このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


  【超常現象考】
【超常現象考】#2 2.宇宙人 このところ助手の一文字君が何かと変な質問を持ってくる。 「博士、もしもですよ、もしも宇宙人がやってきたらどうします?」 ...今度は宇宙人かいな。 私は君たちを人類を見ていて、心底不思議だなと思うことがあるよ。 「何故宇宙人が地球にやってきたら、自分達人間とコミュニケーションをとるはずだと思うのかね」 まず土台からして分からない。 「地球にやってくるくらいだから非常に高い知能、高度な文明を持った種族に違いない」 ・・・なぜかね? なぜそう言い切れるのかね? 加えて先の疑問。 もしもキミがある星に辿り着き、そこには色んな種類の生物がいたとする。水棲のものもおれば、 もちろん陸生もいる。犬や猫、象や犀、猿や人間のようなものまでいた。 さて、キミならどの生物とコミュニケーションをとれると考える? はっはっはっ。悩むことはないよ、一文字君。 この話は、そっくりそのまま宇宙人にもあてはまるんだ。彼等も同じように悩むはずなんだよ、 「おい、どれとコンタクトとってみる?」って。 この点に関しては我々人類とさして変わり無いんだ。 お、安心したかね。しかしそれには少し早すぎる。 たとえばキミん家の犬と人類が会話できるようになって、そしたら彼に明かされるかも知れない。 「ああ、彼等ね。昨日までいたかな、でももう帰っちゃったよ。次に来るのは300年先だってさ」 もう他の動物とコンタクトとっちゃった宇宙人がいても、おかしくはない。 「彼の気持ちが分からない!」の彼女とか、「オレの事分かってくれるのはお前だけだよ」って飼い 犬と会話するお父さんとか。言葉が通じたって、通じなくたってこの有り様なんだ。宇宙人とのコミュ ニケーションも最初は珍しいかもしれないが、ま、慣れてくればきっと「なぁ〜んだ、こんなもんか」 って感じだよ。 ・・・その「理解しがたいものを見る目つき」は何だ? 一文字君? 逃げるな、こらっ!!                               [
続く
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