このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
【すまぬ考】#2 (2)すみません 時には疑ってかかることも必要。「すみません」の真意は本当に謝罪にあるのか。 「こんな事をしでかしてお前は、お前は」 「すみませんっ」 「すみません...って、謝って済むと」 「すみません、本当にすみません!」 「すみません」の極意は相手の言葉を遮ることにある。先方の「こんな事をしでかしてお前 はただで済むと思っているのか?」「謝って済むと思うのか?」といった疑問に先回りをし 「すみません」と答える。何故か。 相手の疑問を皆まで言わせず全て答えてしまったとしたらどうだろう。大抵の人間はそのよ うなやりとりに興味をなくすのではなかろうか。相手はこちらの聞きたいことを全て理解し てくれている。何だかいちいち説明するのが面倒になってきた。「あ〜もういい、いい」。 機先を制し相手の戦意をそぐ。それが「すみません」の基本戦略であると言える。 あなたは親から「もっときちんと謝りなさい」と教えられはしなかっただろうか。明瞭かつ 素早い「すみません」は、実はその戦略上最も効果を産む手法なのだ。 巧みに練られた戦略。お母さんは決して無意味な事を教えているのでは無い。 やまと言葉3000年(推定)のなせる技である。 (余談: <I'm sorry. >) ちょっとここで余談だ。 英語でごめんなさいは? そう「I'm sorry.」である。余りに簡単な質問であったか。が、 常識であるが故に、どなたも英和辞書で紐解かれた経験はないのではなかろうか。 Sorry : 1) 気の毒に思って,お気の毒に 2) すまないと思って,悪かったと思って,後悔して 3) 残念に思って,遺憾で 4) 情けない,くだらない 「あら、お気の毒」「誠に遺憾であります」「情けない・・・」そんな感じだろうか。 どの国も似たようなものなのか。はっきり言って 2)以外はこれまで述べてきた内容と変わり ない。謝罪の気持ちが感じられない言葉だ。英国の歴史も深い。 [ 続く ] |
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