このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





丁酉大晦日反省記





■反省記

 大晦日に降る雪を見ながら一筆。

 平成29(2017)年の話題の一つに、神奈川県下で目撃された野猿が海岸線沿いに北上、ついには都内に至り、荒川放水路をも渡って柴又帝釈天付近で目撃された、というものがある。最終的な顛末までは知らないのだが、そのまま北上して日光猿軍団と合流したら、実に美しい物語になるなあ、などと想像を逞しくできる話題でもあった。

 本年は酉歳だというのに、かような書き出しになるというのは、当然理由がある。——反省だけなら猿でもできる、という意を連想させるための伏線である。

 まったくもって申し訳ない。今年は拙志学館には書けませんでした。

 特に年度明けは明確にペースダウンしており、年度内執筆は僅か 5編。夏場以降約半年ほど全く更新できずという情けない体たらく。我ながら酷い状況ではあります。

 今までにも多忙な時期はあったのに、何故ここまで書けなかったのか。この一年、否、この数年を顧みると、数値化できる理由を見出せてしまう。以下、紹介しよう。

年度ある数
241(1)
251(1)
261(1)
275(3)
286(4)
2910(4)


 問題はこの「数」が何の数か、ということになるわけだ。左右とも筆者の現実世界での活動実績を示しており、左は学会等での論文発表回数(連名含む)、右()内は同レベルでのプレゼンテーション回数である。この 3年間でだいぶ増えてきた実績が示されている。

 執筆やプレゼンテーションにはただでさえ時間を要する。しかも気力・集中力をも必要とするから甚だ消耗してしまう。28・29年度には英文論文を計 3編投稿しており、負荷は更に高まった。現在もある業界誌の特集記事を執筆中で、二月にまたがり計20ページ弱と相当なボリュームに至ってしまった。過去記事を掘り下げながらの執筆は存外辛いもので、しかも後編の執筆も指名されているから、再び似たような辛さにさらされることになる。来年度は学会等での活動を更に増していく見通しがあり、筆者においては当面、現実世界での活動が重きをなすことになる。

 筆者にとって、書くことは生き甲斐であり、生きた証そのものでもある。しかし、ここまで書く数が増えると余力がなくなるのが実態、と陳腐な繰り言をこぼさざるをえない。「志学館」に書くどころか、論文投稿もこれ以上のハイペースでは厳しいのだ。

 大晦日にあたり、この一年、拙「以久科鉄道志学館」に書けなかった非力を詫びよう。それは、筆者が現実世界にて活動している証、と受け止めていただければ幸甚。それでは読者諸賢の皆様、良い正月をお迎えください。





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