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四万十川カヌー〜四国カルスト〜石鎚スカイライン(2000/7/21-24)


目次:

往路(徳島縦断〜足摺岬〜宿毛〜沈下橋〜四万十川YH)


2000/7/19

21:40くらいにともろ〜のHR-Vが東大阪に到着。荷物積みこんでローソンでハ イカ買った後、22:10に二人で出発!今回の旅行の主目的は昨年に続いて四万 十川カヌー。昨年はカヌーする筈が増水の為にキャンセルだったのでリヴェン ジと言って良いだろう。阪神高速大阪線をケチって、中央大通り〜R43を西宮 まで走ってから阪神高速神戸線(¥500)から乗る。が西宮は結構遠く時間をか なりロスした。

神戸線は工事による車線規制が多くて渋滞しており、やきもきする(金返せ)。 第二神明(¥200)〜明石海峡大橋(¥2,600)と走るが深夜はパールブリッジ(な んて呼んでいるヤツいるのかなぁ…?)のライトアップも無くてつまらない。淡 路ICでとっとと降りて下道に。淡路島南岸のR28をひた走る。時々ナビの好み で旧道を走ったりもするが、R28〜兵庫r25で概ね順調に淡路島南ICに。深夜の 淡路島下道縦断には1時間弱程度かかるようだ。


2000/7/20

その後も鳴門海峡を渡ってすぐに鳴門北ICで降りる(¥1,300)。垂水から徳島 上陸(鳴門IC)までフルに高速乗ると¥5,800だから¥1,900を浮かせて30〜40分 くらいロスしている計算。これを得と見るかは…?

鳴門北ICで降りた後は徳島r11〜R28とつなぐ。鳴門駅付近で自分に運転交替。 R28〜r12と西へ。r12(鳴門池田線)は少なくとも深夜は素晴らしい快走路。地 元車だけでなくトラックがバンバン走っている事から分かるように大半は道幅 充分の2車線で、80km/h以上で走る車も多し。またこの道沿いはコンビニも点 在しており休憩に使えそう。しかし今回は先を急ぐ為に無視して走る(高知は 遠い!)。ローソンが多いところからも徳島県の関西色の強さが伺える。

r12をハイペースで進む中、このまま池田町まで走ろうかとも思うが、他の車 が阿波町の西端で吉野川南岸のR192に渡るのを見て自分もそうする事に。確か に地図で見てもこれが正解のよう。R192はさらに道幅広い2車線でこれまた走 り易い。結構スピードが出ていた時にオービス?が光った気がしたので慌ててU ターンして確認しに戻る。よく見ると標識を照らす光か何かだった(そこを通 ると必ず一瞬光って見える)。しかしながらペースを落として安全運転を心が けることに。

道の駅『貞光』で休憩すれば良かったのだが、調子良く走っていたのでつい通 り過ぎてしまう。その後池田町でR32に合流し、吉野川の西岸を南下する。R32 は二桁国道らしく2車線が確保された山岳路だが時々大型車同士が行き違えな い狭い部分があり気を使う事を除けばまずまず快走。

さすがに疲れてきたので休憩したいがなかなか道の駅が無い。ようやく高知県 に入って道の駅『大杉』でトイレ休憩&ともろ〜に運転交替。道の駅には地元 らしき若者が酒盛りでもしてたのか酔っ払ってた。その後、自分が寝ている間 にも車は進み、たぶんR32(土佐電鉄沿い)〜どこかからR56〜道の駅『すさき』 に5:30くらい(だったっけ?)に到着。その場で仮眠。ZZz...

しばらく仮眠してから、道の駅で朝食。ともろ〜持参のオニギリと道の駅に売っ てたヨーグルト等を食べる。その後出発しR56を南下。非常に良い天気。よっ て景観も良く特に大方町は入野付近の砂浜は圧巻。

中村市に入り、四万十川東岸の高知r20を南下。未開通の広域農道の橋で西岸 のR321にスイッチして南下。途中、四万十川を望む景観を写真撮影。その後2 車線のR321を快走する。この道「サニーロード」という名前が付いているけど、 R321に対する語呂合わせなのかな?

土佐清水の清水港からr27を一瞬走って足摺スカイラインに入る。r27には観光 客向け海産物販売の施設があった。のちにこれは今日オープンしたものと判明。 それはそれとして足摺スカイラインは2車線の快走路。峠を下って行くと、南 方に太平洋が広がり良い感じ。r27に入って東に向かい足摺岬に。南国の植生 が目に眩しい。

足摺岬の駐車場に停めて散策。展望台を見てから売店でアイスクリンを食べる。 ここで九州からやって来たらしき男ばかり10人近くの集団が、売店のおばちゃ んに何やら話しかけているのが目にとまる。彼らは駐車場に停める時に我々の 目の前で1BOXのフロントノーズを車どめに激突させて(^^;いたのでよく覚えて いる。どうもフェリーに乗る為に宿毛への行き方を聞いているのだが、九州? 訛りが強くて売店のおばちゃんには全然通じないのがおかしかった。

その後、七不思議(弘法大師がらみのもある)とかを見て回る。白山洞門へは行 かず。車に戻り来た道を戻る事に。しかし土佐清水港から今度はR321を西に向 かい、左手に太平洋を見ながら進む。途中、土佐清水市内で海中展望塔等があ る施設があり、何となく串本に似た所だと思わせる。御ナビ様の指示により竜 串からr28で北上するが、山間部の道の為に展望は少ないし、道は1〜1.5車線 になるしで、距離的には近いのだろうけどイマ一つ。ただ通行量は少なかった。

宿毛市の小筑紫港付近でR321に再合流。北上して道の駅『すくも』で昼食。こ こで足摺岬でアイスクリン食った時に居た集団に再会。彼らが先に店に入って いたせいもあってかなり待たされる。注文後すぐにつけだしとして出てきた、 サザエを小さくしたような貝(名前がわからん)は美味。その後結構待たされた 後ようやく出てきた刺身定食(¥1,000)は、鯛の刺身が付いていてなかなかの もの。でも一番美味かったのは定食についてた味噌汁かな。鰹のタタキ定食と かの方が良かったかも。でもこの店、冷房無くて暑いんだよね〜(+_+)

道の駅を出て宿毛からR56を東に向かう。中村市街を通らずに四万十川YHに向 かう為、r50に左折して北上。途中1.5車線の所もあるが、まあショートカット 効果は有り。採石場のようなところがあり、ダンプとか大型車の往来が多いの で気を遣う。

四万十川沿いのR441に出て、ようやく今回の最大の目的である四万十川沿いに 到着。ゆったりと東岸を北上する。川沿いのR441も中村市内は結構改良されて いて新しいトンネルができていたりする。途中、沈下橋(たぶん…中村市鵜の 江付近にあるヤツだったと思う)を渡って車を駐車し、のんびり沈下橋に座っ て、四万十の流れと、そこで地元の子供が水遊びに興じるのを眺める。天気も 良く気温も高いので非常に暑いのだが、子供が涼しげに泳いでいるのを見ると 暑さもほんの少しは和らぐ。

再び車を走らせ、西土佐村に入ると道は狭くなり相変わらずの1.5車線道。南 に向かう交通量が多く、行き違いの面倒くささには毎度辟易する。キャンプ場 の下見のつもりだったが国道からキャンプ場の様子はイマ一つ分かりにくい。 それ以上にこの炎天下に河原でキャンプするのも大変な事だということが段々 と理解できてきた。今日はユース泊だけど明日のキャンプはどうしようかなぁ…

R441を西岸に渡ると道は2車線の良道に。少し北上して東岸に渡ったところが 明日カヌーをする『西土佐村カヌー館』である。併設のキャンプ場をちょっと 偵察してみるがサイトは河原より一段上の芝生でバンガローやログハウスも建 ち並んでいる。他のキャンプ場よりはかなり近代的なキャンプ場。

