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けいはんでんちゃネタ

京阪電鉄 ファミリーレールフェア2002 in寝屋川車庫基地


初めに言っておきますが、かなり長いです。
沙叶がこのイベントを見学に行った一部始終が書かれています。
イベントへ行き損ねた人、行った事ない人でもわかるようになってます。

つまらない、読むのが面倒、いう方は楽しみ半減です。
っというのも、説明がないと判りませんので、、、。
ただし、読み飛ばしOK。
写真を貼る場所には罫線で囲い説明を付けますからそれを。




京阪電車を知らない人へ

この部屋は京阪電車を知らないとサッパリ面白くない内容です。
京阪電車とは関西圏の私鉄です。
京阪のる人おけいはん、ひらパー、観光バスでもお馴染み。
京都〜大阪間を結び、カーブの多い場所を1時間足らずで走りきる電車。
当時民鉄界最長の複々線区間を誇る。
このコンテンツ内にある京津電車も同じ京阪系。
京津線は、京都〜滋賀間を走り、併用軌道、R40の急曲線、
66,7‰の急勾配の山越えをしなければいけない難関が数多く存在する場所。

本線では特急も存在しまずが料金は無料で乗り心地やシートもわりと良い。
京阪は若草色と深いグリーンのツートンカラーがトレードマークで、
特急色は別に存在しており、マンダリンオレンジと
カーマインレッドのツートンがイメージカラーです。

昭和28年、私鉄高性能車のパイオニアと呼ばれ、
登場したのが今の特急の原形。
京阪特急のシンボル、鳩のマークを付けだしたのもこの時。
現在も特急には伝統として付けられている。
後にスーパーカーと呼ばれるようになるんですが、、。
翌年の昭和29年京阪特急ではお馴染みのテレビカーが登場。
昭和31年空気バネ台車の試運転を実施。
昭和32年ロングシート化。
1900形が登場した昭和38年には完全に今の特急の流れを組んでいる。
もちろんシートもクロスシートでTVは白黒。
関西のロマンスカーを代表するようになる。
その後も勢いは止る事を知らず私鉄では珍しい
テレホンカード専用電話を設けた車両や2階建て車両など。
現在では、女性専用車両を作るなどの工夫もある。
しかしこれで感心しては甘い!
京阪は昭和60年から女学生&児童専用車両を既に作り運用している。
6000系がこの標識を付けて走っていた時もある。

小豆色がトレードマークの京都〜梅田間を走る阪急電車とはライバル?
(もともと京阪の子会社で合併した時期もあり、一緒だったんですけどね。)
京阪は2府1県にまたがる関西4大私鉄の1つです。(てきとーに言ってます)
ちなみに最速特急の近鉄電車とは少し運行ルートが違います。
加速日本一の阪神電車とは運行ルートぜんぜん違いますので。
なんか説明になってないですね、、、、。


どのようなイベントなのか!?

見て、触れて、遊んで!っていうのがコンセプトらしい。
ファミリーと付くだけあって、家族連れが多いイベント。
けっこう見たり遊んだり出来る場所多い。
まぁ鉄道オタ、いやマニアの方も多い。(見るからに!って人)
暇つぶしで来たような変なオッサンも多い。(例えばうちの親父みたいな)
なんかもの凄く異様な雰囲気がしていましたが、、。恐るべし!
電車がどういう仕組みで動いているのか?
車庫での車両メンテナンス風景、実際に体験出来るコーナーなど。

まぁ見るだけではない体験も出来る貴重なイベントです。
入場無料ってあたりも京阪らしい心遣い。
しかし子供が多いのにはまいったです。かなりの人。


沙叶が行く事になったキッカケ

沙叶もわりと電車が好きで嫌いではないです。
小中学生の時は電車好きで、中学後半はマニアの領域でしたから。
雑誌買ったり、Nゲージで良く遊んだなぁ〜、、。
今も好きですがマニア退役って感じです。
沙叶がやってた時代は貨物高速化とインバータ車のはしり、
2階建て新幹線やのぞみ号運行などの時だった。
今は車ですので。車がレールの上走る時代が来たら戻りそうですが(笑)
楽しそうなんですけどねぇ〜、ほんと。
車の強烈な加速と決められた限界速度で走るっていうのが。
そういう競技ないですかね?鉄1ってゲームはあるけど(笑)
まぁそんな話は置いておきましょう。
それは前日の事、
沙叶は部屋でPCやりながら、TV画面でゲームしてたんですよ。
その時のゲームがギャルゲーで、いかにもそれっぽい可愛らしい女の娘が
画面に出ていたのが、ちょっとアレだったんですが、、、(汗)
親の前でもギャルゲーの半エロやってたぐらいだし、べつに良いんですが。
んでうちの親父が「行かへんか?」っと珍しく声を掛けてきたので
断る理由もないし、嫌いなイベントでもないし、お金もおごりだし、
運動もしたいなって思ってたし、行く事になったわけです。

