このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
長五郎餅本舗(ちょうごろうもちほんぽ)
河内屋長五郎という者が、北野天満宮付近にて、葭州張りに床机を並べて参拝客を
もてなしながら、永年の研鑚により茶菓を完成させた。
それは、羽二重餅で餡をくるんだもので、その上品な味わいと洗練された意匠で
評判となった。
さて、天正15年10月1日、北野天満宮境内において、豊臣秀吉による
北野大茶湯
が
開催された。
その茶会において、秀吉に献上された茶菓がこの餅である。
秀吉は、長五郎が作ったこの餅をいたく気に入り、「店主の名を使って商いをしてもよい」
といわしめたのである。
当時、店主の名を使って商売ができることは極めて稀で、統治者の許可が必要だったため、
長五郎は非常に名誉に思ったに違いないだろう。
以来、この長五郎の作った餅は、”長五郎餅”といわれ、幕末に京都詰めとなった各藩の大名が
それぞれの国へ土産として買って帰り、全国にその名が知れ渡った。
また、明治維新まで、皇室の御用達となった。
現在でも、その伝統を継承し、数ある京都の老舗和菓子店の中でも、名の通った店のひとつで
あります。
毎月25日の北野天満宮の縁日には、境内に長五郎餅の茶店が出ます。
長五郎餅本舗
現在でも、北野天満宮の近くに店を構える
長五郎餅のパッケージ
長五郎餅
これが誉高い”長五郎餅”。
悪くいえば、餡を羽二重餅でくるんだだけなのだが、この菓子には、これ以上何もいらない。
simple is the best とは、正にこのこと!
北野天満宮へお越しの際には、ぜひご賞味を!
これを食べれば、気分はもう秀吉!?
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