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四国お遍路・第2夜




旅行日:2004年7月3日〜7月7日

★ 登場場所

・彦江
・中村
・山越
・天皇寺高照院
・金倉寺



■ 関連企画 

・四国八十八ケ所シリーズ
・対決列島
・どうでしょうドラマ「四国R−14」等




● プロローグ

さあいよいよ、四国巡りがスタートすることとなりました!
どんな讃岐うどんの名店が登場するのか!?

そして、ドラマの基にもなった怪奇現象の現場にも踏み込みます!

さらに!私が四国の空の下で決意した事とは!?

第1夜がえらくあっさり終わったなぁと思っていたアナタ!!
この第2夜のために第1夜はあれくらいのボリュームにしておいたのだよ!(^^)
かーなーり、長いぞ!今回は!

「四国お遍路八十番台完全巡拝・第2夜 −讃岐うどん編−」気合い入れてご覧下さい!





四国お遍路八十番台完全巡拝

〜 長崎−高松、高速バスだけの旅・第2夜 〜


パッソ

今回の私の四国巡りの相棒となってくれるのがこちら!
トヨタ「パッソ」さんであります。

非常に小回りが効いて、乗りやすい車でした(^.^)
長崎なんかで乗る分には便利だろうなぁ〜。

では、本日の予定を説明しておきましょう!
まずは讃岐うどん!
私がどうでしょう公式HPの「ウラ」に書いてある
『香川びっくりうどん紀行』
にある店の中から行ってみたいと思ったのは次の五件です。

藤村Dも言っているように店の住所、場所を探すところから旅は始まるので、店の名前だけを書いておくことにします。

「彦江」

「中村」

「山越」

「山下」

「山田屋」


この五件です。
さらに、その途中で寺をいくつか回ろうと思います。

まず、行ってみたい寺と言えば、もちろん七十九番札所の「天皇寺高照院」!
「四国八十八ケ所2」での怪奇現象の現場であります。

それと79番から程近い「こんぞ〜じです。」と近藤正臣さんのモノマネでおなじみ
七十六番札所の「金倉寺」

それと「山田屋」さんがすぐ近くにあることでおなじみの
八十五番札所「八栗寺」

この三つのお寺を回るつもりでした。……最初は。
では、いよいよ四国巡りのスタートです!




今回レンタルしたパッソにはカーナビがついていますので、安心です。
まずは「彦江」を目指して高松市内を走り抜けます

8時40分
彦江駐車場

カーナビの案内に従って、彦江の駐車場に到着です。
駐車場は10数台おけるくらいのスペースがありましたが、ここに至る道はかなり狭いです。
普通車で来る方はかなりの運転技術を要求されますのでご注意を。

彦江外観     案内紙

で、これが「彦江」さんです。
こちらはもともと製麺所ですので看板なんかひとっつもありません
営業時間の案内だっておもいっきり「手書き」です(笑)
こういうスタイルが普通だということは本で読んで知っていましたが、いざ目の当たりにすると結構ビックリしますね。
「これでよくお客がくるなぁ。」と。

だって、ホントにただの建物だけなんですよ。
ちっとも「飲食店」には見えない(当たり前か、製麺所なんだから)
月曜の早朝だが、お客さんがいるだろうかと窺いつつ、店内へと進みます。

しかし、中にいるのは製麺所の方とおぼしきおばちゃんとおじさんの2人だけ。
どうしていいものか勝手が分からずオロオロしていたら、おばちゃんが話しかけてくれました。

「えっと、ご用件は?」

「あ、うどん食べさせてほしいんですけど。」

「大と小があるけど?」

「あ、小で。」

「はい、どうぞ。」


と、小サイズのうどんが入ったどんぶりを渡してくれました。

「ダシはそっちにあついのと冷たいのがあるからね。天ぷらはそっち。」

「あ、どうも。あっと…お金は?」

「あぁ、お金は後でいいんだよ。」


基本的に讃岐うどんは前払いと聞いていたんですが、彦江さんは「後払い」システムでした。
あぶらあげ一枚乗せて冷やしダシで頂くことにしましたよ。


彦江うどん

どうです?何の変哲もないうどんでしょう?
これで250円です。べらぼーに安い。

ズルズルズルッっと喉にかきこみます・・・!
トゥルンっと喉を麺が通っていき・・・

「う・・・うまいっ!」

腹が空いてたってのもありますが、かなりうまかったです!
いや、もう結論から言っておくと、回ったうどん屋は「全部うまかった」んです!
ただね、彦江さんはねぇ、僕の好みから行くとちょっと麺が太かったです。

