このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
単なる地理的条件からの分類に過ぎないが、岐阜弁・東濃弁との関係は次のような感じになると思われる。 東濃弁と恵那弁でどれ程違うかというのは定かではないが、地域の人はなんとなく感じが違うと認識している。
[参考]
日本語会話 | ┬岐阜弁── | ┬岐阜弁 | |
├飛騨弁 | ├大垣弁 | ||
├三河弁 | ├東濃弁── | ┬東濃弁(土岐郡)[多治見、土岐市、瑞浪] | |
├名古屋弁 | ├・・・ | └恵那弁(恵那郡)[大井、中津川、岩村] | |
├・・・ | ├・・・ |
恵那で使われない岐阜弁 | 東濃・恵那で使われる特徴 | 恵那で使われない東濃弁 | 特に恵那で使われる特徴 |
くろじ(内出血による青あざ)、めんぼ(麦粒種) | いんね(いいえ)、凍みる、どえらい、へぼ、〜らぁ(語尾)、いげる(飽きる)、めこじき(麦粒種)、行きる(敬語)、起きろ・起きれ(命令形) | くろにえる(内出血による青あざ)、へす(押す)、連母音の変化(アイ→アー、オイ→オー、ウイ→ウー;あいさま→あーさま) | くろにげる(内出血による青あざ)、どさない(どうということはない) |
参考文献:編集代表 平山輝男 岐阜県編者 下野雅昭『日本のことばシリーズ 21 岐阜県の言葉』(明治書院 1997)
語彙は、名古屋や岐阜と共通するものが多い。 敬語の「-っせる」が使われている範囲は、ほぼ愛知県と岐阜県に重なる [図] 。 また、敬語の「-んさる」は、岐阜県と関西を挟んだ岡山県・広島県で使われている [図] 。 岡山県は進行形を表す「-ようる」を使うことでも共通する。 それ以外にも長野や静岡と共通するものも使われている。 例えば麦粒種を示す「めこじき」に類した言い方は、三河、静岡、長野と共通である [図] 。 断定の語尾は「だ」と「や・じゃ」の境界上に位置している [図] 。
図は方言地図作製計画(http://matumap.s35.xrea.com/index.html)より
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |