このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
【時代劇考 -第2部-】
【時代劇考 -第2部-】#3 (第3劇)・・・歪む時空(時代劇最大の謎編) ところで、時代劇全般を通して最大の謎とは何だろう。 これは簡単な問題だ。誰しもが一度は頭に浮かべる問いだからだ。 月曜日には黄門様が事件を解決し、水曜日には鬼平が悪党どもを一網打尽、土曜日には将軍が 暴れん坊。世界紛争地図よろしく「時代劇マップ」を作ってみると面白い。毎週そこかしこで 何やら事件が起きている事になる。 その結果としてお家は断絶されたり、夜中に忍び込んだ「曲者」により成敗されてゆく。 年表を埋めたなら、もう真っ黒になるは必定の状態。 とても危険な時代だという感想は拭えない。 だがしかし、そんな危険な時代が260年もの長きにわたり続いたのは何故であろう。 いくら鎖国政策を敷いていたとはいえ、これではいつ何時海外から侵略を受けても不思議では ない。国内がこの様に荒れまくっていたのでは、とても国外にまで手は回らない。 西洋列強からみて最も遠い地球の反対側に位置していて、日本は本当に救われたと思う。でな ければ、とっくに植民地と化していたであろうからだ。 それとも鎖国の影響から来る閉塞感が、この危険な時代を産んだのであろうか。 江戸時代。日本は武士が政権を握っていた。そもそも武士は戦が本業である。平和な時代が続け ば続くほど、その存在価値を見とめられなくなる者たちなのだ。たとえば、隣国が攻めてくると 思えばこそ軍隊は一般に存在価値を得られる。荒れる国内情勢は、この武士達とのバランスとの 上に成り立っていたのだろうか。 聞けば江戸中期から末期、江戸など大都市では町民が力を得てそれぞれの力を発揮した。 元禄文化などを歴史の時間に、そのように習われた方も多いと思う。 「平和」だったのか「危険」なのか。 本当の江戸時代とは、どんな時代だったのであろうか。 もしその秘密を解く鍵が「八(はち)」にあるとしたら...。 [ 続く ]
Home へ戻る
ついでに感想なんぞを送ってみるもヨシッ!!
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |