このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
第5章 御壕の底にて
■清水−土居下間(その1)
瀬戸線の現在線と旧線の分岐点です。手前の道路は土居下(仮)駅の跡です。東大手−堀川間が廃止され、東大手−栄間が開業するまで、ここに仮駅が設置され、バス連絡を行っていたそうです。
■清水−土居下間(その2)
土居下に進入する直前の急曲線区間です。縁石の弧の描きかたが、鉄道の跡であることを演出しているようです。
■土居下
土居下駅の跡です。やや手狭な感じがします。駅跡は緑地帯になっています。
奥に見える交差点で、瀬戸線は斜め横断をしていたようです。いかにも軌道らしい造作です。信号の設定がどのようになっていたのか、気になるところです。
■土居下−大津町間(その1)
土居下を出ると、すぐ御壕に入ります。御壕をめぐる緑は鬱蒼としています。雰囲気が、いよいよ廃線らしくなります。
■土居下−大津町間(その2)
旧東大手駅の跡です。右手の石垣の地下に、現東大手駅があります。
■土居下−大津町間(その3)
御壕の中の直角カーブです。R=60mという、鉄道とはとても思えない極めつけの急曲線でした。タンポポの黄と緑に彩られた下が、線路跡です。未だにカントが残っているように見えるのは、気のせいでしょうか。
■大津町
大津町駅の跡です。事実上の瀬戸線のターミナルで、ここで折り返す列車も多かったということです。駅構内は広く、右手に見える階段も立派なもので、往年の賑わいを彷彿とさせます。
ここから愛知県庁・名古屋市役所まではそう遠くありませんが、栄まではいささか遠いです。そのため、市電・バスに乗り換える利用者が多かったようです。
■本町
日本唯一のガントレット・ポイントがあった、土塁をくりぬくトンネルです。単線断面しか確保されていないのが、よくわかるかと思います。
瀬戸線は全線複線といいながら、このトンネルは実態としては単線です。大津町折り返し列車が設定されたというのは、このトンネルに制約される線路容量という問題があったのかもしれません。
■堀川
堀川駅の跡です。今では駐車場になっています。名古屋城下だというのにさびれた趣があり、ここが終点だったとは想像しにくいものがあります。
瀬戸線が、ここからの脱却を図り、栄を目指したのは、当然といえるでしょう。
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