はっはっは、、散々書いておいて何ですが、説明3行あれば出来るし。
引っ張りすぎた。こういう事してると、読み飛ばしされるんだよな(冷汗)



んで当日の道のり

親父に朝の10時には起きろよって言われてたので、ちょうど10時ぐらいに起きた。
(ちょうどっていうわりに、ぐらいってのはおかしいが、、。)
手早く準備してカメラ鞄に入れて出発!
家から駅まで徒歩、約20分。途中下鴨神社を抜けて2人早足で歩く。
以前ならチャリで駅までってパターンですけど、
会社退職した親父は、健康の為だと言い歩くようになっていたのだ!

電車(もちろん京阪)乗って、大阪の寝屋川へ。(大阪だよね?)
京都三条、四条、伏見稲荷、枚方、石清水八幡宮、淀競馬場を越えた先。
親父に沙叶は聞きました「降りる場所ほんとに寝屋川やね?」
沙叶は車庫のイベント何度か行った事があるのですが、、
車庫と言うのは、駅の近くには無いのが普通。
たいてい、駅と駅の間にあるんですよ。当然ですが。
だから、寝屋川車庫って言っても、寝屋川駅側にあるとは、、、、限らない。
親父の話では、去年も言ったそうなんで、信用して従う事に。
しかし、去年もって、、、1人で寂しく行ったのかよ!!って感じですが。

寝屋川駅に着いてから親父の重大発言。
今日だけのイベントで、入場は3時半までらしい。
それだったら、もっと早く起きたのによ〜。(にょ〜ではありません。)
っと内心後悔してました。
そうこう考えながら10分ほど歩きましたかね、1km半ぐらいなのかなぁ〜。
電車の高架下を横目にてくてく歩いて無事到着!





右の通し番号が3939ってのも笑った。


敷地は想像よりも広い

これ素直な感想。
パンフレット通り、まず始めにエントランスゾーンを見る事に、、。
いきなり人の列発見!
何に並んでるのか思い、見るだけだと言って整理券を断り奥へ入ると、、、。
運転シミュレーターのコーナーでした。
いわゆる電車でGO的な、、、
しかし、精巧にリアルに作ってありましたよ。
たぶん運転手さんが実際に使うシミュレーターだと思うのですが。
これは写真に撮っても意味がないと思い撮りませんでしたが。
やっていたのは、大半が子供、、。
しかし大人がやっても満足度は相当高いモノです。
あと嬉しいのは実際にアドバイスしてくれる人が横について
マンツーマンで指導してくれる事です。さすが!
体験と言うより指導に近い。
時間が少し遅かった為に、日が傾く前に早く写真撮りたかったので
早足で見る事にしました。

次に見たのは、食堂?にあるちょっとした展示コーナー
懐かしの駅の写真や、副標、模型などがありました。
エンブレムとか、先頭車両が付けている丸や四角のアレ。
説明しにくいけど、、ヘッドマークみたいなヤツ。

それからイベント広場へ移動して京阪系列のバスの展示
ボンネットバスは注目度◎。
中も見れて自由に入れました。さすが触れるイベント。
あと、ノーステップバス。
初めて中見たのですが、とにかく床が低い。
乗用車並の低さでしょう、、。
だからタイヤハウスも、もの凄い出ようで変な感じしました。
外見は普通なんですけどね。
その横には、旅行会社の観光バス。
こ、これは、、個人的にあまり興味なくて、、、。

いすゞボンネットバス丼池号。
どぶいけ号って表記なんですが、どんぶりいけでしょうね。
いかにも古そうなバスっスよ。でも、ちゃんと塗装もしてあったし、綺麗にしてありました。
気が付いたのが「なにわ22 な・・・1」のプレート。
もちろん車検ステッカーも。タイヤも替えて使えるみたいだし。
廃車を復活させたようです。いやプレート取り直しただけ?

