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☆2004年さぬきうどんの旅 (実行日:2002年7月16〜19日)   小さな旅日記目次へ      トップページへ      

   

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2004年7月16〜19日にかけて、知人数人と香川のさぬきうどん食べ歩き(+観光)をしてきました。実のところ香川県関係のガイドブックを見てびっくりしたのですが、さぬきうどん食べ歩きがここまでメジャーとは思いませんでした。それも含めていろいろ新鮮な発見のあった旅でした。
   
  ●サンライズ出雲で香川へ?        ●うどん屋めぐり1+坂出市内見物      
  ●高松・屋島観光と「わら家」        ●うどん屋めぐり2〜山中の行列
  ●祖谷渓とケーブルカーの温泉       ●観音寺と銭形祭り   
  ●うどん屋めぐり3と瀬戸大橋        ●うどんの旅を振り返る
 
  ◆うどん15食の図  ・・・ 食べたうどんの画像はこちら
  
●「サンライズ出雲」で香川へ?
 
東京駅八重洲北口で待ち合わせ、メンバー5名で行きは豪華にも「サンライズ出雲」のB個室(シングル)。自分がこれまで乗った列車の中では一番高価な寝台である。2階建て構造の車両の下だったが、個室の中でも立って着替えができるのは楽。ところで本来ならば目的地が四国なので、この列車と併結されている「サンライズ瀬戸」の方が自然なのだが、食べ歩きの話がでてから実行までにあまり時間が無かったこともあり、そちらはすでに満席だったので次善の策として「サンライズ出雲」で岡山乗り換えとなった。それでも席が取れただけ良かった。もしもこれが取れなかったらこの旅自体が流れていたかもしれない(^^;)。
  
列車は案外ゆれが大きかったようで、途中2、3時間くらい寝たはずだが地震の夢を見た記憶がある(^^;)。気がつくとブラインドの外から太陽の光が差していて、もう朝6時近かった。岡山で乗り換えた「マリンライナー」は意外に空いていたので、やはり出雲市行きの列車でさぬきうどんを食べに来た人は少ないらしい。暑い日が続く今年の夏、この日も天気は良く、瀬戸大橋からの眺めも見事だった。讃岐富士が車窓に見えて間もなく坂出駅で下車。今回はレンタカーで回るため、列車に乗るのは帰る時までお預けとなる。
 
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●うどん屋めぐり1+坂出市内見物
 
坂出駅でレンタカーを借りるのに係りの人が不慣れなためか若干時間がかかったがともあれ出発。5人のメンバーのうち運転免許を持って「いない」のは私1人(^^;)。要は一番のお荷物だが本人は気楽(爆)。結局3人が運転手ということになる。うどん&道路事情に詳しいT氏の運転でまずは坂出市の「がもう」へ。予讃線からもそう離れていない場所のようだが、店は細くうねった道の途中にあり、どうやら迷っているとおぼしき車も見かけた。あとでだんだんに分かってきたのは、この手の旧道のような道沿いにうどんの名店が多いらしい。
 
「がもう」は朝8時半というのにもう大勢つめかけていた。農地と家が点在する中の民家風の造りでいい雰囲気。ちょっととまどいなから小1玉の麺を受け取る。庭先で食べるのも気持ちがいい。最初の店ということで印象が強いのかもしれないが、うどんはもちろんダシも揚げも上々だった。(\170)
 
それから車で数分、郵便局員が立ち寄るという「山下」へ。ここはまだ人も少なく、麺を打っている傍らに比較的広い食べるための席があった。ネコが出入りしたり、屋上?には犬がいたりとこれもいい雰囲気。ここでは小のほかに天ぷらを追加。自分でおろし金でしょうがをおろして入れる。麺はおいしかったが惜しいことにだしがちょっと薄かったか。いかにも製麺所という感じはいい雰囲気。それにしてもどこも朝が早いのにお客さんが途切れずにあるのは凄い。
 
さて、ここから綾上町にある超有名店の「山越」の様子を見ることになったが、さすがに駐車場も近くはいっぱいで、すでにかなりの行列。話には聞いていたがブームというのはすごいもので、ここは断念。そこから比較的近い同じく綾上町の「池内」へ向かう。道路沿いに看板は出ているものの、そこからは入れずに店の横の狭いスペースを抜けた向こうの裏手に店がある、という立地に感動する。
麺も上々なのはもちろん、鯉がいる池を見下しながら食べる雰囲気も良好。さすがその店ごとに個性があるものだなと思う。池の中にうどんが投げ込まれているのに気づく。当地では鯉もうどんを食べるのだろうか。
 
次は飯山町の「なかむら」へ。それにしてもT氏は道に詳しい。この店もちょっと行き過ぎたところに駐車場があるのを知っていたようだ。ここで今回はじめて「行列」に遭遇した。前に来た人の話だとかなり様子も変わっているようで、それだけメジャーになったのだろうか。ここでは初めて自分で麺をゆがく、というのを経験。もちろんゆでてはあるのだが、あついかけを食べる場合は温めなおすらしい。話によるとネギも自分で切るとのことだったが、実際はすでにきざまれたのが置いてあった。人が増えたので対応が変わったのだろうか。うどんを食べるネコがいた、というので楽しみにしていたが今回は残念ながら見かけなかった。庭先で花を眺めつつかけうどん。
 
昼までにもう1軒、ということで丸亀市の「富永」。隣が美容室なので一瞬驚くが関係はないらしい。普通の民家にいきなり土足で上がるような格好になるのが意表をつく。ここでは初めて「あつひや」を注文。もっとも食べているうちにぬるくなってしまったが(^^;)。店そのものはある意味一番普通?ではあるけどやはり侮れない。
 
と5軒回ったところで、H氏の案内で坂出市内の「四谷シモン人形館」を見学。「人形は見る人を居心地悪くさせる」という説明が興味深く、歴史ある洋館の中に不思議な姿の人形が展示されている様子は新鮮であった。このあたりの坂出市街地のちょっとふるびたアーケード街の雰囲気も惹かれるものがあり、途中で見かけた店でかき氷などで一息つく。地方都市へ行ってあらためて思うのは、たとえば浦和あたりよりも人口規模のずっと小さな都市でもアーケード街が発達していることで、むしろ首都圏近郊の街の方が例外的なのかもしれない。
 
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●高松・屋島観光と「わら家」
 
さて午後は一転、高松の東にある屋島へ。うどん屋は朝から昼までが勝負とのことで、満腹になった午後はおもに観光に当てるという方向である。屋島は車でも山上までいけるのだが、やはりここはケーブルカーで上がってこそ、というわけで麓に車を置き、ケーブルカーの駅へ向かう。しかしこの屋島のケーブルカー関係の建物の古めかしさには驚かされる。建物の塗装が剥げかかったような感じで、それだけ歴史があるということか。山麓の駅にはネコさんが何匹か住み着いていた。
 
20分間隔のケーブルカーに人はさほど多くなく、高松市街を見下ろしながら山上へ。屋島は溶岩台地の跡だそうで、実はかなりの面積があり、ケーブルカーで登った南嶺と、さらに海へ向かって突き出した北嶺とからなっている。今回は北嶺までは行かず、南嶺の周囲を一周するにとどめた。相変らず好天で、瀬戸内海を見下ろす風景も申し分ないが、山上の旅館などに休業のところが目立つ。ケーブルカー関係施設の古さといい、屋島が観光地としてやや活気の無さを感じるのは惜しい。展望台でよくある、山の名前を書いた案内など「ここから何々が見えます」という掲示の中に「さぬきうどん」というのがあるには意表をついた。南嶺をひとまわりしただけでもかなりの広さで、うどん屋の行列のときと合わせてすっかり日に焼けたようだ(^^;)。
 
ケーブルカーで降りた後は、近くの「四国村」に併設されている民家風のうどん屋「わら家」へ入る。ここは観光地でもあり、これまでとは違ってごく普通の店。せっかく5人いることだし、たらいに入った「家族うどん」をつつく。10玉分くらい入っているので量は十分。そしてしっかりした味でおいしい。観光客相手の店でもしっかりしたうどんが食べられるのはさすが香川である。ここで土産を調達した。
 
