このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


【ナンバー考】
【ナンバー考】#2   さんざん調べてみても「No. の謎」が解けない。   そもそも英語じゃないんだろか...でも米国人だってそう表記するし、大体ナンバーって   発音自体が英語を指し示しているのだ。しかし、それでは解けないのだ。   そこで思い出した事がある。   ベートーベン作曲による「エリーゼのために」が、本当は「エリーゼ」のためなんか   じゃないという話だ。   彼は非常に悪筆家で、常人に読み難い字を記したらしい。「エリーゼのために」も、   本当は「テレーゼのために」が正しいと言われている。事実、知られている範囲の中   彼が心を寄せた女性に「エリーゼ」はいない。求婚までしたと言われる女性の名が、   「テレーゼ」だったのである。   ところで「エリーゼのために」として世に広まり、日本でも繊細なその旋律に胸が締め   つけられる方も多いと思う。これがもし「テレーゼのために」だとしたらどうだろう。   なんかちょっと野暮ったい?   でもこうして見てみるとどうだろうか。   ベートーベンはドイツ人である。   ドイツ語表記ではエリーゼは Elise であり、テレーゼは Terese になるのだろう。   これを英語風での呼び名にすると、Elise = Elisabeth と Terese = Teresa になる。   「エリザベスのために」と「テレサのために」。   貴方の感覚に響くあの繊細な旋律は、どちら選ばれるであろうか。   本当に酷い悪筆だったらしい。 [ 続く ]

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