このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


05/04

「牛と化石と・・・鬼?」

05/04



[カメムシの仲間でしょうか]

それは 1964 年の事だったと言う。
夏休みの宿題であった化石を探しにやって来た女子高生 4 人組みが、小又川の河原で昆虫の化石を発見。もっともその事の重大さに気づいたのは、宿題を提出された教師でした。明瞭に残された虫の姿。この事がやがて新聞に掲載され、調査が本格化していったのだそうだ。

館内には膨大のとまではゆかないにしろ、多くの昆虫化石が並べられていた。あるものはそのままで、小さなものはレンズを通して。左の画像は一目でカメムシの仲間と分かるよね、ね?

え?分からん?

んじゃ、これなら。
そう、誰が見てもトンボ。今と変わらない姿。

ところで皆さん不思議に思った事ありませんか?
鳥が羽搏く時って、羽を単に上下させているのではなく、打ち下ろす際は大きく、振り上げるのは小さく折り曲げてますよね。できるだけ落ちないように、下に押し付けるかのような羽の動き。

じゃぁ、トンボは?
昆虫の羽って、基本的に折れ曲がらない(実際はたわむ=少し曲ると思うけど)ですよね。曲らない長い板を上下にブンブンと振って、はたしてどうやって前進したり突然空中停止したりできるんでしょう?
考え始めたら寝られなくなりますね。いや、いつもよりはやく眠りにつけるかも...。


[トンボの仲間ですね]


[分かりますか? ゴキブリの仲間だそうです]

こちらは解説によればゴキブリの仲間だとか。う〜ん、そうなん?

ちなみにゴキブリに近い仲間には、コウロギ(たしかにコオロギが扁平になれば...)やシロアリがいる。シロアリって蟻じゃないのか!? 中学生の頃にびっくりした記憶がある。
シロアリが木を食ってやってゆけるのは、体内にいるバクテリアのお陰。人間の大腸菌と同様、生命としての長い年月の結果築き上げられた共生関係によるものだ。

「ホルムアルデヒドが・・・」
シックハウスの元凶の1つとして良く耳に致しますが、こうして共生関係に思いを馳せてみると、全てが綺麗で、全てが清潔で、全てが殺菌でという生活環境にやや疑問を抱いたりもする。綺麗なばかりが良い事なのか!
無論、それは汚い自宅の言い訳に他ならない (^^;

ところで展示されている化石は昆虫だけでないのだ。
こちらは鯨の耳骨の化石なのだそうだが...正直言って、これで「鯨の耳の骨だ!」とよくわかるものだと感心。それ以外の可能性とかないのか?
不謹慎な疑問が浮かぶのを堪えられない。

これらの他に地域の動物の剥製や資料等も、小数ではありますが揃えられている。

いやぁ、それしても面白かった。昆虫博物館は少なくない数を体験してきたが、化石に特化したのは初めてだった。
「さてと!」
旅を続けよう。


[クジラの耳骨だとか]


旅に戻ろう

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