このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


列島巡り〜 「四国へ行こう!」


[二宮忠八翁]


[質問:飛行原理に見えるもの?]

さぁ四国初日!

高松を出て道は国道32号線。もみの木峠沿いの道の駅で朝のひと休み。飾ってあるセスナが気になる。駐車場の端だ。と、その反対を見渡すと...神社?
その名も飛行神社。

どうやらここ仲南町は二宮忠八が世界で初めて『飛行原理を着想した地』ということらしいのだ。だってそう書いてあるのだ。

「明治22年12月機動演習の帰途、当地にて兵達の捨てた残飯目掛けて滑空する動作に翼の仰角度を保っていることを凝視」

して、飛行するために必要な原理を思い付いたのだそうだ。その後は昆虫や鳥が飛行する様を観察し続け、先ずカラス型模型飛行器で飛行原理を証明。人が空を飛べる可能性を示した。次ぎに二枚翼の飛行機「玉虫型飛行器」を開発を目指すも、一歩早くライト兄弟が空を飛ぶ事に成功する。

後に飛行機事故の犠牲者を弔うべく、自らの敷地内に神社を建てた。これが飛行神社の由縁だとか。

玉虫型とは甲虫や玉虫が、硬い前翅で風の抵抗と浮力をつけつつ、後ろの翅を羽搏かせ推進力を得ていることから発想したものらしい。鳥とは異なる形態だろう。

しかし昆虫と言っても、前後の翅を激しく動かしハイスピードやホバリング(空中停止)を実現する蜻蛉は、先の玉虫とは異なる方式を採用している。かつて多足類(ムカデとかのような足の多い仲間)の脚が変化して昆虫の翅になったという。触角や顎(口)も同様だ。

人が飛ぼうとして羽搏く、もちろん鳥の物まねだが、脚が翅になったのなら人類もいつか羽を獲得できるかも知れない。いや、獲得したならば、それは既にヒト(ホモサピエンス)ではない。別種の生き物という事になるか。


[こちらはセスナ機]


[うだつ?]

「うだつ?」

道を進むうち、気になる看板が目に入ってきた。うだつって何?

「うだつが上がらないのやつ?」

そのうだつではない気がする。
でもその「うだつ」って何だろう。手元の辞書によれば、木造建築で梁(はり)の上に立て棟木(むなぎ)を支える短い柱の事だそうだ。これを立たさなければ屋根がつけられないところから、いっかな階級が上がらない状況を指して言う。

でも、このうだつって何だったんだろう?

トイレ、トイレ。

目の前に出てきたドライブインへ直行だ。その名も「まんなか」。

缶コーヒー片手にちょい休憩。

「ん?向うから声がしてくるな」

音にひかれ歩をすすめると、そこには。


[まんなかひと休み]


[川下り〜、と上り]

「おお!」

眼下に見下ろす急流で、川下りが繰り広げられていた。(たしかに先の看板の上に「舟下り」とあった)

両側に岩も迫る流れの中、右に左にと舟が上り下りする様を、コーヒー片手に暫く眺める。

「さて、今日はどこまで行こうかのぅ」

再び MG-F のエンジンに火を入れ、南下を再開する。取りあえず高知辺りを目指してみようか。


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