腹は減っていないので、立ち寄ることはせず北上を続ける。ここらの山中は飲食店が多くあるわけではないが、この R54 沿線には時々、飲食店や道の駅が存在する。道の駅『頓原』の南にもちょっといい感じのパン屋があった。このあたりかなり昔は有料道路だったらしく、かなり整備された幹線道路という印象。さらに進むと掛合(かけや)町に入る。後に知ったがここの道の駅『掛合』は1993年に全国で始めて道の駅として登録されたところのようだ。またそのうち詣でようと思う。
R54 も木次町?に入ると田舎道から街中らしくなってくる。途中物凄い雨が降っているところで丁度ガソリンスタンドが登場したので、セルフ給油する。¥137/リットルとやや高いがまあ仕方がない。そのまま R54 を北上して宍道湖南部広域農道に右折して、r25 で玉造温泉の脇を抜けて北上し、JR の線路手前を右折、r263 にスイッチして、松江玉造ICの東の松江西ランプから山陰道の無料区間(松江バイパス)に入る。無料区間の終わりの東出雲 IC で降りて、そこから先は、R9 現道を走る。
R9 現道を走る、安来市周辺の移動は時間がかかる。南側の出雲東部広域農道や、あるいは木次町から、r271 〜 r45 〜 r101 〜 r102 と走っても良かったか?往路と同様に米子西 IC から再び山陰自動車道に入り、そのまま終点の淀江大山 IC へ。そこからは再び、R9 を走る。しかしながらここからは交通量が多くなり、停滞気味。天気の悪い日でも停滞するのだから、天気の良い夏の週末だと大渋滞するのではないだろうか?下市駅の近くには、A コープがあり、食料調達に使えそうだったが、停滞気味なので先を急ぐ。R9 よりも大山広域農道 + 中部広域農道を使った方が良かったかもしれない。
R9 北条バイパスに入ると少しペースが上がってくる。しかしながら往路と同様に青谷羽合道路に入り、気高まで抜けると再び停滞。まあ仕方がないか…比較的新しそうな道の駅『神話の里 しろうさぎ』を過ぎ、R9 鳥取バイパス近くまで停滞は続く。ようやく停滞をパスして鳥取市を通過して、岩美町に入り、少し進んだところに地元のスーパーTOSCいわみ店を発見。15:00過ぎの遅い昼ごはん。鰻の巻き寿司やらを食べる。まずまず美味。
その後も、R9 を東へひたすら進む。雨はいつしか止んでいる。兵庫県に入り、カーナビの VICS 情報を確認すると、八鹿バイパスから和田山にかけて渋滞しているようだ。つるぎが丘の交差点から r6 に出て(R9 旧道)、R312 から大屋橋を渡り、r104 で和田山の渋滞を回避する。しかしながらこの道も停滞してきたので、和田山駅北西の寺谷交差点を右折し、道なりに左折して和田山駅北を東に走り、東河橋たもとで右折し、踏切 2 箇所を渡った後、信号交差点を左折、再び踏切を渡り、玉置橋を渡って玉置交差点を直進して道也に進み、R9 に合流。ここらの渋滞回避は今までの奥神鍋スキーの経験が生きてうまくいった。
R9 に合流すると、但馬地方でよくみかける『リュウセイドー』がある。パン屋なのかな…老舗のようだが。ここから先は往路の逆をひたすら進む。R427 に入り、遠阪峠(旧道)を越えて青垣 IC から北近畿豊岡道へ。氷上 IC で降りて、R176 を南下。柏原市街が渋滞したので、農道のような道で R176 旧道を経由するが、時間短縮につながったのかは不明。
R176 新鐘ヶ坂トンネルを抜けて、長安寺交差点で、r140 〜 r301 を道なりに走って、城東支所前交差点を直進して、R312 旧道へ左折。これにより、R312 日置北交差点の信号を回避。さらに、R312 旧道からパロマガステーブルの看板の右手前を右折し日置北小学校を右手に見て南下する。1.5車線程度の道を進むと r12 に合流。これにより、手前を走っていた車 1 〜 2 台をパスすることができた…(^^)。
このあとは、r12 を南下して、往路と同様に r319 〜 r33 を経由して長尾山トンネルで山本駅まで。そこから南下して中央環状に出る。知美と連絡が取れ、20:00 に伊丹空港に到着することが分かっていたので、ピックアップに空港に向かう。19:15 くらいに伊丹空港に到着。時計回りの周回道路の北東側に停車して、しばし仮眠する。
20:00前に知美から連絡があり、北ターミナルで合流する。彼女は東北旅行でおみやげを買っていたので空港でうまくピックアップできて良かった。その後、中央環状経由で、大日のイオンによって晩御飯を食べた後、無事に帰宅する。
所感:
山陰西部は久しぶりだが、かなり楽しめた。今度は知美と一緒に行きたいと思う。次に行きたいリストは下記の通り:
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