1日目の宿は高松東横イン。ロビーでネットが使えるのは便利で、実はそこからこのサイトの掲示板にも書き込みをしている(^^;)。市内を散歩しつつ、夕食は高松市内の鶏料理の店「一鶴」へ。実はこのあたり結構鶏料理店が多いようだ。「おやどり」は固いけど味わいがあり、さらに「ひなどり」まで追加してしまった。その後、勢いでカラオケになだれ込んでしまったのはここだけの秘密である。
 
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●うどん屋めぐり2〜山中の行列
 
東横インの朝食サービスのコーヒーとロールパン1個で一息ついてから8時過ぎに出発。まずは綾南町の「赤坂製麺所」へ。ここは琴電の駅がかなり近いせいか、歩きで来ている人も見かけた。ここもちょっと庭が広い民家があるな、という感じの立地。ここではネギを自分で、しかも「はさみ」で切る、というのを経験。麺はちょっと柔らかすぎる感じもした。
面白かったのは、庭に居たイヌのエサにうどんが入っていたこと。もうちょっと新しいうどんが欲しいところかもしれない(^^;)。イヌの物哀しげな表情が印象的?だった。前日の鯉といい、動物界(?)でもうどん食の広がりの大きさを改めて思う。
 
さて次はかなり南へ向かい、琴南町にある、ここも有名店の「谷川米穀店」へ。公共施設の駐車場を拝借して11時開店のところ10時15分くらいに着くともう長蛇の列。かなり山深い場所でもあるのでこの行列は否応なしに目立つ。店が坂を降りたところにあり、我々が並んだ後も橋の上までどんどん列は伸びるので何とも立体的な行列になってしまった。結局30分ほど早く店が開いたようで、11時前には入店できた。ここに限らないが店の入口に店名は無く、「米」の看板だけが出ていた。行列したという意識もあってか今回はじめて「大」を頼む。ここではかけだしは無くて醤油と酢で食べるのだが、さすがに麺がいいせいか素材の美味さが堪能できた。店内でお替りも出来たらしい。店を出たときの行列の長さははじめとほぼ同じで一定の長さが保たれているのは不思議である。
 
次は同じく琴南町の「三島」へ向かうのだが駐車場があるかどうか不明とのことで運転のT氏の判断で、途中に路上駐車して歩くことになった。店など全く見えないような場所なのだが、窓から食べている人が見え隠れしたのでかろうじて分かる、という程度の店をよく見つけたものだ。私1人なら発見不可能だっただろう。
そんな経緯もあってかここのうどんは今回一番印象に残るものとなった。まさに麺を打っているすぐ横に机が1つだけ置いてあるという原点のような場所で、我々が食べている間にも近所の人がざるをもって「10玉下さい」という感じで買いに来る雰囲気に惹かれた。卵が置いてあったので今回はじめて「かま玉」にしたのだがこれもまた逸品。130円でこれが食べられるのは感動ものである。おそらく有名店も最初はこんな感じだったのではないだろうか。
 
そしてこの日の最後は土讃線の踏切を渡って間もなくにある仲南町の「やまうち」。ここも有名店とのことだが、以前来た人の話では、前に比べてやはり駐車場や道が整備された、とのことでどの店も対応に追われているのかもしれない。ここも行列で、店先でゴルフボールとかぶと虫、花など脈絡の無いものをいろいろ売っているのも不思議だった。ここは普通のセルフサービスの店の形式。げそ天の迫力に圧倒される。谷川と三島の印象が強いため記憶に残りにくかったけどもちろん味は上々。どうも行列の有無に関わらず、そんなに決定的な味の違いというのは見出せないくらいの差でしかないように思える。
 
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●祖谷渓とケーブルカーの温泉
 
この日の観光はかなり南に下って県境を越え、徳島県の祖谷渓を目指す。土讃線の祖谷口駅を過ぎて間もなく吉野川の橋を渡り、そこからはすれ違いもままならないカーブの連続。途中の出合集落を過ぎるとどんどん谷が深くなっていった。小型とはいえ路線バスも通るのがすごい。祖谷渓が最も深くなったと思われるあたりに小便小僧の像があり、ここで休憩。この小便小僧を設置するのもかなり怖かったのでは、と思ってしまう。まだ日が高いし、谷底にまで日光が届いているからそうでもないが、これで日が暮れてきたらさらに凄みが増すのでは、と思わされる。
 
