このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


  【乾電池考】
【乾電池考】#1 実験の計測の合間を見つけ、夏休みのバイトの話をしていたときの事だ。 ふじゃぴ博士がまだ博士では無かった頃、つまり学生の事の話。夜の水族館館内見回りと いうバイトをしていたらしい。なんでも熱帯魚や珍奇な魚を盗む輩が続出したとかで、し かし決して黒字経営とは言えない地方の水族館のこと、知り合いで無難そうな学生のふじ ゃぴ君に話が舞い込んできたのだそうだ。 「夜の水族館は、やはり一種独特の雰囲気があったな。  こうなんて言うか勿論無気味な静けさもあるんだが、元より昼間でも暗い館内だけに、  夜だから大きく違うってわけでもない。んが、人の気配のないなかモーターなんかの機  械音が結構しててね。ほほほ、思い出すねぇ」 更に聞けば、当時から博士は博士だったらしい。というのも、夜中の定期巡回を繰り返し ながら、仕事そっちのけの妄想、いや、深い思索をされていたのだとか。 「いやね、手に懐中電灯を持ってるだろ。  これをじぃーっと見てると不思議だなって思うんだ。中に入っている乾電池の規格であ  る単1とか単3あるだろ、一文字君? あの単って何だろな?」 普通思うよなと言われても、普通思わないと私は思いますが...博士の話は続きます。 「順当に考えるなら1型・2型になりそうなものを単3だぞ。推測するに単ってのは単位  の単だと思うんだが、やっぱり異質なネーミングだよ」 案外単なる1とか2だったりして...なはは、そんなわけないか。 とにかく博士曰く、単にはさらに問題があるんだとか。                               [
続く
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