コクピットには、止って右見て左見てのステッカー。
踏切必ず一旦停止の文字も、、それらが色あせて無い。
さらに驚いたのが、自作と思われる小物入れ。
違うかもしれないけど、それっぽいですよ右端のやつ。
小銭入れ?携帯入れ?何にしても実用的な工夫が。

もうこれは、現役で実際走っているんでしょうね。
展示用だけではないって香りがかなりした、、恐るべし!

このイベント広場には、全国有名駅弁の販売や、パーツやグッズの販売もありました。
場内では飲食OKのようで、多くの家族連れがお弁当を食べていましたよ。
パーツは、特急のシート、踏切の部品、圧力計、各種プレート類、なぜかつり革¥100など。
グッズは10000系を始めNゲージ各種(欲しかったんだけど)、プリペイドカードなど。




その後いよいよ車庫に向かいました。
6000系と7000系、8000系の特急、10000系などが
並んで止めてあった。まぁそれほど珍しくもない。
でも車体が綺麗で下のスカートまで写真に入るという事で
撮った事は撮りました。
しかし、子供が電車と並んで記念撮影していて、、
なかなか電車だけ撮るってのは難しかった、、。
車両の撮影会ではありませんからね。
驚いたのが、自由に触れる事!
普通連結器とか危険なので、触っちゃ駄目なんですが、、
子供触りまくり(汗)連結器に子供乗せて写真撮る勢い。
あと、まさか今日、おジャ魔女(ひらパー)列車見るとは思わなかったヨ(冷汗)

あと、運転台&車掌室に実際入って体験出来るコーナーもありました。
中川家の弟さん喜びそう(笑)

左から6000系
沙叶にとっては、一番馴染みある6000系。これがおジャ魔女仕様のひらパー列車。
ひらパー知らない人は、「なんやねん!」って感じですがいわゆる遊園地です。

中央が7000系
沙叶が知っている7000系とは別物みたいです。恐らく後期型の7200系ってところかな?
知っているのは、6000系そっくりのタイプだったのでテールランプは2灯式、
フロントガラスも7200ほど大きくないものでした。
6000と7000の外見の違いはそれほど無く、真横から見ると6000の方が流線を帯びている。

右が新型10000系
7200と10000の外見はほぼ同じ。っていうかソックリです。
色は今まで京阪にはないカラーで、イメージを一新しています。東西線車両を意識してるような。
ただし、中身はかなり違うみたいです。クーラーの形も違うあたりやはり最新型。

ちなみに特急の8000系は、橙色赤のツートンカラー。あまり珍しくないと思って撮りませんでした。




入り口はどこなんだ!!

さて、工場ゾーンへ行こうと思ったんですが、、、。
い、入り口らしい場所がわかりにくかった。
ここ入っていいの?って感じで。

車庫の中。
はなちゃんが見えますが、、、。
実はこのおジャ魔女、塗装ではなくステッカーでした。
左側のが8000系の車両。車内に入れて見れるようになっています。
沙叶は見ませんでしたが、、。





やっと工場らしい広い場所にでました。
端の方で、プラレールやNゲージが走っていましたよ。
Nゲージにオンボードカメラ付けて走らせたり、なかなかナイス。
走ってるのは京阪電車。
写真は撮らんでもえぇやろ〜、、って思ってたら
今は亡き京津線併用軌道を再現した模型が、、
これは撮っておこうと、って事で、、、。

これがその写真。
右奥の電車が600型。右の手前が500型。左のが230型?あとで調べておきます。
600と500の下回りが一緒ってのがなぁ〜、、、。
しかし、左の方の特急カラーはナイスに再現。
台車も下回りも◎。500と600の違いは、クラーの有無でわかります。
コレは沙叶が10年前に作ったモノ。
模型屋さんでキット売ってますからね。
台車と屋根は塗ってませんが、、
出来はどうでしょうか??
これも沙叶自作。
まぁキットですけどね。
大阪国際蘭展、大阪ドームの展示に
使用したそのものです。




工場ゾーンのメインへ。

まず、最初に目に入った物は台車の無い車両が浮いている。
自動車でいうところのリフト。
リフトっていっても、もはや大型クレーンの領域でした。
ワイヤー数本で吊っていて、あんなので持ち上がるんだろうか、、
って思ったんですけどね。
親父曰く「台車が重いから、台車外せば持ち上がるやろ」との事。
2〜30tぐらいなのかなぁ〜(良く知りませんが)