2本一緒に麺を口に入れようもんならなかなか飲み込めない。
一本ずつをテンポ良く飲み込んでいく方が食べやすいですね。
あと、個人的好みで言えば、夏季は「冷やしダシ」で食べると麺の香りが心ゆくまで堪能できると思います。
まぁ、これは僕が猫舌気味だからかもしれませんが(笑)

ものの1分くらいで小うどん一杯をたいらげました。
もうちょっと食べたいのですが、なんせ今日はうどん屋のハシゴをする予定
ここでお腹一杯になるわけにはいかないのです。
後ろ髪を引かれる思いで彦江を後に致します。


さぁ彦江を出発し、次に向かうのはいよいよ「怪奇現象」の現場

「七十九番札所 天皇寺高照院」

であります。




午前9時10分
七十九番札所 天皇寺高照院です・・・

石碑     正面     石柱




車を駐車場に入れ、いざ本道へ。

一休さんだ!     これは神社

これは札所ではなく、隣にあった神社です。
一休さんが案内してくれるので、一応お参りしておきました。(^^)

現場1     現場2

ここが怪奇現象の現場です


録画を示すランプがついていたのに、突然カメラが異音を発して停止し、バッテリーライトが消えてしまった現場・・・。
その時のテープを嬉野Dが確認する・・・。

「さっき僕らカメラ回したけど、写ってなかったんだね、うれしー?」

藤村Dが訪ねる。

「うん・・・、いや、全然写ってなかった。」

嬉野Dが断定するように言い放つ。

後にこれは嬉野Dがついたであり、本当は「とても見せられない映像」が写っていたため、嬉野Dがその場で
すぐに消去してしまったことは後に「四国R−14」で語られている。
もちろんその映像がどんなものであったかは、嬉野Dの胸の内にしまわれて世に出る事はないのだが・・・。

その撮影がされたのが、ここ。
とりあえず、私が撮影した時には異常は発生していないので大丈夫だろうと思う。

ロケ位置


そしてこれは、「もう怖くて本堂へは行けない」という理由で撮った石碑の位置。
その映像も激しく乱れていたんですけどね
同じアングルで撮ってみました。

まぁ昼間でしたし、他のお遍路さんも一杯いたので特に不安はなかったです。
そして私は本堂の方へと向き直り、

(撮影させて頂きました。どうもありがとうございました。)

そう心の中でつぶやき、私は深々と頭をもう一度本堂の方へ下げて、天皇寺高照院を後にしたのでありました。




午後9時40分

金倉寺へ     金倉寺看板
続きまして、七十六番札所、「金倉寺」さんへ到着です。
ここはねぇ、駐車料金取られましたよ
駐車料金を取るとこがあるなんて思わなかったからちょっとビックリしました。

撮影位置本堂     石碑     またもや一休

はい、これが本堂ですね。
今にもこの下から大泉さんがせり上がってきて

「こんぞ〜〜じです」

と言ってくれそうな気がしてなりません。(笑)

釣り鐘

金倉寺には鐘があったので鳴らしてみることにしました。

鳴らしていいんだよね・・・?

いざ!っと鳴らそうとしたのですが、ここで一つ判明。
「一人で写真撮りながら鐘を鳴らすのは難しい」
一人旅のむなしさを痛感してしまいました。


さて、金倉寺を後にして、いざ次のうどん屋へと向かいます。



次に向かうは、「香川びっくりうどん紀行」の中で大いに取り上げられている「中村」さんでございます。
ガイドブックによると以前はかなり細い道を行かないと中村へたどり着かなかったみたいなんですが、
「現在は土手側の道から中村へと降りられるように道が出来ている」
ふむふむ・・・なるほど。

すると両Dがやっていたような

「くっ、ギリギリだ…!藤村くんっ!」

みたいな目には遭わないで済むというわけですな。(^.^)

レンタカーですから車体を傷つける訳にもいきませんからねぇ。
これは一安心。(^^ゞ
いざ中村へと向かいます。


さて、十五分ほど走ったところで、中村への降り口があると思われる土手の上を走る道路へ出ました。
ナビにはしっかりと「中村」さんの位置が表示されています
「さあて、中村への降り口はどこかな〜?」
徐々にカーナビ上で中村の位置が近づいてきます・・・。



もう少し・・・



もう少し・・・



もう少し・・・



もう・・・・・



・・・・・・



あれ?
行き過ぎちゃった?