その後、再度R441を北上して、長生というところで、沈下橋を東岸に渡ったと ころに河原のキャンプスペースがあり、これが長生キャンプ場であると判明。 ここは水道があるだけの簡素のキャンプ場だが無料(寸志を入れる箱が置いて ある)なのが魅力。

時間もおしてきたのでユースに向かう事に。最初R441から芽生大橋を渡って南 下しようとするがダートなので諦め、口屋内の沈下橋を渡る。直後にミスコー スしてr381の方に行きかけるが、ともろ〜の指摘により間違いであると気づき 引き返す。沈下橋渡った後くらいに看板くらい付けといて欲しいなぁ。まあナ ビもあるし今回は大したロスも無かったけど。初めて来るバイクの人とかは間 違いなく間違えそう(ん?)な感じ。

1〜1.5車線の舗装林道のような道を通って18:00前くらいに四万十川YH到着。 人なつこそうな犬がお出迎え。チェックイン(会員じゃないので1泊2食で6千円 弱)して男女別の部屋に分かれて休憩。こぎれいな部屋で好感が持てる。風呂 に入ろうとするが誰か入っていてダメ。さすがに疲れていたので飯の19:00ま で寝る。

晩飯の時間なので起きて食事の場所に。その時刻の前後にライダー系の人達が 何人かばらばらとやってくる。そのたびにYHで飼っている犬(ブンタというら しい)が家の中に入ってこようとするのがおかしかった。

晩飯の後に部屋に戻る。同室の人は風呂に入っているようだ。明日どこでキャ ンプするのかとか明後日以降の予定を地図やパンフを見比べて検討する。その うち同室の人が風呂から戻ってきたので、自分も入りに行く。風呂はきれいだ が完全に家庭用のもので二人しか入れない。

風呂からあがって部屋に戻り、旅程検討の続き。となりの人(この人は神戸か らバイクで来ているらしい)が外に行くので誘われたが疲れているのでやめと きます、と告げる。地図を見ているうちに寝てしまう。さすがに早い就寝。


四万十川カヌー体験〜キャンプ(四万十ひろば)〜温泉〜☆


2000/7/21

7:30の朝食に合わせて起きる。ぼーっとしながら飯を食う。8:00過ぎに手早く 支度して出発。ブンタやペアレントに見送ってもらう。YHでもカヌーツーリン グをやっているようで、今度はそっちに参加しても良いなと思う。うねうね道 を降りて沈下橋を渡りR441に。北上して『西土佐村カヌー館』へ。予約してお いた1日ツーリングコース¥6,825(税込み)を支払って窓口に申し込む。その後、 更衣室で濡れても良い格好(自分は水着+Tシャツにした)に着替えて、コインロッ カー(¥200)に貴重品を預け、さらにロッカーのキーを窓口に預ける。借りた 運動靴(無料)を履き、てくてく歩いて対岸の集合場所に。

定刻の10:00になり講習が始まる。講習受ける人は数十人くらいかな。結構多 い。スカート、ヘルメット、ライフジャケット、パドル、カヌーを選んで川縁 に移動。それらの使い方をひととおり習い、フォワードストローク、方向転換、 バックストローク、と言ったパドルの扱い方を練習した後、いよいよ進水(こ こまでで結構時間がかかる)。スカートがはまらなくて苦労するが水に濡らし て何とかはめこむ。

いざちゃぷちゃぷ漕ぎ出すが、聞いていたとおり片方ばかり曲がってなかなか 巧くはいかない。しばらく漕いでいるうちに大分慣れてはくるが、他の人に比 べてイマイチ安定感が無いなと思っていると、自分の艇をイントラが見てフィ ン?(底から出ているヒレみたいなの)が出ていないのを指摘。それを出しても らってからは直進性が増して安定して進めるようになる。

安定して進めるようになるとなかなか楽しい。が、静水の上を行ったり来たり するだけだからそのうち疲れてきた。皆はせっせと練習しているが、自分は東 岸の僅かな木陰の部分に接舷する感じでしばし休憩。天気も良く非常に暑いの に皆がんばるねぇ…ともろ〜も調子良く漕いでいる様子。しばらく休憩してま た練習の為に漕ぎ出すが、その後再度同じ所で休憩しようとしたら、今度は木 陰に鈴なりにカヌーが並んでいるのは笑えた。

午前中はここまでで終わり。とにかく暑くてこれだけでもかなり疲れた。昼飯 は各自で取る事になっており、皆、カヌー館に戻ったり弁当を買ったりしてい る。自分らはカヌー館に向かう橋に向かって側道にある喫茶店のような店で昼 飯。ハンバーガーが売っていたり、地元の学生がたむろしていたり、マクドナ ルド的な要素を持った店だった。自分もハンバーガーとフライドポテトを頼む。

13:00過ぎまでクーラーの元でたっぷり休憩した後に店を出る。集合場所の河 原に降り、木陰で昼飯前に買ったヨーグルトドリンクを飲む。これだけ水分取っ ておけば大丈夫。昼からは午前中に練習していた場所から下流に下って行く。 本来は8kmの下りなのだが、水が少ない為に今回は4kmになるとの事。非常に残 念だが仕方が無い。昨年は増水で全くカヌーができなかったのだから。

縦に1艇ずつ並んで速い瀬を下って行く。なかなか楽しい。殆ど全員が調子良 く下ってくるが、沈している人も一人いた。こういった速い瀬と静水に近いと ころを交互に下って行く。途中で皆、河原にカヌーをつけて休憩。休憩時間の 間に泳いで涼む。とにかく暑くて水もぬるま湯に感じられる。じきに休憩時間 が終わり再び下り出す。速い瀬を下って少しゆったりしたところで終わり。 4kmってこんなものかぁ。やっぱ物足りない感じ。しかし炎天下の中で運動し て結構疲れたので、実際は兆度良い運動量だったかも。

カヌーや用具類をトラックまで運び(これが結構疲れる)、しばらくするとバス が迎えにくる。通常の路線バス(と言っても山間部の路線なので小型のバス)が、 この時だけカヌー専用になるようで、シートも濡れないようにタオルを置いて 座るように言われる。 カヌー館に戻り、飲みもののサービスがあって終了。借りていた運動靴を洗っ て返すが、靴擦れで左足小指と右足踵を擦りむいておりとても痛む。自分のサ ンダルで参加した方が良かった。着替えた後、カヌー館併設のキャンプ場『四 万十ひろばキャンプ場』(¥350/人)を申し込み、1Fに降りて設営開始。

名称四万十ひろばキャンプ場
一人¥350
一台(オートキャンプは不可)
一張り-
サイト川沿いの細長いサイトで下地は芝生。
特に区画はされていないが本来のテントを張る場所は
規定されているよう(駐車場近くを除く)
水場有り。
直火不可
トイレ水洗。割ときれい。
サイト近くのは自動で照明ON/OFF!
評価(1〜5)★★★★(また来てもいいな)

サイトは河原沿いで細長い。一番上流のバンガロー近くに設営する事に。まだ 夕方とは言え気温も高く、結構暑くて、カヌー後に濡れたまま着ていたTシャ ツもふと気が付いたら乾いていたくらい。

暑い中やっとこさ設営後に対岸まで車で買い出しに。橋を降りて左手の精肉店 (実際はスーパー並に一通りの食材が揃う)で、昼に目をつけていた即席の讃岐 カレーうどんを購入。メインディナーとすることに。即席といっても製麺所は 「宮武」でなかなか期待できそう。他にパンとか買ってサイトに戻る。

しばらくテントの中で寝転がって休憩するが、まだまだ暑い。うちわは放せな い感じ。日も暮れてしばらくしてから晩飯調理開始。2バーナーは要らんとい う事でシングルバーナーで湯を沸かし、カレーうどんを食う。うどんはさすが に香川のだけあってコシがあって表面がツヤツヤしており美味い。

遅い晩飯を食い終わり、急いでカヌー館の上の山の方にある用井温泉『山村ヘ ルスセンター』に車で向かい、日帰り入浴しようとするが、20:40を過ぎてい たので一旦は断られる(21:00までだが20:30までに入場している必要がある)。 が、21:00までに出るからと何とか頼み込んで入れてもらう(¥300…あれ?税別 だったっけ)。ともあれThanx!

