このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  大阪プロレス後楽園大会レポ
2001年12月16日(東京・後楽園ホール)  
   
 本当に久しぶりの「大阪プロレス」でした。

 僕は、元々スペル・デルフィン選手のファンなので、デルフィン選手の 主催する大阪プロレスは、旗揚げ当初から注目してました。

 大阪プロレスは、その名の通り、普段は大阪で興行を行っているのですが、 年に何回か東京にもやってきて、過去2回、有明のビッグサイトで行われた 「ワンダーフェスティバル」というイベントで観戦したことがありました。

 で、最近プロレス観戦熱が復活した僕は、大阪プロレスが12月に東京に やってくる、という情報をゲットし、早くからこの日の観戦を決定。 まだ 対戦カードが発表される前にチケットを購入して、当日に備えましたが、 結果的にこれが大正解。 なんと、この日は大阪プロレス久々の上京とあってか、 もの凄い大盛況で、某プロレス雑誌によると、当日券は全て売り切れたみたいです。

 ということで、先週のNEOに続いて、2週続けて後楽園ホールに行ったの ですが、先週のNEOの時はもちろん、今まで見たプロレスの中でも1番じゃ ないかってくらいの大混雑で、本当に熱気はもの凄かったです。

 この日は、ネットで知り合った人と初めての観戦。 ということもあって、会場入りは遅めにしたのですが、6時15分 (試合開始は7時)頃にホールの前に行ってみると、入場待ちの客の行列が、 もの凄かったです。

 でもって、6時半過ぎに会場入りしてみたら、入口前の売店は、人・人・人の 大混雑。 売場を右から左まで全部見るのに、かなり時間がかかりそうな 感じでした。

 で、いつものように売店を見て回ることに。

 まずは、パンフレット「月刊大阪プロレス」を購入。 1,000円の値段の割に、 読み物が多くってかなり満足な内容でした。 それにしても、このパンフレット、 まさに飛ぶように売れてました。

 続いて、大阪プロレスのグッズ売場を見て回ったら、デルフィン選手がいたので、 買ったばかりのパンフレットの表紙にサインしてもらいました。

 と、続いて、くいしんぼう仮面もやってきたので、くいしんぼう仮面にも サインをもらっちゃいました。

 でも、結局大阪プロレスグッズは、パンフレットしか買わなかったです。

 続いて、他のブースを見て回ると、村浜選手の出場する「DEEP2001」や、 この日参戦した日向選手の所属する「JWP」のチケットと一緒に、何やら 見慣れないアニメ・ゲーム系のグッズが・・・。

 後で知ったのですが、あれはこの日のタイアップのゲームのグッズだったみ たいで、売ってた人は声優さんとかだったらしいのですが、さすがにプロレス 会場では浸透度が低いせいか、ここはあまり人がいなかったです・・・。

 「JWP」のブースでは、コマンド・ボリショイ選手、倉垣翼選手、米山香織選手が チケットを売ってましたが、そんなに客は多くなかったので、サインとかもらうには 絶好のチャンスでしたね。

 ただ、今回はJWPのグッズとか持ってなかったので、僕はパスしてしましました。  なんか売っててくれれば良かったのにな。
(全然関係ないけど、倉垣選手って初めて見たんですけど、見た目がすっごい 良くって、ちょっと気になる選手です。)

 ま、そんな事を、ものすごい人垣をかき分けながら行ったあと、席に着いて、 いよいよ試合開始です。

 この日の入りは、チケットが売り切れただけあって、ほぼ満員。 一番 後ろの方はけっこう空いてたんですけど、どうやら、その分はチケットは 売らなかったみたいですね。

 で、2階の立ち見席もものすごい人で、ひと言で言って凄かった!です。


 この大会は、「VIPER RSR」というゲームの発売記念イベントということで 行われたらしく、試合開始前に、まずはキャンペンガールみたいな人が挨拶。

 ただ、肝心のゲームの方は、開発が遅れていて、発売が延期になったらしく、 急遽「発売予定イベント」として行われました。


 続いて入場式。

 ここでは入場した選手が、1人1人ひと言ずつ挨拶をしていったのですが、 ここでの主役はえべっさん。

 入場時の挨拶は、

「昨日はGAEA・JAPANでセクハラしてきました。  今日もセクハラしますので、皆さんの悶々とした気持ちをわしにぶつけて 下さい。 それにしても、この商売やめられませんわ。」

