このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
【遠近法考】
【遠近法考】#1 いきなりの研究費カット。 「どうせ大した成果をあげているわけじゃ無いんだし、折角の研究費が無駄になるだけです」 こんな台詞が吐ける神経を疑いたい。このところ確かにめぼしい「考」をアップしていない のも事実だが、結構あれやこれや調査には費用もかかるのだ。それをいきなりのカットとは。 余りにも非人道的行為だ。生産性のある発見・発明のみがもてはやされる昨今の学究の世界を いびつと言わず、なんと例えればよいのか...まったく。 ところで発明と言えば、かねてより気になっていることがある。 『ルネサンス期、遠近法の発明により絵画における表現方法は・・・』 歴史の教科書でよく見られる記述だ。 どうやら遠近法とやらは発明されたらしい...と、待てよ。それまでのヒトたちは遠近感の ない絵しか描けなかったのだろうか。だって見たままではないか、あの遠近法ってやつは。 ひょっとして遠近法が発明される以前の人たちには、我々とは異なった世界が見えていたのでは ないか。それならば納得もできる。 さて、そもそも遠くのものが小さく見えるのはなぜだろう? 当たり前だと言わず、ちょっと考えてみてほしい。遠くにあるものが小さく、近くにあるものが なぜ大きく見えるのか。きちんと説明できる人はどれだけいるだろう。 [ 続く ]
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