こんな感じです。
かなり上まで持ち上げる理由は
他の車両の屋根に接触させない為かな?
ジャッキスタンドに乗せるところ。
台車はめたりするんでしょうかね。

奥の方へ歩いていくと、そこでは基盤の中を公開していて
マスコンと連動する様子が実演されていました。
カタカタと内部が動いてましたが沙叶にはサッパリ。
熱心な鉄道ファンがたむろしていていましたよ。
順番回ってこなさそうだったので通過。

中身。
へぇ〜こんなのが入ってるのかぁ〜
っと親父と2人感心するだけ、、、。
デカイ箱のわりに、シンプル。
もっとファンとかゴテゴテしてるのかと。
さっきのクレーンで吊られていた編成の先頭車両。
白くなっているのはパテや下地が見えてるから。
再塗装するようで、塗装面を研き、
ボディが凹んだ部分はパテ埋めています。
艶がないのは、研いたからでしょうね。

2400系は川崎車両の昭和40年に作られ、
その後クラー改造された電車。
フロントは改造されて当時の面影は無いですね。
中身も改造されて良くなっているでしょう。


こんなの見付けました。
塗装真っ最中と思われる車体。
意外と普通にマスキングして吹き付けるんですね。




次に見たのは、、、
実際に使用されていると思われる運転ハンドル
全く同じの物で感覚も恐らく同じ。
ただし本物って言っても運転台だけッスからね。
ここでも係員の方が細かく説明してくれるので、
知識なくても運転の仕方を教わる事が出来ます。
中学生と思われる男の子が自分の世界へトリップしてました。
手をガタガタフルフル震わせて「止らねぇ〜」とか言ってたので。
恐らく電車が暴走してる妄想かなにかなんでしょう(笑)
あと、電車に付いている方向幕を動かす体験
ただ、クルクル行き先が変わるだけ、、、、(汗)




続いて見たのが台車
台車を運ぶ専用のスロープがあったり、
なるほどっと思う事が多かった場所です。

台車のフレームに、モーター、車軸に車輪。
台車のボルトやナットなんかがそこら中に、、。

あと、車軸に車輪をはめる作業もされていました。
車輪って、ただ棒にはめているだけだった
という新事実で驚きましたが。
はめた後、最後にハンマーのような物でガン!っと入れて終わり。
走っている最中に緩んでこないか心配だったのですが、
基本的に外側からの力しか加わらないために大丈夫そう?
強い軸トルクも掛からないので、空回りもしないみたいだし、
重い重量のおかげで大丈夫なんでしょうね。
ブレーキは車輪に付いているから、
車軸にはそれほど力掛からないだろうし、、、。

左の写真は、台車のフレーム。
この台車にチョークで叡山1Rの文字が。
叡山電車の台車なんでしょうかね、、。
叡山って言っても、京阪電車京津線で使われていた車両が改造されて
使われているものもあるので、ここでメンテナンスしているんでしょうか?
台車の構造は意外とシンプルな感じが印象的でした。
調べた結果、台車はKSー70で1900系の制御電動車に使われている事が判明。
1900系は元々特急車で、後に改造されローカルで使われている。
先頭車にシルバーのバンパーが付いている特徴的なデザインをしている。
叡山説は間違ってそうですね、、。

中央の写真は、車輪が積んであります。
プラモのように車軸と車輪は一体だと思ってた沙叶には驚きでした。

左は、静かな車輪。
普通の車輪と違って、ハンマーで叩いても音が静かなんですよ。
普通のは「カ〜ン」っと響いた音がするのですが、静かなものは「コン」って感じ。
音が静かっていうか、響かない感じ。
ゴムのような吸収材が入っていたり、車輪の形に秘密があるんでしょうけどね。
基本的な事を書きますが、静かな台車は乗っていても静かで、
レールの繋ぎ目の音も響きません。8000系などの特急に使われているんでしょうか?
この台車を調べてみたのですが、資料が古くてわかりません。
7000系以降の物という事は確かです。

ちなみに今のストレートのレールは溶接で繋げて長くしてあります。
カタンカタンという昔の電車の独特の音は少なくなっています。
緩やかなカーブは、ストレートレールをそのまま曲げてはめて溶接します。
橋とか、ポイント、急カーブぐらいですね、派手な音がする場所は。
特に地下鉄は音が響くし、直線が多いので、ほとんど繋ぎ目ありません。
知ってた?
レールは季節によって膨張伸縮するのですが、長いレールでも伸縮するのは
先端部分だけなので、長いから伸び縮みが激しいって事はそれほどないようです。
また、そういう場所には伸縮しても影響のない、音も出にくい繋ぎ方がしてありますし。

