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恵那弁

日本語における「-ている」

動詞に「-ている」を付けた形は、動詞によって意味が変わってきます。 日本語教育では、「-ている」を付けられるかどうか、付けた場合の意味によって 次のとおりに動詞を分類しています。
1 状態動詞(本がある。誰かがいる。) 
2 継続動詞─(駅まで歩く。ご飯を食べる。)
 ├─動きの動詞
3 瞬間動詞─(一枚のお皿を割る。座席を立つ。)

ここでいう状態動詞は「ある、居る(いる)、要る(いる)」などで、通常「-ている」が付いた形は取らないものです。継続動詞は動作の時間に幅があり、「いついつからいついつまでする」ということができるものです。例えば「朝7時から8時まで歩く。」、「6時から7時までご飯を食べる。」などということができます。 瞬間動詞は、瞬間的な動きでその実現に時間を要しないものです。瞬間動詞は「何時する」という形でいうことができます。例えば「3時に座席を立つ。」などです。

瞬間動詞に「-ている」を付けた場合その動作の結果が続いてこと(存続相)を表し、継続動詞に「-ている」を付けた場合、動作が進行していること(進行相)やその動作の状態がつづいていること(継続相)を表します。また、瞬間動詞、状態動詞の区別なく経験していること(経験相)やその動作が反復していること(反復相)を表すこともあります。

【解説】

  1. 動作が継続していることを表す。(進行相)(継続相)
    【例文1】
    今、小林さんは図書館で本を読んでいます。
    【例文2】
    A: あ、田中さんが歩いています。
    B:(田中さんに気がついて呼びかける)田中さん。
    【例文3】
    A: 田中さんは今何をしていますか。
    B: ごはんを食べています。
  2. 現在の習慣を表す。(反復相)
    【例文4】
    わたしは毎朝ジョギングをしています。
    【例文5】
    A: いつから日本語を勉強していますか。
    B: 去年から勉強しています。
  3. 動作の結果の継続を表す。(存続相)
    【例文6】
    山本さんは東京に住んでいます。
    【例文7】
    田中さんはめがねをかけています。
    【例文8】
    体育館の前に小林さんが立っています。
    【例文9】
    A: 山田先生を知っていますか。
    B: いいえ、知りません。

参考


阿木村総合案内板 2000年3月29日設置 E-mail: agi_jin_sa@yahoo.co.jp
2005年2月6日作成

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