小さな浴槽と少ない洗い場だが特に混んでなくて(ただガキが脱衣所にスイカ を持ち込んでいた…何考えとんねん)さっさとシャワーで頭と体を洗って出て くる。湯船に浸かりたいところだったが、時間が無い事と、それ以上に脚のケ ガが痛むので止め。約束通り21:00前に出てくる。

ともろ〜と合流してキャンプ場に戻る前に、せっかくの天気とこの空気の良い 田舎というロケーション、というわけで星を見に行く事に。明かりの少ないと ころを求め、温泉よりさらに山の上の方にある老人ホームか何かの駐車場で星 座盤片手に星を見る。星の事は全然分からないので、最初はさっぱりどれがど れかわからなかったが何度も星座盤と見比べているうちになんとかメジャーな 星座の配置は理解できた(と思うが大きな勘違いかもしれない^^)

キャンプ場に戻る。駐車場近くは花火していたりラジカセかけている輩もいる が、我々は奥の方なので関係無し。テーブルやら何やらを前室に戻して片付け、 就寝。川の音がすぐ傍に聞こえるが気にはならず爆睡。


四万十川上流〜梼原川〜四国カルスト(天狗高原〜五段高原〜姫鶴平)〜面河渓〜キャンプ(面河第一)


2000/7/22

朝方、寒くなって目が覚める。Tシャツ・短パン・シュラフ無しはさすがに寒 かった。長袖やジーパンやシュラフやらは全部車に置いてきていた(不覚!)の で、最後は銀マットにくるまって寝るが、これはあまり暖かくはなかった(当 然か^^;;)。

朝起きてから、パンを食べて紅茶を飲んで朝食とする。その後暑くなる前に撤 収、とテントを片付ける。周囲の人達も同様に朝早いうちに撤収しようとして いるようだ。結局は結構暑くなった9:00過ぎに撤収終了。やっぱキャンプ慣れ してないのでどうしても設営・撤収は時間がかかる。

キャンプ場を出て北へ!と言いたいところだが、前日のYHにともろ〜が忘れた 荷物を持ってペアレントが10:00にカヌー館に来るとの事なので、それまで時 間潰しに、R441〜R381と宇和島方面に向かってみる事に。R381は特に見るべき ものは少ないが吉野川(ありがちな名前だ)沿いをのんびり走る2車線主体の道。 愛媛県に入るが少し走って引き返す。

10:00にカヌー館に戻り、ペアレントから荷物を受け取る。実は自分の時計も YHに忘れたと思っていたのだが、YHには無かったよう。時計は諦めて今度こそ 北へ向かって出発! R381を四万十川沿いに走る。そのうち十和村に入り、広く なったり狭くなったりする予土線沿いの道を走る。土佐昭和駅への案内看板が 「←国鉄土佐昭和駅」だったりするのは御愛嬌。川の中州にある三島キャンプ 場はなかなか良さげである。

R381は東に進路を変えていく。そしてR381&予土線から離れ、いよいよ四国随 一、いや全国的にも有数の長大未改良国道R439で北上開始、と最初はトンネル 2車線で驚くが、すぐに1〜1.5車線の道に。川と等高線に沿って進むので道の りも長く、時間もかかる。ただ交通量はR381より格段に少なく、美しい梼原川 を見ながら進む。

