このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


編成例<GWR> 


ここでは市販の完成品 (RTR - Ready to Run) に対象を限定します。
原則として下り列車を示し、号車番号の欠番は模型化に際しての短縮によるものです。
なお、表中記載の製造者および型番は当会所有(過去形含む)のものを示していますが、その後金型が他社に引き継がれ、同型のものが異なる型番で製造・販売されているものが多々あります。
<例>
AIRFIX→MAINLINE→DAPOL→HORNBY
MAINLINE→BACHMANN
REPLICA→BACHMANN
HORNBY DUBLO→WRENN→DAPOL

1. 「コーニッシュ・リヴィエラ」


Down "CORNISH RIVIERA" hauled by "King George V" No.6000. (M. Earley)

ActualModelManufacturerNumberRemarks
Loco.King 4-6-0"KING GEORGE V" 6000HORNBYR082X他社に転籍
1Centenary Brake 3rd<---MAINLINE54209-2
2Centenary 3rdCentenary CompositeDAPOLE16
3Centenary 3rdCentenary CompositeDAPOLE16
4Centenary 3rd DinerCentenary CompositeDAPOLE16
5Centenary Kitchen 1stCentenary Brake 3rdDAPOLE17
6Centenary Composite<---DAPOLE16
7Centenary Brake 3rd<---DAPOLE17
8Centenary 3rd
9Centenary Composite Brake
10Centenary Composite Brake
11Slip CoachCorridor CompositeHORNBYR456他社に転籍
12Slip CoachCorridor Brake 3rdHORNBYR457他社に転籍
13Slip CoachCorridor CompositeHORNBYR456他社に転籍
14Slip CoachCorridor Brake 3rdHORNBYR457他社に転籍

ロンドン(パディントン)10:30発のGWRの看板列車で、時代設定は1935-36年です。7号車までが基本編成で、1935年の同鉄道100周年に合わせて新製された豪華客車−通称"Centenary Liviera Stock"−で編成されています。11号車以下は途中駅で走行中に切り離す"slip portion"(2両ずつ)という想定で、ここでは1920年代製の一般急行用客車を充てています。
(どなたかこの走行解放−"slipping"−の模型化に挑戦してみませんか?)
なお、牽引機はR082 "KING JAMES I" 6008のフレームを約1.5mm削って高さを下げ、ナンバーとネームプレートを変更、フロントデッキにB&Oから寄贈の鐘を付加したものです(OOでKingのまともなRTRの発売が待たれます)

2. 「ブリストリアン」


Up "BRISTOLIAN" hauled by "Sir Daniel Gooch" No.5070. (M. Earley)

ActualModelManufacturerNumberRemarks
Loco.Castle 4-6-0Castle 4-6-0"CEARPHILLY CASTLE" 4073AIRFIX54124-2
1Corridor Brake 3rdCorridor Composite BrakeMAINLINE37123
2Corridor CompositeCorridor 3rdMAINLINE37124
3Corridor CompositeCorridor 1stBACHMANN34-101
4BuffetRestaurantHORNBYR458他社に転籍
5Corridor CompositeCorridor 1stBACHMANN34-101
6Corridor 3rd<---REPLICA12051
7Corridor Brake 3rdCorridor Composite BrakeBACHMANN34-076

ロンドン(パディントン)〜ブリストル間の高速急行で、時代設定は1935-39年です。7両くらいの編成には、重厚なキングよりも精悍なカースルのほうが似合うでしょう。ちなみに、第2次大戦後も同列車はディーゼル化直前までカースルが牽引、最大速度はしばしば100マイル (161km/h) を記録しています。

3. 「チェルトナム・フライヤー」


Up "CHELTENHAM FLYER" including temporally attached coaches hauled by "Montgomery Castle" No.5016. (M. Earley)