しかしそれとは別に驚いたのは、これから我々が向かう予定の「祖谷温泉」〜ケーブルカーで降りる温泉のある宿の外に行列が出来ていたこと。どう考えてもあれはケーブルカー待ちとしか思えず、かなりの時間を取られそうだ。行ってみるとその通りで、\1500の入浴券を買ってみると並んでいる人の数はそれほどでもないものの、ケーブルカーに1回17人しか乗れず、往復で10分以上かかるので実際には1時間とはいかないもののそれに近い時間を要した。さすがは連休中日。待っている場所は祖谷渓を正面に眺められる絶景だったのが救いである。
 
ケーブルカーは車体が細く、その分前後は長い。最大斜度41度とのことでかなりの急勾配。実際見下ろしてみるとほとんど垂直なんじゃないかと思うほどの急斜面である。かなりゆっくりとはいえ思った以上に長く本格的なケーブルカーだった。温泉は渓流を眺められる半露天で、硫黄のにおいが温泉を実感する。よく見ると体に無数の泡がついていた。ぬるめの湯なのでこの季節にはのんびり出来ていいが、冬場はちょっと寒そうだ。帰りは行列も1回で乗り切れる程度だったので、あるいは先ほどはたまたま団体客が繰り込んだのかもしれない。
 
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●観音寺と銭形祭り
 
2日目の泊まりは観音寺の「琴弾荘」なので、まずは祖谷渓の悪路を引き返し、その後はしばしの間、吉野川に沿って北上する。それにしてもさすがに四国一の大河だけあって、吉野川はこれほどの山地でも堂々たる川幅と水量である。道路の行き先の表示に「四国中央市 川之江」という文字が頻繁に現れ、ちょっと身につまされる(^^;)。おそらく「四国中央」だけだと市名とは思われにくいのではないだろうか。「川之江」と沿えたのは至極自然な判断で、某市も、何でもかんでも「さ○○○」としか表現しないのでは愚の骨頂である、....とつい熱くなってしまった(苦笑)。
観音寺は「銭形の浜」が有名で、この日泊まる琴弾荘も、その浜のある琴弾公園内にあるといってもいい。ちょうど銭型祭りの期間で、宿の方も「12時頃まで賑やか」といわれた通り、まさに祭りの会場の真っ只中の宿で、よく部屋が取れたものと思うほど(^^;)。宿にも様々な扮装をした人が出入りしていた。ある意味祭りを至近距離で見られていいタイミングだったかもしれない。
 
自分にとって、食事の出る宿に泊まったのは久しぶりで、料理も納得のものだった。途中で夕焼けが非常に綺麗なのに気づき、つい写真をとる。夜は祭りの途中に花火もあるということで、タイミングを見計らって外へ出た。祭りの方は、最近各地で増えている「よさこい祭り」で、出演各団体が自分達で音楽や踊りも工夫している。おりしも今日見かけた「四国中央」市からの団体が出演していた。2市2町の融合云々、という紹介に再び身につまされるものを感じた(^^;)。花火大会はその踊りの審査の合い間の30分程度なのでさほど大規模ではなかったが、比較的近くで花火を見られたのはよかった。
 
翌朝は、朝食の後、うどん屋めぐりに出る前に、琴弾公園の展望台に登って、あらためて銭形の浜を見下ろしてみる。惜しくも光線の関係で銭の形に砂がかたどられているのがはっきり見えなかったが、この日も好天。前夜の賑わいとは別もののような朝の公園を後にした。
 
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●うどん屋めぐり3と瀬戸大橋
 
というわけで最終日。まずは琴平町の「宮武」へ向かう。琴平といえばこんぴらさんであるが、道路の案内などにも金刀比羅宮ではなく「こんぴらさん ○○km」のように書かれていた。さて宮武は、店の様子はセルフ店なのだが、はじめに注文をした後、店の人がグループごとに名前を呼び上げて席まで運んでくれる方式。麺がしっかりしていて、暑い日だけど「あつあつ」の大がかえっておいしかった。ここは今までの中では比較的広い道に面していて分かりやすそう。
 