カーナビの中村の位置はどんどん後方へと流れて行きます

「あれっ!?あれあれっ!?今どっか入り口あったかっ!?」

注意深く見ていたんですが、あったのは鉄工所への降り口の看板だけだったように見えました。

「おいっ!おいいっ!中村っ!どっから入るんだよぉっ!」

カーナビ君は自動再検索で中村へのルートをはじき出します。

「あれ?えらくグルッと回るルートになったな・・・。まぁ、でもこのとおりに行くしかないか・・・。」

そして、カーナビの案内通りに進んでいくと・・・・・

どんどん道が細くなってきました

こ、これは両Dが言ってた「あの道路」じゃないのかっ!
えらく細いぞ!対向車なんか来たらどうしようもないぞ!
そう思いながら小さな十字路にさしかかった時、左側にガイドブックで見た茶色い建物が目に入りました。

あ!あれだ!!
ここを曲がれってか!

軽のパッソでもかなりきつい入り口。
さらに「なんの必要があってここに置いてるんだ」というブロック


「くおぅっ!ギ・・・ギリギリだっ・・・!!」


私はいつパッソが「ガリガリガリ」っという音を立てやしないかと冷や冷やしながら
中村にたどり着いたのでありました。



10時30分到着

中村の狭い道路

これが入ってきた道路です。
向かって右側から進入してわけで、かなり曲がりづらかったです(..;)

中村にたどり着いてみると、すでに5人くらいがうどんを外ですすっていました
ただ、ガイドブックによると日曜・祝日等は午前中からでも行列が出来るくらい並ぶそうです。
この日は平日だったので、これくらいだったのでしょう。

中村外観2     中村外観     中村入り口

中村の外観はまさに「香川びっくりうどん紀行」どおりで、ただの掘っ建て小屋みたいな建物に、
なんの生地か分からないのれんが下げてありました。

そして、その小屋の隣には、「うどんで儲けたのであろう」と思われる立派なお宅が立っていました(笑)
「すごいな・・・、本当に肝心のうどん屋には全く投資していないのか。」
在る意味その心意気に「あっぱれでありますっ!」と賞賛を送りたくなってしまいました。

いざ、店に入ると一つビックリしたことがありました。
「あ、椅子とカウンターがある。」
そうなんです。ガイドブックなんかには
「店の外にベンチが置いてあるが、まず座れることはないから、外で立って食べるのが普通。」
って書いてあるんですよ。
だから私も外で食べなきゃならないんだろうなと思って行ったんですが、すいていたのでゆうゆうと店内の椅子に
座って食べることができました。

あと、ご主人とおぼしき人の他に店員さんが3人いましたので、うどんを自分でゆがくこともなかったし、
ネギを切る事もありませんでした
(ネギは切ったのがまな板に置いてました。足りない時は自分で切らないといけないみたいですが)
あ、皿も洗わなくてよかったし。

まずは「彦江」と同じように「小うどん」を「冷やしダシ」で、そして今回は「ちくわ天」をつけて食べました。
中村は「料金先払い」システムでしたのでご注意を。

中村うどん

席につき、まず一口うどんをすすってみます。

ズルズルズルズルズル・・・・・ツルンッ!



う・・・・・うめぇ〜〜〜〜〜!!!!\(^0^)√



中村のうどんは彦江に比べるとちょっと細め。
だが、コシはしっかりとしているし、のどごしが最高!

ダシも何が入ってんのかは分かんないがとにかくうまい!!!

「おおおおっ!こりゃうめぇ!」



ズルズルズルズルズルズル・・・・・・・・・・ツルンっ!


ゴクゴクゴクゴクゴクゴク・・・・・・・・プハァッ!!



多分一杯食べるのに1分かからなかったでしょう
あっという間に食べてしまいました。
はっきり言いましょう!

今回の旅で食べたうどんの中で私は
「中村のうどんが一番おいしかったです!」
もちろん、味覚は人それぞれですし、好みも様々でしょうが、
私はこんなうどんを今まで食べたことがありませんでした。
このうどんを食べるためだけに四国へ行く価値は十分ありますp(^^)q

「たかだか、うどんに大げさだなぁ」

そう思われるかもしれません。
いや、でもね。ほんとにこれは食べた人にしか分からないんです。
たぶん私はまたその内「うどんを食いに四国へ」行くと思います。

あまりにあっという間に食べてしまったため、私はここで考えました。
「うどん屋のはしごをするのなら、ここで止めておくべきだ。しかし!このまま中村を去って良いものか?」
答えはNOでした。
なぜなら私の目の前にはメニューの「かまたま」の文字があったからです!

