このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


05/04

「牛と化石と・・・鬼?」

05/04


車の流れは順調だ。MG-F とワシは国道 9 号を使い、どんどと東へ進み続けていた。

鳥取から兵庫へ、そしていつしか道は京都府に入り、福知山を目前に 175 号に移ると由良川を右手に川沿いの道を北東へと向きを変える。京都の混雑を避けて、琵琶湖の北側をまわろうかと考えている。

このまま行けば、往路で通った舞鶴へと出る。この道はこれまでにも何度か走っているのだが、是非一度立ち寄ってみたい場所があるんだ。それはここの交差点を左に(チッカンチッカン)、曲って北に(ブルルルル〜ン)... 何だ今の?

「元伊勢大社」

もう一度言う。ここは京都府だ。伊勢ではない。元伊勢? 元って何だ?
伊勢神宮と関係があるのだろうか?
神社もその名を「皇大神社」。明らかに皇室=つまり天皇家に繋がる。そう簡単に名乗れる名前ではない。もしも古くまで遡れるものであれば、確実に無関係では無い。

看板を見る限り、内宮と奥宮と格式あり、かつそれなりの規模で現代にまで残されている社....ど、読者の皆様は憶えておいでだろうか。宮崎の 高千穂を訪れた時のこと を。そこにあった神社の名前を。

「天岩戸神社」

天照大神が岩戸に隠れたという伝説の、あの神社がここにもある!

 
[京都府加佐郡大江町にて]


[ 京都府加佐郡大江町にて ]

ここの名を大江という。町の奥に大江山を持つ町だ。
京都と大江山。
この組み合わせでピンとくる方も多いことだろう。大江山の酒呑童子。鬼と呼ばれた男(一族,部落)と、討伐を勤めるは東武士源頼光ら一行。
ここには鬼の博物館があるのだ。その名も「日本の鬼の交流博物館」。
鬼の博物館は日本各地に点在すれど、交流博物館とな? 気になる名前だ。寄らねばなるまい。

・元伊勢社
・天岩戸神社
・鬼

ここはどこだ?
何があるんだ...。

その姿が岩戸奥の洞に隠れただけで、世の中から明かりが消えたとされる天照大神が、天皇家の先祖と記されているのが古事記や日本書紀である。したがって皇の字を持つ神社が天岩戸神社と共にあるのは、さして不思議でなことではない。しかし...。

くねくねと、しかしきちんと整備された道を通り、案内板代わりの赤鬼青鬼人形に促されるがまま MG-F は博物館を目指していた。ドライバーの頭に拭えぬ疑問を抱えつつ。

やがて家族連れで大層賑わう、自分の脳の中とはまるで対極にあるかのような光景が現出した。キャンプ場や物産館も併設されたそこでは、芝の上で戯れる親子の光景が繰り広げられ、さながら極楽浄土の如し。

博物館駐車場に車を止め、入り口を目指すと、もう1つの表札が掲げられていることに気づく。鬼文化研究所。
「よぅし、入ってみようじゃないか」


[京都府加佐郡大江町にて]


中に入ってみる?

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