このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
【時代劇考 -第2部-】
【時代劇考 -第2部-】#2 (第2劇)・・・奇妙な符合(銭形平次編) 「へい、神田明神下で十手持ちをやらしてもらってます。平次と申しやす」 誰が呼んだか銭形の平次親分である。 この時代、岡ッ引(御用聞き,目明かしなど地域によって異なる呼び名がある)は同心の 私設要員であり、本来は十手を持つ資格もないはずであるが、この際それはどうでも良い。 見逃してはならぬのは、 「親分、親分てぇへんだぁ!!」 「どしたい、どしたい。水でも飲んで落ち着きなよ。まったくおまえは慌て者だよ、はち」 平次の子分・八五郎が登場する場面である。 彼はきまって慌てて登場する。平次と女房が暖かい「ふふふ」という慈愛の微笑みでそれを 迎え、やがて事件の詳細が語られてゆく。 もう気づかれた方もいらっしゃると思う。 「うっかり八兵衛」と「あわてもの八五郎」、この一致は偶然だろうか。 名前こそ微妙に異なるものの、性格はほとんど一緒である。 十手を持っていることや、投げた後の銭の回収方法よりも、銭形平次最大の謎はこの一致に ある。はたして、この符合は何を意味するのだろうか。 [ 続く ]
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