このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鉄道ニュース7月号





●「北海」「おおとり」リバイバル運転へ(7/2)

JR北海道は、8月31日〜9月2日かけて旧国鉄の名物列車だった北海・おおとりのリバイバル運転を正式に決定した。運行ルートおよび時刻は札幌8月31日23時頃発→石北本線経由→知床斜里9月1日9時頃着→石北本線経由→岩見沢→室蘭本線経由→函館9月2日7時頃着→札幌9月2日頃18時着である。運転車両は、寝台車やグリーン車を連結した183系「オホーツク」編成。札幌〜知床斜里〜函館間は「おおとり」、函館〜札幌間は「北海」のヘッドマークを付けて走行する。参加費用は寝台車利用が大人3万8000円、子供2万5000円、グリーン車利用が大人3万7000円、子供2万4000円、座席車利用が大人2万6000円、子供1万4000円。北海・おおとりは、青函航路の連絡特急として登場していたが、1986年11月の国鉄ダイヤ改正で北海が、1988年3月の青函トンネル開通によりおおとりはそれぞれ廃止になっている。JR北海道のリバイバル運転は、急行は今まであったが、特急列車のリバイバル運転は今回が初めて。

●JR東海700系改良新車両導入へ(7/4)

JR東海の葛西社長は3日の定例会見で、東海道新幹線で「700系」を改良した新車両を導入する方針を明らかにした。03年までに100系はなくすと位置づけた上で、700系について、軽量化▽乗り心地の向上▽加減速性能向上▽曲線通過速度を上げる。などの技術開発を進めていると話した。

●山陽新幹線「ひかり」相生停車へ(7/6)

10月に実施されるJRダイヤ改正で、相生駅に新幹線ひかり号が停車する見通しとなったことが4日、明らかになった。東京駅と直結する上下2本で、ひかりが相生駅に停車するのは約3年半ぶり。それによると、午前7時台の上りが1本、下りは午後10時台の1本が、それぞれ停車する。

●東海道・山陽本線貨物輸送増強へ(7/15)

国土交通省は14日、環境に優しい鉄道貨物の輸送量増強のためJR東海道・山陽本線の吹田貨物ターミナル〜門司で、貨物列車の長編成化により輸送力を5%程度増強する検討を始めた。吹田〜門司間では、変電所の容量不足などの観点から東京から最大26両編成で運転されている貨物列車を20両前後に減らして運転をしている為に貨物輸送量が増えない要因となっている。このため、電力設備の改良に取り組み必要な予算を2002年以降の予算化を検討する。

●JR九州筑豊本線電化に伴い博多〜直方間に通勤特急設定へ(7/25)

JR九州は、24日篠栗・筑豊本線が電化される10月6日から、博多—直方間にJRグループで初めて日本人の名前を付けた特急「かいおう」を運行すると発表した。名称の由来は、福岡県直方市出身の大関魁皇関。JR九州の田中社長が「地元の声援を背に綱とりを目指す魁皇関のように地元に愛される特急を」と発案、採用された。運行ダイヤは直方発が午前7時13分、博多発が午後8時半の1日1往復で、所要時間は約50分。鹿児島線で特急「つばめ」として使用している787系電車を4両編成で運行する。また同日、JR九州でダイヤ改正が実施される。

●JRグループ10月ダイヤ改正概要発表(7/28)

JRグループ(北海道・東日本は除く)は、10月に実施されるダイヤ改正の概要を発表した。▼JR東海は、「のぞみ」を大幅に増発するほか停車駅の見直しなどを行う。「のぞみ」は現在、東京〜新大阪間で1日51本運転されているが、これを73本に増発。これにより朝から夕方まで30分間隔で運転する。停車駅は新横浜駅に停車する「のぞみ」を32本から60本に拡大する。また静岡駅停車の「ひかり」も新たに4本追加する。▼JR西日本は、山陽新幹線では新神戸駅停車の「のぞみ」を新たに7本追加。これにより「のぞみ」は新大阪〜博多間運転の1往復を除く全列車が新神戸駅に停車することになる。また東京〜岡山間運転の「ひかり」も朝・夕の1往復が相生駅に停車する。東京〜広島間運転の「ひかり」には700系と300系を投入する。これにより山陽新幹線を現在走っている100系「ひかり」は全廃される。所要時間を東京〜広島間で平均11分、新大阪〜広島間で平均13分短縮。また新大阪〜広島間運転の「ひかりレールスター」3往復を博多まで延長し、これに伴い平日に博多まで延長運転していた東京からの直通「ひかり」3往復の広島〜博多間の延長運転を取りやめる。在来線では特急「スーパーやくも」の速達化を推進。米子から岡山まで1時間50分台で走行する上り列車を1日1本から10本に増やすほか、下りも1日2本を3本に拡大する。▼JR四国では、「ひかりレールスター」と特急「南風」を岡山駅で接続し、新大阪〜高知間の所要時間を平均9分短縮する。上り「南風」は12本のうち10本を高知発毎時1分発に統一し、高松発の「南風リレー号」も一部を除いて0分発とする。 また、特急「しおかぜ12・15・20号」について伊予北条駅を通過、「いしづち32号」と「しおかぜ23・27・29号」は伊予北条駅停車に変更する。▼JR九州では、篠栗・筑豊本線の電化開業に伴い朝・夕の通勤時間に特急「かいおう」を運転させる。東海・西日本・四国のダイヤ改正は、10月1日、九州は、10月6日にダイヤ改正が実施される。

●JR四国、土讃線で蒸気機関車を11月運転へ(7/31)

JR四国は7月30日、土讃線高知〜土佐山田間でSL列車を11月23〜25日に運転すると発表した。高知県で展開するキャンペーンの一環として運転するもので、C56160に「アイランドエクスプレス2」4両とJR西日本のマイテ49 2を連結して運転する。運転本数は1日3往復で、高知発が8:38、10:46、12:44、土佐山田発が9:13、11:50、13:55。


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