次は土讃線金蔵寺駅近く、善通寺市の「長田in香の香」。ここは一般店で「わら家」同様のたらいうどんを注文。12人前を5人で食べることになり、なめらかな食感が美味かったけどさすがにかなりの満腹(^^;)。今回の食べ歩きで一番満腹感があったのがここかもしれない。
 
このあとはさすがにちょっと間を置かないと無理そうなので、宇多津町の海沿いにある公園でしばし休憩。瀬戸大橋を遠望したり、塩田を再現した施設などを眺めてすごす。近くにある結婚式場から大きな音が聞こえてきて、新郎新婦に花を撒いたり風船を飛ばしたりというのがよく見えた。
さて、あと2軒程度はいけるだろうということで、宇多津町の「長楽」へ。幹線道路からちょっと引っ込んだ坂道の上、という立地がいかにもと思わせる。民家の軒先にテーブルを並べた感じで、ここでは冷たいのを注文すると、だしが凍らせてあるのに気づいた。さすがに良く冷えていてまさに「つめたいの」という感じだった。個人的にはちょっと塩辛さが強く感じられた。仕事中の人が当たり前のようにちょっと寄って食べていく、という地元に根付いた感じの店だった。
 
そして一応の最後は坂出市の「彦江」。店を探して右往左往するのはもう馴染みの感覚(^^;)。何だかどの家もうどん屋に見えてくる。ガラス越しに箸入れが見えたのがポイントらしい。ここは麺のうまさで勝負という感じか。水と間違ってだしの栓をひねってしまったのは店に申し訳なかった。
 
レンタカーを返すまでの間、瀬戸大橋の直下にある記念公園まで行き、あらためて瀬戸大橋の規模を仰ぎ見る。さすがにこれくらい近いと迫力があるが、それでもあの塔?が200m近くもあるとは信じられない気がする。公園近くには瀬戸大橋の歴史を展示した資料館もあり(無料)、あらためて瀬戸大橋の仕組みなど勉強になった。
 
まだ時間があるので、さらにもう1軒、地元のセルフ店「いきいきうどん」(坂出市)を目指す。もっともここで食べたのは3人だけ(^^;)。「はなまる」と同様の仕組みだが、かけだしを自分で入れるところは異なった。さすがに関東ではその手のセルフはまだ無さそう。しかし何の変哲も無さそうな店でもしっかりおいしいのはさすがである。というわけで3日間で15軒のうどん屋を堪能して時間3分前くらいにレンタカーを返却。2日前に降りた坂出駅からマリンライナーで岡山へ向かった。今度は連休最終日のせいか立ち客も多い。
 
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●うどんの旅を振り返る
 
岡山からは新幹線「ひかり」。今回はレール&レンタカーという割引切符なので「のぞみ」は使えない。東京着は20時台である。岡山発車時点では指定席にかなり空席があったが、我々の取れていた席番が13・14のB,Cと15Cという変則的なものだったことからわかるように途中で満席になった。おそらくぎりぎりで確保した席だったのだろう。途中、浜松付近の夕焼けが見事だった。最後まで好天に恵まれた?食べ歩きだった。
  
あらためて香川のうどんの旅を振り返って、うどんというものがいかに香川では普通でありかつ特別であるか、ということをあらためて思った。日常の生活の中にうどんの文化が息づいている、という意味ではまさに「普通」の存在だけど、どこへいってもレベルの高いうどんが食べられ、それは大行列店とそうでない店の差は非常に少ないし、観光地であっても質は高い、という点では特別な存在なのだろうと思う。
 
全国でうどんの消費量が最も多いのはもちろん香川県だが、実は2位は埼玉県だそうで、これを機会に埼玉のうどん屋についてももっと注目してみたい、という思いを新たにした。 
 
 
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   ◆うどん15食の図  ・・・ 筆者が食べたうどんの画像はこちら

 

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