ActualModelManufacturerNumberRemarks
Loco.Castle 4-6-0Castle 4-6-0 "LAUNCESTON CASTLE" 5000AIRFIX54124-2X
1Brake 3rd60ft Suburban B CoachAIRFIX54250-0
2Corridor Composite<---HORNBYR456他社に転籍
3Restaurant<---HORNBYR458他社に転籍
4Corridor Composite<---HORNBYR456他社に転籍
53rd60ft Suburban B CoachAIRFIX54250-0
6Brake 3rd60ft Suburban B CoachAIRFIX54250-0

チェルトナム・スパー発ロンドン(パディントン)行の高速急行で、1932-39年には途中スウィンドンから終点までの77.3マイル (124.4km) を65分で走破しました。客車がやや落ちるのが玉にキズです。
なお、牽引機は54124-2 "CEARPHILLY CASTLE" 4073のナンバーとネームプレートを変更したもので、実物は1931年9月16日に現車6両195英トンの同列車を牽引、上記区間を58分20秒、最大速度90マイル (145km/h) で走破しました。所要時間としては同列車歴代2位の記録です。

4. 準急列車

ModelManufacturerNumberRemarks
Loco.County 4-4-0 "COUNTY OF BEDFORD" 3821HORNBYR392他社に転籍
1Clerestory Brake 3rdHORNBYR488
2Clerestory CompositeHORNBYR484
3Clerestory CompositeHORNBYR484
4Clerestory Brake 3rdHORNBYR488

1920年代前半の軽量準急列車の設定です。"Clerestory"はいわゆる二重屋根で、プロトタイプは1898年、技師長ウィリアム・ディーンの設計で、車内配置は次世代にも引き継がれています。出来映えはHORNBY製の客車の中では出色と言えます。初期のカースルやキングの牽引する一般急行に混結しても良いでしょう。

5. オート・トレイン

ModelManufacturerNumber
Loco.14xx 0-4-2T 1466DAPOLD19
1Auto CoachAIRFIX54255-5

毛細血管に相当する短距離の閑散支線の各停列車で、終端駅で機回しをせずにそのまま折り返すプッシュプル・トレインです。"Auto Coach"は一端に運転席を備え、推進運転時は機関士が乗務し、蒸機の遠隔操作を行います。もちろん、焚火と給水はキャブの助手が行います。時代設定は1928-42年です。

6. ミルク・トレイン

ModelManufacturerNumberRemarks
Loco.Modified Hall 4-6-0 "SOUGHTON HALL" 6962BACHMANN31-777他社に転籍
16-wheel Milk Tank Wagon Milk Marketting Board 113DAPOLB719他社に転籍
26-wheel Milk Tank Wagon Express DairyDAPOLB732他社に転籍
36-wheel Milk Tank Wagon SR United DairiesHORNBYR6453
46-wheel Milk Tank Wagon LMS Express DailyHORNBYR6404
56-wheel Milk Tank WagonLMS Independent Milk SuppliesHORNBYR6405
66-wheel Milk Tank Wagon GW Milk Marketting BoardHORNBYR6406
7Bogie Syphon GDAPOLB78
8Bogie Syphon HDAPOLB79
9Bogie Syphon G (inner frame)LIMA305351W他社に転籍
10Bogie Syphon GMAINLINE54309-2
11Full  Parcels Coach (Western Region)HORNBYR436他社に転籍

郊外の牧場からロンドンへ牛乳を運ぶ列車で、鮮度維持のため旅客機または客貨両用機が牽引し、高速でも安定走行するよう、2軸でなく3軸構造としています。8号車からの"Syphon"とはGWRの部内符号で、側板が通風構造になっており、牛乳缶"churn"が積み込まれます。荷物車の代用としても使われますが、場合によっては省略してもかまわないでしょう。最後尾は国有化後のBR MK1荷物車ですが、塗色はGWRのクリームとチョコレートを踏襲しているので、さほど違和感はありません。時代設定は1944-47年です。
なお、他の鉄道もミルク・トレインはおおむねミルク・タンク・ワゴンの最後尾または中ほどに荷物車といった編成でしたが、数両のミルク・タンク・ワゴンを旅客列車に併結することもあったようです。


鉄道模型のページ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください