このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

   
 次に長野に行ったのが、ジャンプのラージヒルの試合でした。

 この日も新宿から夜行電車で行ったのですが、前回のグリーン車とはうって かわって、この日はごく普通の快速電車(臨時のです)で行きました。

 この電車自体は、急行電車の超満員なのとは対照的に、ほとんど客が乗って おらず、そういった意味では気分的には良かったのですが、途中で、先を 行っていた急行電車が故障したとかなんとかで、本来は停車駅ではなかった 韮崎駅で2時間以上も停車という大ハプニング。このまま電車が 動かなかったらどうしようか、マジで悩みました。

 さらに、電車が旧式なものだったせいか、本気で寒くって・・・。この日は 外は大雪だったこともあったのですが、電車の中も思いっきり寒くって、 全然寝れなかったです。

 でも、とりあえずってことで、電車の方はなんとか終点の松本まで動いて くれたのですが、お陰様でこの先の接続が最悪で、松本から白馬までは 大糸線に乗っていかなければならないのですが、せっかく特急乗り放題の 周遊券を持っていても、特急や急行の類が全くない時間に着いてしまい、白馬 まで延々と各駅停車に乗っていくことに。

 これが、もの凄い混雑で、しかも沿線が大雪ってことも重なって、遅れるわ、 遅れるわ・・・。結局、白馬に着いたのが、午前9時。そっから急いで会場に 向かったのですが、試合開始の9時半には間に合わず、1回目の競技の途中からの 観戦となりました。

 余談になりますが、会場に向かう途中の道では、チケットを求める人が 大勢いまして、そうやって考えてみると、チケットをゲットできたのは、 本当にラッキーでしたね!

 試合の方は、小雪がちらつく中での競技となったのですが、有力選手が 風に恵まれずに失速する波乱含みの展開の中、日本の岡部選手が1回目を 終わって2位につける大活躍。それに船木、原田の両選手も続いて、ノーマルヒルに 続いて日本勢の大活躍が期待されました。(残念ながら、斉藤選手は風に 恵まれずに2回目に進めませんでしたが・・・。)

 で、2回目。まず、日本勢で最初に飛んだ原田選手が、もの凄い大フライト! これが本当にすごい飛距離で、すぐに飛距離を計測できる距離よりも先まで 飛んでしまったので、場内に原田選手の結果が出ないまま、後の選手が 飛ぶという珍しい展開に。

 そして、日本勢の2番手として飛んだ船木選手が、これまた大飛行を見せて、 残り3人ってとこで、トップに立ちました。

 この時点で、船木、原田の両選手が1,2位だと確信した観客(まだ、原田選手の 結果は出てなかったのですが)は、興奮のるつぼに!

 残念ながら、この後飛んだ岡部選手は、直前で風向きが変わってしまい、 不利な条件ってこともあって、飛距離を伸ばすことができなかったのですが、 最後に飛んだオーストリアのビドヘルツル選手が飛び終わった時点で、場内の ボードには、1位船木!

 で、まだ原田選手の結果が出なかったもんで、ここで場内からは日本勢の 1・2を期待しての大「原田」コールが!その結果は、惜しくも3位ってこと だったのですが、日本ジャンプ陣としては、札幌オリンピックの笠谷選手以来の 金メダルを船木選手が獲得したってことで、本当に印象に残る試合でした。

 たぶん、オリンピックを生で観た人っていうのは結構いると思うんですけど、 日本選手が金メダルを穫る瞬間を見た人って、そんなにはいないと思うので、 本当に貴重な体験ができたと思いました。

 試合の後は、表彰式が見たくなったので、表彰式の行われる長野に向かう ことにしたのですが、それまではまだ時間があるってことで、今回は白馬の いろんな所を見て回ろうと思い、駅までずっと歩いて帰りました。

 で、駅からは大糸線の普通電車に乗ったのですが、これが本当に東京の ラッシュ以上に混んでて、凄かったです。地元の中学生なんか、すごいビックリ してましたもんね。

 で、大糸線で松本に出てから、今度は長野へ向かって、特急「しなの」に 乗ったのですが、これも混んでて座れなかったです。ただ、ラッキーにも、 僕の前に座ってた人が、途中の駅で降りてくれたので、最後の方だけちょっと 座れました。考えてみれば、朝の大糸線からずっと立ちっぱなしだった(会場は、 全席立ち見です)もんで、ちょっと助かったかも。

 長野に着いてからは、今回が長野は初めてだったこともあり、まずは簡単に 市内見物。街の中が完全にオリンピックモードで、街の中心部にあるダイエー に行ったところ、店内中に「WAになって踊ろう」が流れていて印象に残りました。 この時、ダイエーで買ったオリンピック記念グッズのルーズリーフのファイルは、 今でも「U-FORCE」をまとめておくのに使ってたりしてます。

 それから、長野電鉄に乗って善光寺にも行ってみたのですが、善光寺の前の 通りもオリンピック一色ってムードで、ここも本当に観光客が多かったです。 一説によると、長野にこれだけの人が集まったのは、川中島の合戦以来だそうです。

 そして、表彰式の始まる時間ということで、表彰式の行われる会場に行って みたところ、すでに超の上に超が3つ付くくらいの超満員状態で、無料で入れる 会場にはもう入れない状態。なもんで、みんなその外の道から中を覗くような (外からでも、壁の隙間から中が見えるような構造になってました。)格好で 見ていたのですが、その見物客もメチャメチャ多かったので、会場前の道は ほとんど通行ができない様な状態になってました。

 そんな状態なもんで、会場の側のいい場所は、すでに空いてるはずもなく、最初は場外用に 設置されたモニターの見える位置に陣取ろうかなって思ったけど、せっかくだから メダルを渡す瞬間が少しでも見えそうな所をと探した結果、道の1番外れのビルの 入口の所に立って、表彰台の1番下の方がかすかに見えるだけのような所を発見し、そこで 表彰式を見てました。

 でも、この時の長野は、小雪がちらつくような感じで、本当に寒くって・・・、 ジャンプの表彰式が始まるまで、相当待たされたんですけど、待ってる間、 すっごい辛かったのを、今でも覚えてます。ちなみに、翌日から見事なまでに 風邪を引いちゃいました・・・。

 ジャンプの表彰式は、「翼を下さい」のBGMに乗って、選手が入場。そして、 船木選手に金メダルが、ソイニネン選手に銀メダル、原田選手に銅メダルが それぞれ渡されて、最後に君が代に乗って、3本の旗が掲揚されたのですが、 オリンピックの表彰式で君が代が聴けるチャンスって滅多にないと思うので、 寒い中ずっと待った甲斐があったと思います。

 表彰式が終わった後は、長野駅から新幹線で東京に帰ったのですが、この 時、初めて長野新幹線に乗りました。座れるかどうか不安だったけど、なんとか 最後の何席かってとこで座れてラッキーでした。

 ということで、船木選手の金メダルの場面に立ち会えて、本当に貴重な 経験をさせてもらったオリンピック観戦2日目でした。

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