このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
【狂牛病騒動考】#1 テレビからニュースが流れている、施設内食堂の午後。 『狂牛病による騒ぎから1ヶ月。牛などの家畜用肥料に使われている肉骨粉 の出荷が依然禁止されている。県内で唯一の製造業者は、約400トンに も及ぶ肉骨粉を抱えており、国の買い上げの早期実施を待っている。この ままでは工場も稼働出来なくなり、肉の出荷にも影響しかねない。国は肉 骨粉焼却処理を指示しているが、県内市町村は焼却炉の使用に消極的』 すわ、一大事だ! やや遅い昼食を終え、一文字君と並んで食後のお茶を啜っていた私は椅子を 倒しつつ立ちあがった。肉骨粉の禁止で揉めていると言うことは... 「なんと、牛って草食じゃなかったのか!?」 だって肉骨粉って肉と骨の粉なんだろ。いったいいつの間に牛は肉食に変わっ ちまってたんだ。 「あ・・・は、博士。どこへ。まだお茶が残っていますっ」 その頃私は資料室へ向かい、既に廊下を走っていた。 「牛が、牛が・・・」 「待って下さいよ〜、博士」 [ 続く ] |
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