このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

石油系タンク車の仕分線_1番線
【タ・タム・タサ級】

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ta3930

タ3900形 タ3930

小口輸送用の10トン積みガソリン専用タンク車です。タム500形の小型版というべき タンク車で、昭和30年から40両製造され、日本海側でよく見かけました。

1981.08

タム1形 タム20
大正期に製造された、石油類としては初のタム級、14t積み石油類タンク車です。 タンクバレルは4ピースの鋲接繋ぎ、タンク径は1956mm(6'-5")。 台枠は中梁がなく、タンク底部を台枠内に落とし込んだ構造になっており、 タンクにはフランジとの干渉を避けるため三日月形の切り欠きが ありました。大正11〜14年に新潟鉄工で計22両製造、当初形式ア2400形および 2430形、昭和3年の改番でタム1形1〜22となり、戦災復旧車が1両(タム23)が 加わりました。このタム20は戦後昭和石油の所有となり、名電築港→汐見町と名古屋を 拠点にして活躍しましたが、他の多くのタム1形同様、老朽等のため、ヨンサントウでの 75km/hスピードアップ不適格車となり、昭和43年9月30日に除籍されました。
1957頃 熱田
【鈴木正様から貴重なお写真を頂きました】

タム4000形 タム4030

15トン積み石油類(除くガソリン)専用タンク車です。戦前 から戦後にかけて製造された2軸車で、この写真の車は、戦後の標準化 されたスタイルを持っていました。

1988.04

タム4000形 タム4084 【第1種】

戦前から戦後にかけて製造された15t積石油類(除く揮発油)タンク車です。 前にタム4030を紹介しましたが、この車は更に新しく、昭和36年新潟鉄工製です。
この車はタム4080〜4089で本形式の最終ロットに属し、本形式で唯一加熱管を 装備し、タキ1500形のタム版といった趣です。ロット10両とも車籍編入は36年5月4日付で、この4084の常備駅境港の他に、 伏木、本輪西、稚内、雄別埠頭と、加熱管付だけに、寒地にばらまかれています。
1981.03 厚狭
タム9200形 タム9200
昭和42年に登場した15ton積み石油類専用タンク車。川崎車両製で車籍編入は 昭和42年9月。2軸タンク車はヨンサントウを契機に製造禁止となったので、 最後期の2軸タンク車になります。耐候性高張力鋼製のタンクで、時期的にも ドームレスの近代的外観ですが、試作に終りました。所有者は共同石油 からジャパンエナジー。最後は標記もかすれて見えなくなるまで荒廃し、半田埠頭で 解体されました。
1988.4
タサ1700形 タサ1728 【第2種】

戦後の代表的な20t積みガソリン専用タンク車、タサ1700形の初期形です。TR24台車を履いていること、 台枠は側梁省略(枕梁間)、ドラム缶形ドームがその特徴です。昭和24年汽車会社製で、 タサ1700形の第2ロットの1両。ボギーセンター長8200mm、台枠長10800mmと、タサ1700形としては 長く、タンク径は1870mmと細い部類です。撮影時の所有はEsso・スタンダード社で、社紋板の×(バッテン)台座は 前所有者のスタンダードバキューム社時代の大きな社紋板取付けを流用したためです。
写真は高岡で、気動車の燃料輸送用に来ていた車、と勝手な解釈をしています。
1982.05 高岡

タサ1700形 タサ2817

20トン積みガソリン専用タンク車です。 485両製造され、戦後の代表的な20トン積みタンク車でした。 タキ3000形の縮小版、といった感じの標準的スタイルです。
形式消滅は平成9年ですが、撮影当時も殆ど残っていませんでした。 写真の車は昭和27年中日本重工製。

1988.09


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