このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


  【古事記考】
【古事記考】 <神代その2> 〜因幡の白兔ほか〜 (2/3) あるとき、天から地上を眺めていた天照大御神(あまてらすおおみかみ)が言います。 「本来ならば地上を治めるのは我が息子であるはずだ」 確かに地上は数々の神が、銘々の土地を仕切っており、それを嘆いたのです。 そこで智恵の神様などが集まり、善後策を検討。使節の為の神を選抜し、地上へ送り出します。 待つこと3年、全く返事がありません。 再び智恵の神様の動員で、新たな神を派遣することになりました。 8年待ってみても、何にも音沙汰がありません。 再々度神様総動員での協議です。決まりました。今度も神を地上へ送ります。 今度こそ間違いありません...8年待ちます。シィ〜ン。何も言ってきません。 頭に来た彼等は、天上界から「本当にやる気があるなら当たらぬはず。どりゃ!」と矢を放ちます。 哀れ矢は胸板を貫き、派遣されていた天若日子(あめのわかひこ)は亡くなってしまいます。 確かに彼にはやる気が無かったようですが、智恵の神様ももう少し研鑽に勤めた方が良いでしょう。 地上の神様が勝手をしても致し方ない。そんな感が否めません。 智恵の神様への通知表:「がんばりましょう」 4度目の派遣で漸く平定した地上へ、天照大御神の孫が降り立ちます。天孫降臨です。その際に手渡 されたのが3種の神器です。これが後々、天皇家の証となるのですね。 さて何故地上へ降りていったのが「孫」だったのでしょう。 派遣しては待ち、派遣しては待ちをくり返すうち、「孫が生まれちゃったから、この子を地上へ」。 余りに長い待ちぼうけの間に、本来行くべき筈の神様は、すっかり代替わりしていたのです。 訂正→ 智恵の神様への通知表:「もっとがんばりましょう」                               [
続く
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