このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





戊戌正月小景






戊戌正月のヘッドマーク(大師線)
※本稿の写真は全て平成30(2018)年正月撮影


■舎人山から迎える初日

 我が家の恒例行事である(苦笑)。今年も長男坊と行ってきた。「坊」といっても今年は成人年齢に達してしまう。思えば大きくなったものだ。

舎人山
初日の出を迎える人出で混みあう「舎人山」


 「舎人山」には昨年同様、千人超の人出があったと見込まれる。東側の小段にも集団が形成されており、相当多数の人数が出ていると実感できる。

舎人山
初日の出を迎える人出で混みあう「舎人山」


 「舎人山」山頂はこんな感じ。混雑具合がうかがえよう。この写真を撮った直後、初日が顔を見せ始めた。何年経っても、初日を拝む瞬間は高揚する。

初日
「舎人山」から遠望した初日


 複数箇所にある濃い黒点は送電線錘など。画面中ほどの黒ずみはデジタルカメラの劣化のようだ。機種は Panasonic LUMIXで、使い始めたのは平成25(2013)年後半だから経年 5年に満たない。とはいえ国外出張で酷使した履歴もあり、痛むのが早いと実感する。

初日
「舎人山」から遠望した初日


 さらに時間が経過した写真。地平線に雲がなく、今年の初日はクリアに見えた。

西新井大師
西新井大師に初詣


 帰宅後、氷川神社初詣を経て、西新井大師に初詣する。時刻は 7時30分頃、妙に空いていて驚いた。交通規制が一切かかっていない初詣風景など初めてである。後刻、混雑する時間帯もあったようだが、例年より遥かに少ない印象を拭えない。いったい何が起こったものか。



■東武大師線

 決して閑散路線ではないものの、波動が極端に大きい東武大師線。正月三が日は西新井大師初詣参詣客が集中し、日中は 2編成を出して対応している。平常時は朝ラッシュ時でさえ 1編成運用で充分対応できているのに対し、混み具合がはげしい。

大師線
西新井大師初詣参詣客で混雑(大師前)


大師線
大師線正月輸送二編成並び(西新井)


大師線 大師線 大師線
大師線正月輸送に充てられた8000系電車(いずれも大師前)


 大師線では 2両編成しか運行できないせいか、8000系ワンマン車が未だ充てられている。筆者個人は8000系は好きなので、永く走り続けてほしいとは思う。その一方、古くささは既に覆いがたく、そろそろ勇退してもいい頃合のように思える。なお 2日に黄編成 3日に緑編成が見られた。三が日を過ぎてからは通常運用に戻った。

大師線
大師線8000系黄編成をかすめる赤編成(西新井)


 ちなみに、 2日には赤編成と黄編成がランデブーしている。時間帯からすると、亀戸線から南栗橋に引き上げる回送電車だろうか。





■王49小変化

 都バス王49系統の小変化は、実は昨春には気づいていた。ところが、平日ダイヤのみに見られる小変化だったため、写真を撮る時間がなかなかとれない。もどかしく思っていたところ、正月休みを使ってようやく撮影することができた。

王49
都バス王49系統江北駅行(江北陸橋下)


 都バス王49系統とは王子駅と千住車庫を結ぶ系統である。この方面での幹線、王40系統が王子駅と西新井駅を直線的に結んでいるのに対し、王49系統は環七通り経由で運行され、かつ西新井駅を経由しない。おそらくは、足立区西部の団地群からの需要に対応する経路設定であろう。

 王49系統は東側で二又に分かれている。旧日光街道を通り千住車庫に至るのが「王49」、国道 4号を通り足立区役所に至るのが「王49折返」である。足立区役所は北千住駅前から現在地に移転(平成 8(1996)年)しているが、足立区役所へのアクセスというよりも、既往王30系統の分割により生じたのが真相らしい。

王49
折り返し待機中の都バス王49系統江北駅行(江北駅)


 筆者の記憶では、王49系統は以前、日中毎時 6本程度の運行があり、「王49」「折返」がほぼ同数だったはずである。運行本数の比率は今日もあまり変わらないとしても、運行本数絶対値は明らかに減った。現在、日曜は日中毎時 4本程度。東武伊勢崎線を跨ぐ需要はだいぶ減ったように思われる。

 現下需要は、足立区西部以西から王子駅までが太宗を占めるものと思われる。それゆえ従来から上沼田団地折返便が設定されていたところ、その折返地点が江北駅交通広場まで延伸されたようなのだ。

王49
都バス王49系統江北駅発王子駅行(江北駅)


 微小な変化ではあるものの、江北駅折返便が増え、千住車庫便が減るようなトレンドに発展すれば、足立区内の交通流動の変化を端的に示す状況といえる。対象がミクロであるだけに、今後も注目していきたい。





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