 後から入場したミラクルマンが「前回の後楽園はお笑いでしたけど、 今回はマジで・・・、」って言ったら、

 「おい、お笑いをバカにしてるのか?」

 そして、最後に登場したデルフィンが、「毎度!」と言って、右手をあげるのを 観客と一緒にやろうとすると、

 いきなり、「おめでとう〜!」と万歳を始め、観客もそれにつれて一緒に 万歳をしたら、デルフィンから「変な宗教やないんやから。」って やめさせられたりで、えべっさんおもしろかったです。

 その後、本当ならカプセル投げ(プレゼントが入ってるの)をやるはずだった のですが、スタッフが忘れてしまい、あわててタイガースマスク選手が1人で カプセルを投げることに。(途中から、橘選手も手伝ってましたが。)

 そんなハプニングの後、いよいよ試合開始。
 

第1試合 シングルマッチ(20分1本)

 犬仁田厚VS柏大五郎

 第1試合は、たまに大阪プロレスに出てくる犬仁田と、K-DOJOの新人・柏 の対戦。

 この日、会場の2階には、柏の熱烈なサポーターが駆けつけてまして、 試合前から大盛り上がりのこの一戦。

 後から入場した犬仁田は、大仁田厚選手の真似をする犬、というキャラなので、 大仁田のテーマに乗って、大仁田っぽく入場。 これは結構いい雰囲気だった のですが・・・。

 試合の方は、犬仁田が大仁田の真似をしたり、犬な動きをしたりで笑いを とろうとするのに対し、柏は大声援に後押しされて持ち前のガッツを披露。

 ただ、試合の方は、犬仁田のキャラがなんか中途半端で、柏の方も、技術的には まだまだ新人なこともあって、僕的にはいまひとつな展開に・・・。

 結局、最後は犬仁田がジャーマンスープレックスで勝ったのですが、 最後のジャーマンが妙に説得力があっただけに、なんか大仁田の真似が意味 なかったというか、やる必要ないな、って感じに思えちゃいました。

 犬仁田の大仁田的なパフォーマンスは、大仁田厚を知らないと、はっきりいって 何がおもしろいのかわからないのが多かった上に、大仁田の中でも 代名詞的なサンダーファイヤーパワーボムは失敗したり、水吹きパフォーマンス はやらなかったり、だったので、あれだけのジャーマンを使える選手なら、 はっきりいって、ここは柏を潰しにいった方が、試合的には盛り上がったかな、 って気はしました。 現に、ジャーマン一発でフォールを取りましたからね。

 ま、そんなわけで、僕的にはいまいちな第1試合でした。

犬仁田厚9分43秒
ジャーマンスープレックスホールド
柏大五郎

 

第2試合 タッグマッチ(30分1本)

 シュウ、タイガースマスクVS大王QUALLT、怪獣Zマンドラ

 つい最近、悪役転向をし、悪役チーム「フラックス」入りした怪獣Zマンドラ。

 そして、長期欠場から復帰し、パワーアップした姿でリングに帰ってきた 大王カルト。

 この2人のコンビの、東京初見参なこの試合、対戦相手が若手のシュウ& タイガースマスクということで、両チームのキャリア、体格から見ても、 大王&怪獣コンビの勝利はまず間違いないという対戦。

 それだけに、お互いがどれだけ勝敗抜きにインパクトを見せられるかに、 この対戦の興味はありました。

 先に入場の正規軍若手コンビは、まず阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」 にのって、颯爽とタイガースマスクが入場。 続いて、ナルシストなホスト系 キャラになったシュウが、リングサイドの女性客にバラをプレゼントしながら 入場と、かなり印象的な入場シーンを披露してくれました。

 試合の方は、予想通り悪役チームのパワーが、若手コンビを凌駕する展開 となりましたが、若手コンビもそれなりに見せ場は作り、試合は激しい展開に。

 中でも、怪獣のごつい体には似つかない速い動きは本当に印象的でした。

 で、いろいろな連係プレーを見せたカルト&怪獣が、最後はカルトが タイガースにチョークスラムを、怪獣がシュウにマンドラゴンスープレックス を見舞い、見事にダブルフォール。

 この後、大阪プロレスタッグのベルトに挑戦する2人が、好調ぶりを アピールしました。

怪獣Zマンドラ8分36秒
マンドラゴンスープレックスホールド
シュウ


大王QUALLT8分36秒
チョークスラム
からの体固め
タイガースマスク


 ダブルフォールで、カルト組の勝利。
   

第3試合 シングルマッチ(30分1本)

 兄沢命人VS雷場竜

 「兄沢命人VS雷場竜」。

 この対戦カードを見たとき、「何これ?」って思ってしまったこの試合、 実は「アニメイト」というアニメグッズのお店のキャラクター「アニメ店長」 こと兄沢命人のデビュー戦だったんですね。
(というのを、このレポートを書くにあたって調べてきました。)

 この「アニメ店長」こと兄沢命人は、イラストを見ると素顔なのですが、 プロレス的にはマスクマンで、正体は不明でした。

 対するは、兄沢の悪いお客さんにして、ライバル店の店長(なのかな?) という雷場竜。

 こちらは、大阪プロレスの橘隆志選手が、そのまんま出てきました。

 という設定の試合だったのですが、これが予想以上におもしろかった!

 というのも、「店長」こと、兄沢命人がすっごいいいキャラしてました。

 試合中、雷場に攻撃するときに、「この万引き野郎!」とか言ったり、 雷場が場外に落ちたら、観客を「飛ぶぞ!」って感じであおっておきながら、 結局飛ばずにブーイングを浴びたりで、館内はまさに「店長」ワールド。
(飛ばなかった理由は、「これ以上やると、物を買えなくなるから。」だそうです。)

 でもって、最後のフィニッシュでは、コーナーに昇ったので、今までの 流れから判断すると、ものすごい飛び技と見せかけて、フットスタンプとか ヒッププレスといった簡単な技をやるのかな〜、なんて見てたら、いきなり 高難度の空中技・ファイアーバードスプラッシュを決めてみせ、これが 本当に凄くって、店長って凄い実力者なんだ、って思っちゃいました。

 はっきり言って、最初にカードを見たときは、全くといっていいほど期待 していなかった試合だったのですが、終わってみたらこの日一番のインパクトのある 試合でした。

 試合後は、マイクを持った店長が、

「みんな、今すぐ売店に行って、グッズを買おう。 考える前に買え! 買ってから考えろ!」

 って、アニメのヒーローみたいな口調でマイクアピール。

 う〜ん、店長ってマジでいいキャラしてました。

 また、いつか登場してくれることを期待してます。

兄沢命人10分53秒
ファイアーバードスプラッシュ
からの片エビ固め
雷場竜


 ここで休憩。

 いつもなら、休憩時間に売店を見て回るのですが、この日はさすがに 人が多かったのと、一緒に見に行った人が初めての人だったので、ずっと 席でプロレスの話をしてました。

 そんなわけで、休憩終了。 

 こっから先が、特に「大阪プロレス」って感じの2試合です。  

セミファイナル 6人タッグマッチ(60分1本)

 ミラクルマン、スペル・デメキン、高井憲悟VSGamma、ツバサ、ブラック・バファロー

 この試合は、今の大阪プロレスでは定番の「正規軍VSフラックス」の1戦で、 フラックスの最強メンバーに対し、正規軍の若手の高井、デメキンの2人が、 どこまで食らいついていくか、が見所でした。

 試合前のコールは、フラックスチームは、いつものようにマネージャーの フランソワーズがコール。

 この中で、「みんな、フランソワーズに会いたかったら、大阪に来てね。」 って、ちゃっかりアピールしてたのが良かったです。

 ちなみに、ツバサは肩の怪我からの復帰戦でした。

 試合の方は、のっけから場外乱闘で、荒れた展開に。

 こうなると、チーム力で勝るフラックスが優勢、かと思いきや、序盤戦は 正規軍も頑張って互角の展開に。

 でも、次第にチーム力の差が出て、フラックスが優勢になり、気がつくと デメキンを完全に捕まえて、一方的な展開に。

 ここで、何度となく決まった!といった感じの技をくらいながらも、デメキンが 必死に返したので、場内は大盛り上がり。

 最後は、Gammaが、新必殺技のブリッツェンを決めて見事に勝利を決めましたが、 デメキンの健闘も光りました。

 試合後も暴れ回るフラックスは、セコンドについていたタイガースマスク のマスクを剥がしたりもして、まさに暴れるだけ暴れていきました。

 終わってみたら、フラックスの印象が特に強烈で、中でもバファローの 軽快かつ重量感ある動きが本当に良かったです。


 
 
Gamma
ツバサ
ブラック・バファロー
12分33秒
ブリッツェン
からの体固め
ミラクルマン
スペル・デメキン
高井憲悟
 

 


 で、いよいよメインイベントです。

次へ




このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください