このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


【遠近法考】
【遠近法考】#3   ところでまったく話が異なるのだが、台風の進路予想図にも分からない点がある。   現在の台風の中心からやや狭い扇状で広がってゆき、最後に必ず大きな円が描かれている。   気象予報番組などで使われる「今後予想される台風の進路です」あの図だ。   まず、扇状に広がってゆく2本の線は何を意味しているのだろう。   出発点である台風の目が進むであろう範囲を示しているのだろうか。はまたま台風の目が   徐々に大きくなってゆく様を伝えているのであろうか。   私がこの疑問を投げ掛けると、きまって返される答えはこうだ。   「いや〜、それはないでしょう。あの範囲内を進んでゆくって事でしょう」   つまりは大きくならないって事だ。   だがよく思い出してみてほしい。あの図の最後に描かれる最後の円を。進路を説明するので   あれば、あの円は何者であろうか。あの円から逆に見る限り、2本の線は「台風の目の拡大」   を説明しているとしか思えないのである。   しかし私が何よりも疑問なのは、誰もあの図に関する説明を受けた者がいないという事実だ。   少なくともTVの天気予報の中でマメに説明している姿は見たことがない。   学校でも習った記憶が無い。TVでも説明されない。なのに皆は答えを知っている。   人類は私の知らぬ間に何かステップアップしたのだろうか。そんな疑問すら湧いてくる。   重要な情報だけに、DNAに刻まれてるんだろうか。   しかしまぁ、天気に関しては「曇りであれば◎で記録します」って学校で教えられた時から、   コイツらの考えることは分からん、そう思っているからいいや。 [ 続く ]

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