このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


【遠近法考】
【遠近法考】#2   そもそも私にはピントが合う仕組が分からない。   よく眼科や眼鏡屋で見かける図があるだろう。目の断面図に光が入ってきて、水晶体で屈折した後、   眼球奥の網膜で一点に結実する。あの図だ。たしか理科の授業でも扱われていたと思う。   分かったような気になっていた図を、これを機にぜひ思い出して欲しい。    ・まず目ん玉へ向かってのびている2本の平行線は、ありゃ何だろう?    ・水晶体で屈折し網膜で2本の線は一点に集約され...るとなぜはっきり見えるのか?   どうだろう。誰か説明してみてはくれないだろうか。   太陽など光源からの光線は物体に当たり、我々は反射した光を眼球奥の網膜でとらえている。   例えば、チューリップが今あなたの目に映っている。昼下がり、降り注ぐ陽光を受け咲く花は、   そよそよとした風に揺れているとしよう。   これはチューリップに当たった太陽の光が反射して、我々の網膜に届いているから見えるのだ。   反射する物体の性質によって、色や細かな質感が窺えるのはそのためである。   ここまでは良い。日没や電気を消したら見えなくなるのだから、そうなのだろうと思う。   さて、問題はピントについて説明した図だ。   目玉に向かう2本の平行線は何だろうか。チューリップの反射光? おそらくはそうだろう。   しかし、チューリップからの反射光は平行なのだろうか。   よしんば平行だとしても、やがて2本の線は目に飛び込むと屈折し一点へと向うらしいのだが、   はたして「一点に集まったチューリップの映像」とは一体どのようなものなのだろうか。   もしもどんな物体であれ網膜上で「一点」に集約されては、遠いものも近くのものも同じ大きさ   になってしまうではないか!   一体あの図は何を説明しているのだろう。 [ 続く ]

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