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名馬・あの瞬間

平成12年「秋華賞」
優勝馬ティコティコタック

 「秋華賞」というと、比較的歴史の浅いG1ではあるのですが、その割に 好きなレースが多いです。休み明けでも圧勝したファビラスラフィンの第1回 (平成8年)を はじめ、キョウエイマーチとメジロドーベルの一騎打ちとなった平成9年のレース、 追い込み馬同士が1,2着して大荒れになった平成11年、 テイエムオーシャンが「オークス」のリベンジを果たした平成13年、 ファインモーションが歴史的単勝支持率に答えて圧勝した平成14年、 スティルインラブが史上2頭目の牝馬3冠を達成した平成15年など、 すぐにレースを思い出すことができる年が多いですね。

 そんな中で、一番「思い出」という部分で印象に残っているのが、平成12年の レースです。なぜかというと、初めて福島競馬場に行った日で、福島競馬場の 場内テレビで観戦していたからです。そして、応援していた人気薄の馬が、 あわや勝利・・・という好走をしてくれながら、さらに人気のない馬に逆転 されてしまい、馬券を取ることができなかったというのもあって、本当に 印象に残っている年ですね。

 平成12年の秋の福島競馬は、チェキッ娘出身のアイドルユニット「METAMO」が イメージキャラになったということで、毎週のように日曜日には福島競馬場で ミニイベントがありました。

 チェキッ娘ファンであり、チェキッ娘応援サイトの管理人でもある私は、 競馬場でチェキッ娘がイベントをやるのに、見に行かないわけにはいかない、 とばかりに、上手く日程を調整して、福島競馬が開幕してから3週目の日曜日、 初めて福島に行きました。

 当初は、行きも帰りも新幹線は使わないで東北線で行こうと思っていたのですが、 行きの電車が栃木県から福島県に入るあたりで、何と人身事故を起こしてしまい 立ち往生・・・。幸い、大した怪我人も出ずに済んだのですが、そのおかげで 現場に1時間以上も停まってしまったことで、その電車の終点の郡山から先の 接続が全く上手く行かなくなってしまい、結局、郡山−福島間だけは新幹線で 移動しました。鈍行で行くと1時間かかるこの区間が、新幹線だとたったの 15分で行くので、新幹線って、マジで速いなぁ・・・と思ったりもしましたが、 それ以上に、田舎だと人身事故って少ないらしく、車掌が警察との対応に あたふたしていたのが印象に残ってます。(ちょうど、一番後ろの車両に 乗ってました。)

 その後、福島で軽く駅前を歩いた後、競馬場へは、行く道がわからないので、バスで 行きました。それで、「競馬場前」というバス停が来るまで素直に乗っていたのですが、 1つ前の停留所で降りる人が多いのでビックリ。それもそのはずで、福島駅から 乗ると、競馬場へ行く場合、「競馬所前」の1つ手前で降りると料金が安いん ですよ。なるほどな・・・と思って、次に行ったときはその手を使いました。
(もっと書くと、駅から競馬場までは、歩いても20分くらいで行くので、 2回目行ったときの帰り道は全部歩きました。)

 競馬場に着いてみると、まず目に付いたのがスタンドの綺麗さ!その前の年に 改修工事をしたばかりということで、本当に綺麗なスタンドだったのが印象に 残りました。

 それから、お目当てだったMETAMOのポスターが、レーシングプログラム の裏表紙になっていたこと。なもんで、いつもなら1部しかもらわないところを、 2部も貰っちゃいました。

 あと、「グラスワンダー展」というのもやってました。ちょうどこの頃引退 したんだなぁって今から思うと懐かしいです。

 で、肝心の「秋華賞」です。

 この年は、オークス馬のシルクプリマドンナが1番人気、桜花賞馬の チアズグレイスが2番人気で、トライアルの「ローズステークス」を勝った ニホンピロスワンが3番人気で続き、この3頭が「3強」という感じの人気でした。

 ただ私は、2歳チャンピオンのヤマカツスズランが1番強いと思ってました。 この馬は、春のクラシックは故障で無念のリタイアだったのですが、もし出走していたら、 距離の長い「オークス」はともかく、適距離の「桜花賞」は絶対に勝ってただろうな、 と思わせるくらい、2歳時には強い競馬をしていた馬なので、この馬が復活して くれば、「3強」も相手にしないで勝ってくれるのでは、と思い本命にしました。

 ヤマカツスズランは、休み明けの「ローズステークス」こそ、全く馬体が仕上がっていない状態での出走だった ために凡走してしまいましたが、一叩きされた今回は明らかに状態は上向き。 ならば、2歳時のあの強さを再現してくれるだろう、そう思って単勝馬券と、 有力どころへ流した連勝馬券を買っての応援でした。

 レースの方は、ヤマカツスズランが見事にスタートを決めると、後は何にもしない で「指定席」の先頭に立つパターン。

 桜花賞馬のチアズグレイスが2番手につける展開になりますが、道中は全く 馬順の入れ替わりがない淡々とした流れ。

 こうなると、逃げ馬は強い!

 別にハイペースで飛ばしているわけでもないのに、終始2馬身差をキープすると いう理想的な逃げを打てたヤマカツスズランは、4コーナーを回っても手応え十分 で、直線に入ると後続を突き放す展開。

 2番手を付いてきたチアズグレイスは、差を詰めようとするものの、逆に 突き放されてしまう展開で、ヤマカツスズランを応援している自分からすると、 しめしめという展開だったのですが・・・。

 ただ一頭だけ、ヤマカツスズランを猛然と追い上げてくる馬がいました。 ティコティコタックです!

 残り100mで、1馬身後ろまで差を詰められたので、頼む逃げ切ってくれ! と祈りながら見ていたのですが・・・、ゴール前できっちりとかわされてしまい、 結局ティコティコタックが優勝。ヤマカツスズランは2着でした・・・。

 終わってみたら、3着にトーワトレジャー、4着にチアズグレイスということで、 4コーナーで前にいた4頭が、順番だけ入れ替わって ゴールインしたって競馬になってしまい、後方にいたシルクプリマドンナ もニホンピロスワンも全く伸びてこずに敗戦。

 馬券的にも、ティコティコタックは全く買っていなかったので、惨敗・・・でした。

 レース後は、ピーチプラザという大画面のあるイベントスペースで、METAMOの ライブを鑑賞。なんか、とりあえず予定していたプログラムをさっとやってみただけ という感じの物足り無さを感じたイベントで、残念だったのを覚えています。

 帰り道も鈍行でした。馬券が当たったら新幹線で帰ろうという夢があっさりと消えて しまったのも良く覚えています。

 ま、そんなわけで、考えてみたら、残念なことばっかりだったような一日 だったのですが、それでも、初めて福島競馬場に行ったってことで、とにかく 思い出に残る1日でしたね。

 ちなみに、ティコティコタックは、この時は900万下特別を勝ったばっかりで、 まだ条件馬の身。しかも、その後は一度も勝利がなかったわけで、そういう意味では、 本当に運の強い馬だったんだなぁとか思ったりします。

 もちろん、4歳時には、「エリザベス女王杯」で、歴史に残る大接戦の末の ハナ差の3着(ゴール前で4頭が横一線に並ぶというきわどい競馬)をしたように、 常に重賞戦線で好勝負をしていたのですが、こと勝ち星ということに関すると、 この「秋華賞」が、最初で最後の重賞制覇となってしまいました。

 そんなわけで、私の「最も思い出に残る秋華賞」を紹介してみました。

 ちなみに、この時の福島遠征のレポートは、チェキッ娘応援サイト内にも 書いてありますので、もし良かったら読んでみてくださいね。

  http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/1089/DAIBA/report/001015.html

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