瀬戸大橋はご存じ吊り橋です。
吊り橋ってのは、もちろんワイヤーで吊ってあるので、橋は波打ちます。
車で走っていても、橋が上下に揺れて、路面が波打ってるのがわかるほど。
瀬戸大橋には電車も走っていますよね?レールも一緒に波打つわけです。
しかもトラックと比べて比較にならないほと重いわけですから揺れも大きい、、、。
大陸と橋の繋ぎ目はどうなっているんでしょうか?
レールが上下に波打ってるわけですから、
その波が大陸の繋ぎ目で止り、そこで伸縮が必要になるんです。
数ミリとか数センチとかいうハンパな単位じゃないですよ。
薄いレールを2枚合わせて、自由に動くようになっているのです。


まぁそんな話はさておき、
台車を一通り見たあとは、スイッチを使ってパンダグラフを動かしてみたり、
同じようなスイッチでドアの開閉を実演したり、、。
なぜかクーラーの風浴びたり、、、。(これが意味不明で)
あとは床にスイッチが付いていてそれを踏むといろんな音が出る。
警笛だったり、ドア開けるチンチン(意味不明)だったり。
子供などが列んで踏みまくってました(汗)
大阪の交通科学館思いだしなぁ〜。
出口最後に、鉄板を文字や絵に切断する作業をしていました。
王将とか飛車とかいう文字。
しかも、それを売っている?ようだった、、。
おっちゃんが、ニコニコして飛車の文字を持っていた。
仕組みはスキャンした字をトレースして機械が切り取るらしい。
職人さんが切ってるわけではないようです。
ん〜〜、レール切ったりする場所なんだろうか、、。
よくわからなかったし。




再び車庫ゾーンへ

出口を出て、もう一度車庫ゾーンへ。
そこで構内入れ換えに使われている古い電車発見。
親父が言うには、昔京津線で走っていた物だそうだ。

調べた結果、京津線で使われていた50形だという事が判明。
この50形、昭和7年から8両製造されていて、
後半4両は複巻モーターを使った回生ブレーキ車。
しかし、四宮車庫火災で全車焼失。
2両だけが復旧され、その後80形増強で昭和43年に廃車。
っと資料には書いてあります。
ちゅ〜ことは、その2両のうちの1両って事になります。
この構内入換車は、かなり貴重だと言えますね。

もちろん沙叶はこの電車の
運行時代は知りません。
木が使われている部分もありました。
当時50形として活躍。
色は違いますが、外見はそっくり。
これが台車。古い、、、。
塗装が剥がれ落ちている場所もありますね。
下地なのか、昔走っていた時の色なのか、
よくわかりませんが、、。
台車はブリル27Eー1。



日本で最初の連節車

目立つ場所に置いてあったのが、60形びわこ号。
これは枚方パークに展示して置いてあった物を再び綺麗にして
平成12年に寝屋川で管理しているようです。
沙叶はひらパーに置いてあった時の事も良く覚えてます。

日本最初の連節車(連接車)(関節車)です。
連節車ってのは、車体と車体の間に台車がある構造。
つまり、連結器の部分に台車がある電車です。
これによって両方の車体を支える事が出来、
ちょうど2つの車体が関節のような働きをするのです。
この電車は昭和9年、大阪天満橋〜滋賀浜大津間を72分で走る。
京阪線ではパンダグラフを上げて走り、
京津線ではポール式に切り替えて走るというもの。

資料によると写真の様な色ではなく、
特急色のツートンで紹介されていました。
晩年は大津線(京津)専用で、昭和45年全廃。
この車両だけは、解体を逃れ、復元されて現在に至る。

同コンテンツ内で紹介している、三条駅の様子や、
京津線の急カーブを見ればわかってもらえると思います。
当時京津線の急カーブと勾配を登り切るには、
軽量化と乗り心地、最小半径をクリアする事が条件。
その3拍子を備え持つ連節車という構造は期的な物であったようです。
京阪本線の高速大型車両が京津線に
直接乗り入れするのは、今では不可能です。
当時でも実現させるのは難しかったでしょうからたいしたものです。
昭和9年で天満橋〜浜大津間を72分で走ったってのも十分凄い。
JRみたいな直線と山科トンネル想像しないで下さいよ〜。
道のりはあんな楽なものと違いますからね。

