このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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京阪中之島線の秘めたる大志
━━2.水都の沿線風景(大江橋)━━
■大江橋
なにわ橋と大江橋の駅間は近い。なにわ橋駅西側出入口から中央公会堂は歩いてすぐの場所にあり、中央公会堂の裏手には府立図書館があり、府立図書館は大阪市庁に隣接しており、大阪市庁は大江橋駅至近にある、という距離感だ。
行政の象徴・大阪市庁舎
(↑なにわ橋 渡辺橋↓)
御堂筋をはさんで大阪市庁の向こう側に立地しているのは、日本銀行支店の重厚な建家である。行政・金融・経済の中心がここ大江橋に集約されている観があり、梅田や難波の繁華で賑やかな雰囲気とはまた趣を異にする。
金融と経済の象徴・日本銀行
御堂筋に面する大江橋駅の出入口も見える
(←なにわ橋 渡辺橋→)
さもありなん、中之島は江戸時代から大阪経済の中心と断じてさしつかえないのである。下の「大阪中之島界隈蔵屋敷跡」図中の蔵屋敷は、加賀百万石で名高い金沢藩から一万石程度の藩まで、大小とりまぜ実に90藩を数えており、多くの藩が大阪(≒中之島)を拠点としていたことがわかる。
大江橋駅コンコースに掲げられた「大阪中之島界隈蔵屋敷跡」図
江戸時代の蔵屋敷は、水都大阪においては舟運に依存していたはずである。舟運は河岸にて陸上との接点を持っていたから、大江橋駅の石積風の壁面とは、往年の河岸の構造を念頭に置いたものかもしれない。ただし、日本銀行支店の建家から採ったものかもしれず、断定するのは難しいが。
石積風の壁面を備える大江橋駅のホーム
(↑なにわ橋 渡辺橋↓)
なにわ橋の項に記したとおり、各駅コンコースの設計は統一性を持っている。ここ大江橋では、自動券売機の様子を紹介してみよう。いささか暗い印象が伴うものの、派手さを主張しない落ち着いた造作であり、好感が持てる。
大江橋駅コンコースの自動券売機
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