梼原町に入り、r26(中村梼原線)との分岐付近は立派な2車線。だが、またすぐ にしょぼい道に戻る。東津野村との村境付近だと思うが、川に降りてちょっと だけ水遊び。ほんとに水がきれいで(四万十川よりもずっと!)、魚が泳いでい るのが遠くから見える。地元ッコが魚を取る様子もまた良し。

再び北上してR197に入り西へ。R197はうって変わって幅広2車線の快適な山岳 路。すいすいと西へ向かって走る。道の駅『ゆすはら』で昼飯。キジ丼定食を 食す。味はまあまあ。レストラン自体はきれいで好感が持てる。道の駅で食材 調達してから再出発。

R440を北上。地芳(じよし)峠を避けてr304(上郷梼原線)〜東津野城川林道で天 狗高原へ。東津野城川林道は2車線の快適なワインディング。数年前は無かっ たよなぁこの道。昔はR439からr48をひたすらくねくねくねと登った筈。

天狗高原からの景色を見たのち、国民宿舎天狗荘(数年前に泊まったなぁ…)キャ ンプ場を偵察。サイト(って言うのかな?あれは)は斜面に水平に置かれた板の 上にテントを張るようになっているという変なキャンプ場。テントは誰も張っ ていなかった。

その後西に走って五段高原〜姫鶴平と四国カルストの景観を楽しむ。ここは何 度来ても良いところだが以前来た時は濃霧の為にイマひとつ景色が楽しめなかっ たので、今回は特に感動しきり。姫鶴平のキャンプ場も誰も利用していなかっ た様子だが、こちらは普通の平地で良さそう。だがテントの周りを遮るものは 何も無いので、観光客から丸見え、また天候が荒れるとドエライことになりそ うな場所。ここでばんそうこうを貰い(売ってないか聞いたらくれた。おばちゃ んありがとう)、痛む足をかばう。

地芳峠からR440に合流し北へ峠を下る。R440は四国カルストの絶景とはうって 変わって普通の1.5車線山道。対向車もやってくるので気が抜けない。途中で 疲れてきてともろ〜に運転交替。ナビを今晩の宿泊先であるキャンプ場に設定 したのち助手席で寝る。ZZz..

R440〜R33〜r212〜R494〜r12(西条久万線)で面河村に。途中、観光センター (かなぁ?)みたいなところで、朝飯のばら寿司やらを調達。さらにr12を走り、 面河渓へ分岐。キャンプ場(三つある)の場所と申し込み方法を確認する為、国 民宿舎面河で聞いてみるが、ムカツク窓口のおっさんからは何の情報も得られ ず…う〜むここ(国民宿舎面河)へは一生泊まらんぞ、と。取り敢えずは国民宿 舎から『面河川鉄砲石川キャンプ場』に向かう道を走るが、すぐに車止めがあ り進めない。車止めから約500m(看板があった)もテントやらツーバーナーやら 持って歩く気はしないので、さっくり諦め、『面河第一キャンプ場』の方に向 かう。

どうも昭和初期の建物のような怪しい旅館の奥の方にキャンプ場があるよう。 車にともろ〜を残してキャンプの申し込みに行くと、先ずは車をちゃんとした 場所に停めるように言われるが、空いている駐車スペースはない。既に駐車し ている1BOX車の人達に端によってもらえないか交渉しているうちに、別の車が 駐車場から出ていき、なんとか無事に駐車できる事に。

キャンプ場の利用を旅館併設の売店で申し込み(¥260/人)、白い岩肌を見せる 面河渓を横目に面河第一キャンプ場に向かう。第二キャンプ場はさらに奥にあ るらしく、単にサイトが分離されているだけで同じ料金のよう。遠くまで荷物 を運ぶのは辛いので駐車場から5分強の距離で、設営に適当な場所も空いてい た第一キャンプ場内に設営する事に。

昨日のキャンプ場(四万十ひろば)とは違い、川沿いではあるものの林間の鬱蒼 としたサイトで何だか不気味でさえある(写真は画像を調整している - 実際は もっと薄暗い感じ)。まあ昨日と比べて山沿いであるからか、かなり涼しいの は○。