今回これが撮れただけで大満足でした。

これが60形びわこ号。
スキー客や琵琶湖島めぐり船の連絡に活躍し、
みんなからびわこ号の愛称で呼ばれた。
画像ではわかりにくいですがパンタとポールが見えます。
お気付きでしょうか?ドアの高さが違う事を。
これは京津線のブロック駅に対応するために、
ドアの高さが2種類あるのです。
この下に台車があるわけです。
特急、大阪〜大津
下の方には、京阪のマーク。
ここが繋ぎ目。
この真下に台車があるんです。
連節車のメリットは揺れが少ないって事ですね。
これが中間台車。
古くて資料にも台車の番号載ってない。
よく見ると車輪がスポークのようになってます。

このゾーンでは他に電車と綱引きとか
洗車とか橋の上とか、、、いろいろありました。

あ〜、意味不明だよね、、、。
電車と綱引きってのは、6000系(だったかな)の先頭車両1両に、
小さな子供10人ぐらいで引くってもの。
引き始めてから5〜10秒ぐらいでちゃんと動き出してた。
意外と転がる摩擦は少ないみたいやね。

洗車ってのは、洗車マシンへ電車に乗ったまま入るって企画。
もちろん窓は閉めて入ります。

橋の上ってのは、洗車した電車を
橋の下から眺めるってもの。
屋根の様子を見て異常がないかチェックするのが目的なんですが。





レールのメンテ

洗車やってる横で、何やらそれっぽい電車が何台か展示してありました。
この時既に日が傾き初めて少し写真写り悪いですが。

MPV8という線路の歪みなどを測定する電車。
左の写真はエンジンです。GM社製の7000cc、220馬力。
ちょっと馬力少ないような気がするんですが、、、。
エンジン見た感想は、、漁船、、、。
時速50kmで走行するらしいです。レールの幅の間隔、左右の歪み、
上下の歪み、高さのズレ、ねじれなどを0,1mmの精度で測定可能。
一晩に70km測定出来るらしい。自重19tとそれほど重くない。
平成元年導入。しかし、0,1mmの精度ってのが凄いですね。
この電車はRail Grinding Trainと書いてあるようにレールクリナーです。
スペノインターナショナル社製の波状磨耗削正車LRR16 M-18。
3両1編成、約30mほどの電車。
レールの表面を削って(研磨)、調整する電車。
1回の作業で0,1mmほど削正するらしい。
右の画像は、波状磨耗測定装置の様子です。この部分で測定します。
削るグラインダーの部分は別にあるのですが、
わかりにくいので撮っていません
測定する場所、削る場所、水を撒く場所、粉を吸って集める場所があります。
マチサ社製 B 40UEG。マチサではなく「マティサ」らしいです。
レールや枕木を運ぶのに使われるとかなんとか書いてあったような。
この電車がやっていたのは、敷いた枕木の下へ砂利を入れる事。
枕木の位置をセンサーで読みとっているのか失敗やズレはないようです。
どうやってするのかというと、まず油圧のアームが伸びて砂利を押えていました。
本体を固定しているのか、砂利に何かしてるのか、それは不明ですが。
その後、細い金属の棒のような物が降りてきて、
枕木の埋まっている付近をブルブル振動させて、
砂利を枕木の下へ潜らせるもの。決して枕木はブルブルさせませんよ。
しかし、これを人がやろうと思うとかなり大変。
枕木一本ずつやっていくんですからね。
地味だけど、かなり役に立ちそう。
これ以外にどんな作業が出来る電車なのかは、わかりませんでしたが。

これで一通り見たわけです。
最新型の電車の展示、古い電車の展示、電車のメンテ、台車の出来るまで、
レールのメンテナンス、まさに見て触れて遊んでという企画。
この日のために車両切り離したり準備も大変だったと思います。
各コーナーには必ず説明してくる人と実際作業してくれる人が付いてましたし
このイベントの気合いの入れ方が伝わってきましたね。




なかなか楽しかった1日

沙叶的にかなり満足しました。
沙叶は新型車両写真撮って、工場を遠目にブラブラ見るだけの
イベントだと思っていましたが、大きな間違いでした。
見せられる場所は全部見せる。触れる場所は全部触るって感じ。
帰りも同じように、電車乗って出町で降りてから
歩いて帰りました、、、。けっこう疲れた(汗)




いかがでしたでしょうか??
知らない人にはつまらない場所だったかもしれませんが、、
京津線のコンテンツ一つ作っちゃってもいいかも(笑)
見て下さった方、とにかくここまで読んで頂いてありがとうございました。



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