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北のDD51
〜 序章 〜
2002.1.14 UPDATED
北海道、石北本線には臨時列車ながらDD51が重連で牽引する貨物列車が走っています。 途中の旧常紋信号場をサミットとして、25パーミルの勾配区間があり、この区間はSL時代から有名な撮影地でした。 今回はその石北臨貨を未完成ながら(※理由は後述)取り上げたいと思います。 |
← 更新機(塗装が異なる)を前位にしたDD51重連が峠道を行く。 DD51は、V型12気筒・61リッター・ターボ付エンジンを2基搭載し、その重連が絞り出すパワーは、優に4,000馬力を超える。 しかしそのパワーをもってしても、常紋の25パーミル勾配では、足は40km/h以下に落ちざるを得ない。 写真でも、後ろに続くコンテナが排気煙で歪んでいるのが分かる。 雪が積もる厳冬期に、その苦闘が一段と厳しさを増すことは、想像に難くない。 前日から降り続いた雪は、東北地方、北海道南部で交通機関を大きく乱れさせた。遠く関西や関東からやってくるコンテナは、その影響をモロに受け、8557列車も3時間半遅れで通過していった。 2001.12.15 12:07 石北本線 生田原〜旧常紋信号場 8557レ (前位DD51 1151号機 次位DD51 1166号機 共にJR貨物鷲別機関区) |
→ 峠を越えて、ほっと一息。 ダイヤの大幅な乱れにより、いつ来るか分からない貨物を待って、撮影は持久戦へ突入した。 18時前、遠軽駅の構内に、降り始めた雪を照らす2つのヘッドライトが見えた。 定時から遅れること2時間30分にして、8556列車はその姿を現わした。 足回りにこびりついた雪が、峠での苦闘を物語る。 2001.12.15 18:00 石北本線 遠軽駅 8556レ (左DD51 1151号機 右DD51 1166号機) |
← 街灯のオレンジ色の光に照らし出されたキャブ エンジンの熱が届かない足回りは、ツララが出来るくらい凍てついていた。 北海道の冬は、もちろんカマにも容赦ない 2001.12.15 18:00 石北本線 遠軽駅 8556レ |
撮影後記 文中でも触れましたが、東北・北海道の大雪によりダイヤは乱れ、この日は、8557レ〜8556レの1往復のみ。翌日に至っては、2往復ある内の1本も撮影することが出来ませんでした。改めて自然の厳しさ、気まぐれさを思い知らされた気がします。 しかし、これで私は、再戦を誓うことになりました。 もちろん、このページを完結させるために・・・。 |
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