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岐阜弁と東濃弁・恵那弁の関係

単なる地理的条件からの分類に過ぎないが、岐阜弁・東濃弁との関係は次のような感じになると思われる。 東濃弁と恵那弁でどれ程違うかというのは定かではないが、地域の人はなんとなく感じが違うと認識している。 [参考]

日本語会話┬岐阜弁──┬岐阜弁
├飛騨弁├大垣弁
├三河弁├東濃弁──┬東濃弁(土岐郡)[多治見、土岐市、瑞浪]
├名古屋弁├・・・└恵那弁(恵那郡)[大井、中津川、岩村]
├・・・├・・・
恵那で使われない岐阜弁東濃・恵那で使われる特徴恵那で使われない東濃弁特に恵那で使われる特徴
くろじ(内出血による青あざ)、めんぼ(麦粒種)いんね(いいえ)、凍みる、どえらい、へぼ、〜らぁ(語尾)、いげる(飽きる)、めこじき(麦粒種)、行きる(敬語)、起きろ・起きれ(命令形)くろにえる(内出血による青あざ)、へす(押す)、連母音の変化(アイ→アー、オイ→オー、ウイ→ウー;あいさま→あーさま)くろにげる(内出血による青あざ)、どさない(どうということはない)

参考文献:編集代表 平山輝男 岐阜県編者 下野雅昭『日本のことばシリーズ 21 岐阜県の言葉』(明治書院 1997)

他の方言との関係

語彙は、名古屋や岐阜と共通するものが多い。 敬語の「-っせる」が使われている範囲は、ほぼ愛知県と岐阜県に重なる [図] 。 また、敬語の「-んさる」は、岐阜県と関西を挟んだ岡山県・広島県で使われている [図] 。 岡山県は進行形を表す「-ようる」を使うことでも共通する。 それ以外にも長野や静岡と共通するものも使われている。 例えば麦粒種を示す「めこじき」に類した言い方は、三河、静岡、長野と共通である [図] 。 断定の語尾は「だ」と「や・じゃ」の境界上に位置している [図]

図は方言地図作製計画(http://matumap.s35.xrea.com/index.html)より

阿木村総合案内板 2000年3月29日設置 E-mail: agi_jin_sa@yahoo.co.jp
2005年1月15日更新

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