「中村のかまたまを食べなければ四国に来た意味が無いっ!」

そう考え、すかさず「かまたま」を注文したのでした。
「かまたま」とは湯がき立てのうどんに生卵を落として、そのままかき混ぜて食べる食べ方
すると卵がうどんの熱で麺にからみつくように固まって来るという、今こうして書きながらよだれが
垂れてきそうになるシロモノです(^_^;)

程なくして湯がき立てのうどんを渡して貰い、そのどんぶりに生卵を落としました。
かき混ぜると卵の黄身がからみつくように麺の周りで固まってきました。
・・・・もう我慢できません。

中村かまたま



ズルズルズルズルズルズルズルズルズル・・・・・!!!


う、、うめえぇぇぇぇぇ!!!



これまたあっというまに平らげてしまいました
この2杯のうどんを食べたのはものの5分ちょっとくらいでしょうが、
本当に至福の時間でしたよ。(^▽^

私が食べ終わって店の写真を撮っていると徐々にお客さんが増えてきました。
おそらく11時を回るともっと増えるんでしょうね。

さて、中村を後にしようと思い、ふと私が入ってきた十字路の反対側をみると細く上にあがる坂道がありました。
「これが、土手から降りてくる道かぁ。」
と思い、帰りはそっちの道をあがって行きました。
すると、先程言った鉄工所への降り口のすぐ脇にもう一つ小さい降り口があったんですね
ただ、看板は何も出ていませんので、知っていないと分かりづらいと思います。




さて、続いてはこれまた讃岐うどんとしては有名店の「山越」さんへと向かいます。
中村から山越までは大体車で30分くらいかかる距離です。
そのまま行くと、私のお腹が持ちませんので、近くのコンビニで15分程休んでから出発しました
すると黙々と山越さんを目指す私の目にふとこんなものが飛び込んできました!

ふ、福助!?


こ、これは「福助」じゃないかぁっ!

さすが、どうでしょうのゆかりの地、「四国」!!
福助がこんな形で用いられているとはっ!
どうやらメガネ屋らしく、福助がメガネをかけております(ーo_oー)

まぁ、実はこの看板は昔からあるものらしく、あるメガネ屋チェーンの物らしいです。
どうでしょうと関係があるのかどうかは不明ですが(笑)

さて、運転する私はさすがにうどんが胃にもたれてきてしまいました。
もはや、運転中はベルトをゆるめるだけでは足りず、チャックまで開けてお腹を楽にしてました(T.T)

あー苦しい



しかし、うどん屋巡りをやめる訳にはいきません。
強い決意を持って、いよいよ山越さんへと到着です。

午前11時40分
「山越」駐車場へ到着!

山越駐車場

さすがにもうお昼時近いとあって、駐車場はほぼ満車状態!
並ばなければならないと言う程ではまだなかったですが、ちょうど駐車場を出る車がいたので、
入れ替わるように置くことが出来ました。
駐車場からはぞくぞくとみんなが山越があると思われる方へ歩いて行ってるので、場所はすぐ分かりました。

山越外観     山越メニュー表

さあ、これが山越さんでございます。
さすがに昼時でしたので、ちょっと並ばなければ店内に入れませんでしたが、そこはうどん屋。
回転が速いので、「ずーっと待つ」ってことはありません。
5分くらい待っただけで店内に入れました。

こちらも元々は「製麺所」らしいんですが、有名なだけあって「食事システム」もしっかり確立されていました。
こちらはベルトコンベヤ式で進んでいくことになります

店に入ると、まず注文担当のおばちゃんにうどんの注文を言います
「かまたま・大」とか「山掛け・小」とかね。

で、先に進んでいくと自分の注文したサイズのうどんがどんぶりに入って置いてあるわけです。
ビックリするのが、その「注文を聞くおばちゃん」なんです。
このおばちゃん、単に「注文係」という訳ではなく、うどんを湯がく担当でもあるんです。
つまり「うどんを湯がきながら注文を聞いてる」んです。
だから、一切メモを取らない。
客の顔を見て、一気に5〜8人くらいの注文を聞き、それを全て覚えてるんです。

で、どんぶりを受け取る時に、自分のがどれか迷う人がいると、
「そのお兄ちゃんが、そっちのかまたまで、こっちのお父さんは大盛りね。
そっちのお嬢ちゃんは・・・」

というようにビシッ、ビシッと客をさばいていくんです。Σ/(・o・)/

いやぁ、仕事とは言え見事な記憶力!
思わず拍手しそうになりましたよ(^.^)

