このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
(羽幌〜焼尻〜天売) |
北海道の離島といえば、礼文・利尻が両横綱と言えよう。北海道南西沖地震で燃えさかる集落が全国に放映された奥尻も、有名な島である。北海道旅行経験者で、この3島のうちのいずれかを訪れたことのある人は、皆さんの中にもかなり多いのではないだろうか。私は6回北海道を旅しているが、実はこの3島には一度も渡ったことがない。
それに比べると、天売・焼尻の両島は、比較的マイナーな島といえよう。どのあたりにあるか、どんな島かということすら知らない人も多いのではないだろうか。訪れたことのある人も少ないだろうし、当然のことながら、この島への唯一の交通手段であるこのフェリーのことも、知らない人が多いことだろう。
この島に私が渡ったのは今から4年前(平成6年)、2回目の北海道旅行の時だった。当時はまだ、このふぇりい倶楽部は設立されたおらず、詳しい資料やフェリーの写真がないのだが、いずれ補完していくということで、当分の間はご容赦願いたい。
小樽から日本海に沿って北上していくと、稚内までの間でただ一つの街らしい街、留萌市に着く。そこからさらに北上していくと、羽幌町に入る。天売・焼尻への航路はこの街の港から出ている。特別なフェリー埠頭などもなく、待合所兼切符売り場の建物がポツンと建っているだけの、一見するとフェリーの着く港とは思えないような所だ。
フェリーは羽幌から、焼尻島を経由して天売島へと向かう。このあたりは海鳥が数多く住んでいるらしく、船の周りをおびただしい数の海鳥が取り囲み、船に合わせるようにして飛んでいる。「鳥」といえば、「スズメ」「カラス」「ニワトリ」「ハト」「その他」くらいの認識しかない私にとっては、名前も分からない鳥の集団にしか見えない。
一緒に乗り込んできたライダーが、「オオセグロカモメ」と教えてくれた。何でも野生動物の研究をしているらしく、鳥についてもかなり詳しいらしい。他にもいろいろと教えてくれたはずなのだが、残念ながら記憶に残っていない。
羽幌から1時間あまりで、最初の寄港地、焼尻島に到着。生活物資や郵便物が下ろされるあたりは、生活に不可欠な航路の感じが強く感じられる。
ここから天売島までは約20分。港を出て島を回ると、すぐそこに島影が見える。どちらかというと平坦な感じのする焼尻島に比べると、天売島は突起があるように見える。
日本で唯一「旅」が出来る島、北海道。その島から小さな船で行く島。天売・焼尻。
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