このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


05/01

「橋三昧とかるかん」

05/01



[熊本県砥用町の霊台橋]

5月に入った。(多分)
だとすれば、明日は福岡にいるはずだ。(多分)
明後日には九州を後にしなくてはならなかったはず。(多分)

普段にも増して、日付の感覚が薄くなっていた。気を緩めると直ぐ、「春だなぁ」という感覚を残して、綺麗さっぱり今がいつかなんて判らなくなる。
会社の行き先ボードには「5/6 には帰って来ますかも」と、一応遅れた時の伏線ははってあるが、それでもやはり期日迄には帰宅したいものだ。(いや、ほんまに、はんまじゃって)

昨夜と今朝、色々とコースを考えても見るも、頭は混乱するばかり。
「行ける、行けるとこまで行ってみるか」
何の事は無い。結局いつもの、行き当りばったりなのである。

九州を南北でみれば、この宇土(熊本市の南、不知火町の北)は真中ちょい上の辺り。北からやってきて真中ちうことで、目線は勢い南半分へと向かう。

と、宇土の東に「霊台橋」なるものを発見。
「うん、そこ行ってみよう」
MG-F のエンジンを目覚ます。ぶろろ〜ん。

快走国道 218 号を東へと向かうと、やがて左手に橋が見えてきた。どうやらこれが霊台橋のようだ。説明によると「単一アーチ橋として、約 90m は日本一」だとか。ふぅん。なんだかどっしりとして、安心感を感じさせる造りっすね。

更に走っていると次の橋が。どうやらここは橋観光道路でもあるらしい。
次に現れたのは「通潤橋」。日本最大のアーチ式水道橋。そうなのだ。左の画像を御覧頂きたい。何と、橋の中央から水が迸っている。まるでローマの水道遺跡のようだ!


[熊本県矢部町の通潤橋]


[再び砥用町。内大臣橋]

他にも面白そうな橋はないのかと、手元の地図に目をやると、奇妙な名前の橋が。「内大臣橋」... 総理大臣橋とか通産大臣橋とか、そういうネーミングなのだろうか。
これは実際にこの目で確かめてみなくてはなるまい。ごぅ!

くねくねとした、対向車とのすれ違いに苦心する事間違い無いような道をずっと走る。
「ほんまにこっちなんか?
 大体、家も無いのに橋なんて・・・」
あるんか?と呟きそうになり、はっと気づく。後ろを黒猫ヤマトの宅配トラックがついてきている!
住んでいる方が入るって事だ。(もしくは山中の事務所って可能性もあるが、ダムとかの)

そして唐突にそれは現れた。
「これが内大臣橋・・・」
秋には紅葉の美しそうなその谷に、巨大な鉄骨橋が架かっていた。

内大臣川,内大臣峡谷とあることから、どうやらこの付近の名前のようだ。特に地元出身の議員が内務大臣になって建ててくれた橋というわけではないらしい。

それにしても何故に内大臣?

気にしつつも、長閑な周囲の光景のなか、ドライブが続いた。さっきから対向車は1台もいない。


[こんな感じの風景が続きます。清和砥用線にて]


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