このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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姫路港にて にゅうひめじ
姫路港と、小豆島の東北の玄関・福田港を結ぶフェリー。定期航路としては、関西から小豆島に向かうには最も手頃な航路になる。また、この航路は「海の国道436号線」でもある。
姫路港から出航するフェリーに乗船。連休初日とあってか、客の入りはまずまずだった。フェリーで100分の距離と言うのは、小旅行としては手頃な距離なのかもしれない。
船室には、わずかなカーペット敷きのスペースがあったが、大半が椅子席となっていた。当然のことながらカーペットに横になる。全体が狭いので何となく落ち着かないが、そんなことは言ってられない。朝早くから走り続けてきた体をまずは休めることにしよう。
島の切り売り? 家島諸島
少し眠って目を覚ますと、船は瀬戸内海を航行していた。時計を見ると、出航してから1時間近くが経っている。甲板に出てみると、左手に島影が見えてきた。地図を見ると、どうやら家島諸島らしい。島の至る所で掘削が行われており、島全体が巨大な土砂採取場のように見えた。話を聞いてみると、どうやら石を切り出しているらしい。島の重要な産業であると言うことらしいが、「身を削って生きていく」「体の切り売り」というせりふが思わず頭に浮かんできてしまうような光景だった。
少し滅入ってきた気分を紛らわそうと、反対側に回る。そこには、たくさんの島影と、たくさんの舟影があった。さすがは瀬戸内海だ。これまでこのような光景を見たことの無かった私にとって、この景色は新鮮そのものだった。これから向かう目的地の小豆島がいったいどの島なのか、さっぱり見当がつかない。はるか彼方から目的地の陸地が分かってしまうような船旅ばかりを経験してきた私にとって、これは新たな発見であり、驚きでもあった。
いくつもの島の中から、とりわけ大きな島影がひとつ、近づいてきた。どうやらこれが小豆島らしい。修学旅行で訪れて以来、久しぶりに訪れる島は、どのように私を出迎えてくれるのだろうか。大きな期待に胸をときめかせて、私は小豆島へと上陸したのだった……。
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