で、どんぶりを受け取ると先に進んでトッピングコーナーで天ぷらを取り、そのままお会計。
お金を払ったら、奥のスペースで椅子に座るか、席が無ければ、立ったままで頂くわけです。
まぁ、最近食事スペースを建て増ししたようですから、まず座れると思います。
私も座れましたから。

さて、私が注文したのは
「山かけうどんの小」
これにまた天ぷらをつけて食べることにしました。

山越うどん

席について食べ始めたんですが・・・、
うまかったですよ、うまかったんですけど・・・。

なにしろもうお腹一杯になっちゃってるんです。

だんだん食べるのがきつくなってきちゃってねぇ。
「空腹は何にも勝る調味料」
とはよく言ったものです。
どんなにおいしいものでも、お腹が一杯では感動は半減してしまいます。
中村ほどの衝撃は正直感じることができませんでした。

山越さんには、またいつか万全の状態で望み、「かまたま」をごちそうになりたいと思います。p(^^)q
さすがに9時からわずか3時間の間に立て続けに3件のうどん屋をハシゴした私は、
正直ツラクなってきてしまいました。

「このあと、『山下』に行く予定にしてたけど、それ行ったら『山田屋』が今回と同じように事になるんじゃなかろうか・・・」

そうです、私はなにしろ今回の讃岐うどん巡りの最後は絶対に「山田屋のざるぶっかけ」でシメる!
と、心に決めていたのです。
その「ざるぶっかけ」が満腹のため感動できないとあっては、せっかく食べに行く意味がない。

「どうしよう・・・、『山下』は捨てるか・・・?」

時刻はちょうど正午
帰りのバスは午後7時に高松駅を出発する。
となると6時頃にはレンタカーを返却する予定にしておかないと危ない。

となると、八栗寺の近くにある「山田屋」に5時くらいに行って・・・
5時半くらいには山田屋を出発しないといけない。
高松市内が夕方に渋滞することを考えると、
『5時半に山田屋出発』
が安全ラインだろう。それより押すとかなりヤバイ。


「当初の予定どおり、山下 → 八栗寺 → 山田屋と行くなら時間的には十分だ。
 でもそれだと『ざるぶっかけ』には感動できない。」


「山下を捨てた場合は、今からの数時間の間、時間を持てあましてしまう。」






・・・・・どうするべきか?





その時ふと私の心にヒゲ面「どうでしょうの神」が語りかけた気がした





(回んなさいよ、今から。)

「えっ!?」

(七十六番、七十九番と回ったんでしょう、だったらせめて八十番から最後までくらい回んなさいよ。)

「ええっ!?そんなこといってもそれだと9つも寺を回ることになりますよっ!」

(いやなのかい?)

「いやぁ、2つか3つくらいなら、まぁ行ってもいいかなと・・・。」

(そんなことでは、『どうバカ』とは言えないなぁ。ビシッと全部行きなさいよぉ。)

「でっ・・・でも五時に山田屋に行くんなら4時半には八栗寺のケーブルカーに乗らないと・・・!
 つまり約4時間半で9つの寺を回るってことですよ・・・?行けますか?」

(・・・わかんねぇよ)

「わ、わかんねぇよって、そんな無責任な!」

(いいからグダグダ言ってねぇで行けっつってんだ。)

「・・・・・。」

(行かないのかい?)

「・・・・・。」

(あぁ、そうかいそうかい。じゃあ君はどっかの喫茶店でも行って時間をつぶしていればいいさ。)

「・・・・・行きます。」

(おっ!)

「行きます。行きますよ!!俺は立派な『どうバカ』だって証明して見せますよっ!」

(・・・・・そうかい、がんばんな。)





・・・その時私は四国の真っ青な空ににっこりとほほえむヒゲ面を見た気がしました。



というわけで、急遽予定変更!!
次回はいよいよ巡拝スタート!
果たして目標の4時間半で9つの寺を巡ることは出来るのかっ!
乞うご期待!!





●第5弾 第3夜予告!

いよいよ次回からは本格的に霊場巡りがスタート!!
果たして目標の時間内に9つの寺を回りきれるのかっ?

八十八カ所シリーズで何度も登場した「珠玉のお寺」が続々登場!
そしてついに巡り会う「究極のうどん・ざるぶっかけ」!
四国お遍路シリーズ、いよいよ佳境ですっ!!


お楽しみに!






第3夜を読むんなら →  押せ!
 





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