名称面河第一キャンプ場
一人¥260
一台(オートキャンプは不可)
一張り-
サイト林間の薄暗いサイト。区画はされていない。
下地は土。
水場有るが飲用不可
直火?
トイレ非水洗・汚い。夜は昆虫図鑑状態。
評価(1〜5)★★(安いので許す)

設営後に改めて面河渓の景観を楽しむ。確かに観光地的な所ではあるが、それ なりに見るべきものはある。その後食事の支度。レトルトのカレーに残ってい る野菜を入れたものと、鍋で炊いた御飯。まあそれなりに美味くできて満足。 林間のサイトということもあってこの日は星を楽しむ事はできず。天気も曇り がちだったかも。食後はテントでうだうだして就寝。この日は結局、行程上に 入浴施設を見つけ切れず風呂無し。実は帰宅してから「温泉&やど関西・中国・ 四国(昭文社)」を見ると、三川村の古岩屋温泉「国民宿舎古岩屋荘」で入浴出 来た様子(¥300/12:00〜20:00)。


復路(石鎚スカイライン〜瓶ヶ森林道〜寒風山トンネル〜あと御大尽ルート^^;)


2000/7/23

7:00前くらい?に起床。この日の朝食は、昨日買ったばら寿司やらおこわを食 べる。今日中に帰阪せねばならない事を思うと、それ程時間に余裕はない。し かしながらテントサイト奥から川沿いに降りることができるのを歯磨き中に発 見。美しい渓流を観た後、さっさと撤収して出発。同じように撤収している家 族もいるが、テントを張ったままトレッキングに向かう家族もいる。時間があ れば山歩きも良いなと、少しだけ羨ましく思う。まあいつもながら一つの旅に 色々詰め込み過ぎてしまうのが(ある意味で)いけないのだが…

面河渓を離れr12を北東に走る。石鎚スカイラインと呼ばれ数年前までは有料 だった道。山岳ワインディングだが2車線で走り易い。またまだ午前の早い時 間帯なので交通量も少なく特に観光バスの類がほとんどいないのも良し。

ぐいぐいと標高を上げながら機嫌よく走っていると、あっというまにスカイラ インの最高所であり終点である駐車場に到着。ここまで高所(標高1,400mくら いかな?)だとさすがに涼しく、また特異な形をした石鎚山を一望できる景観の 良さもなかなか。

石鎚山やら自分らの写真を撮ったりした後に再出発。行き止まりのr12から瓶ヶ 森林道方面に右折。林道は熊笹が茂る1.5車線だが、路面状態は良く走り易い。 ただ一度大型車と行き違いになり、自分が道路右端の空きスペースに入り込む 事で回避。大型車が行った後にその後ろにいたバイクも続く、と思ったら立ち ゴケした(^^; 一所懸命バイクを起こす(女の子だったよう)のを暖かく見守る。

このまま林道を走り抜きたいところだが、この先にはダートが残るのでr40に 右折。本川村に入り急速に高度を下げていく。こちらも1.5車線だが、ありが ちな山道でただただブラインドカーブが続き疲れる。そのくせ結構対向車もやっ てくる。一度ブラインドカーブで老人の運転する車が減速せずに突っ込んでき たのにはまいった。急ブレーキ+クラクション鳴らしまくりで事無きを得たが… 全く困ったものである。

r40を降りていく途中、体の変調を感じ、車を停めて休憩。ともろ〜に運転を 代わってもらい再出発。しばらくして車酔いのような気分の悪さに襲われて車 を停めてもらい、長沢貯水池付近の道端で吐く。吐いて少し気分はマシになっ たが、しばらく進むとまた気分が悪くなり、その後r40からR194に出る手前の 休憩所、R194で北上し始めてからのどこかの道端、と計3回吐く。ここまでく ると原因は食あたりだ。たぶん今朝のばら寿司だと思う…

体調最悪の状態で助手席で寝ながら、ともろ〜に運転を一任して車を進めても らう。R194新寒風山トンネル(無料の国道トンネルとしては全国最長のトンネ ル。今回、助手席でダウンしていた為、全然観察できなかったが…)で西条市 に入り、その後R11を東に向かう。緊急事態なのでフルに高速道路を利用して 帰阪する事に。いよ西条ICだか新浜IC(どっちだったのだろう?)で松山自動車 道へ。幸い以前とは違って徳島自動車道も全通しており、このまま徳島まで高 速で行ける筈。

助手席で寝ながらも気分は相変わらずすぐれないし多分熱もある。ともろ〜に 「吉野川SAなら讃岐うどんを食べれるかも」とアドバイスし、彼女もそこで休 憩したよう。自分は食欲なんてゼロなので当然車に残ってずっとダウン。あぁ 帰りは香川で讃岐うどん三昧の筈だったのに…(;_; 大阪に帰ったら病院に行 かんとあかんなぁ、入院かなぁと弱気になる一方。以前、バンコクで食中毒に なって、JICAの人に抗生物質貰ったり成田空港で検疫受けたりした事を思い出 す。その後、休憩を終えたともろ〜が車に戻ってきて吉野川SAを出発。徳島自動車 道は片側1車線が大半で。全体としてペースは遅い。深夜なら決して高速代の元が取 れることはないだろう。ちんたら走って徳島ICまで。恐れていた出口渋滞は幸 いにして大したことがなく、その後R11吉野川バイパスを北上する。片側3車線 の豪奢な道。たらいうどんの店とかがあって後ろ髪を引かれる思い。この頃に なると大分気分が良くなってきて、景色を見る余裕が出てきた。

鳴門ICからも神戸淡路鳴門自動車道〜第二神明〜阪神高速と、スーパー御大尽 ルート。まあ食あたりでダウンという異常事態だから仕方がないが、最近、旅 の帰りに体調壊してフルに高速乗って帰阪のパターンが多いなぁ(今回はドラ イバーが二人いて良かったが)。神戸線は例によって断続的に渋滞。大阪に入っ てからも東大阪線に入るまではなかなか進まない。

その後長田ICで降りて東大阪の自宅まで。結局、帰路の殆ど全部ともろ〜に運 転してもらう始末。体調も良くなったとは言え、この日は殆ど何も食べてない ので、やつれ気味の状態で荷物を部屋まで運ぶ(無論手伝ってもらう)。まあ一 時は入院か?と思った(^^;くらいなので快方にむかって本当によかった。

所感:

一年越しの『四万十川でカヌー』の目標が達成できて満足。同じく四万十川で のキャンプもまたやってみたい(いずれももう少し涼しい時期に - 6月/9月あ たりか?)。四万十川YHも良いところだったし、今度は四万十川周辺に絞って来 ても良いなと思う。とにかく四国は移動に時間がかかるので、讃岐うどんなら 香川県、カヌーなら高知県西南部と行き先を絞った方が正解(今回は連泊とは 言え、欲張り過ぎたかも)。帰りは体調崩して大変だったが、変な味が少しで もしたら食べない、なるべく火を通したものを食べる、というのが得られた教 訓かな…雪印の牛乳で食中毒になった人の気持ちが少し分かりました(^^;


交通費精算(予定より高くついた...):


阪神高速(神戸線)¥500
第二神明¥200
垂水JCT〜淡路IC¥2,600
淡路島南IC〜鳴門北IC¥1,900
?IC〜徳島IC¥3,200
鳴門IC〜垂水JCT¥5,800
第二神明¥200
阪神高速(神戸線)¥500
阪神高速(大阪線)¥700
高速道路代小計(往路/復路)¥15,600 (¥5,200/¥10,400)
ガソリン代(総給油量)¥10,689 (105.24リットル)
総走行距離1249.5km
燃費11.873km/リットル
交通費¥26,289 (¥13,145/人)

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