このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

続き・・・。

勝田駅のホームの隅っこを見ると今回の主役である「茨城交通」のホームがありそこには真っ白な車体に赤と青の帯を巻いた2両

編成のディーゼル カーが屋根からモクモクと黒煙を出しながら乗客を待っていた。 JRとの境にある小さな改札でまず「那珂湊」

までの切符を買いとにかく一番前に行く。

10:24発阿字ヶ浦行き・・・。列車は定刻通り出発。古びたエンジン音を

唸らせながら走り出す。勝田駅を出てしばらく水戸方面へ常磐線と併走

し途中から大きく左に曲がると最初の停車駅「日工前」に到着。単線一

面一線のホームで無人駅。まだ「勝田」に近いこともあってスーパーや人

通りもちらほら見られる。「日工前」を出ると車掌は運転室に入って行く

「何で後に戻らないの?」と思っていたらどうやらこの沿線の駅はほとん

ど無人駅でしかも改札が前。車掌は列車が到着すると車両から出て行っ

て切符を受け取る。 その為列車の一番後ろにある車掌室に戻るのが面倒らしい・・・。 そうこうしているうちにこの沿線で一番大き

な駅「那珂湊」駅
に到着。 「那珂湊」駅から10分くらい歩くと「那珂湊港」がある。この港には市場があって場外で新鮮な魚介類を

買う事ができるのだがマジ凄く活気がある。 何と言っても凄いのは観光バスで「OOと那珂湊お買い物ツアー」なる企画で買い物に

来ているぐらいで・・・。(OOの部分は例:水戸偕楽園と・・・って感じ)とにかく安いのは確か。ただし交通費を考えると・・・(^^;)

いわしは1樽に30尾程入っているのが3つで¥1,000、サンマは1箱(発泡スチロール)に30尾入りで¥1,000〜¥1,200、

イカも1箱(発泡スチロール)に25ハイ入りで¥1,000〜¥1,200、他にもマグロやカツオ・カニ等々冬ならアンコウ(吊るし切り

にしてばらしてくれます)
やら 乾物まで見るだけでも結構楽しめます。生物は全部発泡スチロールに入っていて勿論氷も貰えるので

安心!!だけどちょっと重い!!それとほとんどの店舗が食堂をやっている。(回転すし屋もあります。)今回の目玉はこの食堂!!

何度か行った事のある『ヤマサ水産』の店内の隅にある階段をトトトンと上がって行くと食堂があります。おいらのオススメはいくら

丼・うに丼・お刺身定食・焼魚定食かな?
いくら丼はご飯が見えないくらい、うに丼はうにが厚焼玉子に見えた、お刺身は切り身が

東京で出てくるよりはるかにぶ厚いしかもマグロ・ハマチ・甘えび・ホタテ・トリ貝が付いている。焼魚は季節によって魚種が変わる

らしいがおいらが見たときはブリのような切り身だったけどお皿からはみ出る程の大きさでした。丼物は各¥1,200お刺身・焼魚

定食は¥1,500
他にもエビフライや色々なメニューがあるけどやっぱりオススメは今の4品、全部大きなお椀のカニ汁が付いて

います。(注:お昼時はメッチャ混むので避けたほうが良いでしよう。市場なので4時頃には閉店になってしまうので早めに行きまし

ょう。AM11:00〜PM2:00はメッチャ混み)
また店の外でも出店が出ていてホタテの串焼きを売っていたりカニ汁を売っていた

りでちょっとしたお祭り気分?にもなれます。おいらもうに丼を食べてお腹が一杯になったところで港を散歩。港内ををウロウロして

いると釣りをしている人がチラホラいたのでしばしボーッと眺めてから駅に戻った。 駅の時刻表を見ると13:00ちょうどの列車があ

るのでそれに乗る事にしホームへ行くとホームの向かいがわに茨交の車庫があり車両が留置されていた。 列車が到着して運転士

と車掌も交代して「出発進行!!」 2つ先の「平磯」の駅に着いてさあ出発と言う時に「?」・・・「何で出ないの?」と思って運転席を

見ると運転士と車掌が何やら話している。何気に聞き耳をたてるとこんな会話が・・・・

運転士「あれっ?」

車掌「ん?どうした?」

おいら「?」

運転士「まただよ」

車掌「え?また?」

おいら「何だ?何があった?」←心の声

車掌「どうする?」

運転士「ちょっとまって・・・」←何やら操作している

車掌「行ってこようか?」

おいら「ん?どこに?」←心の声

運転士「うん。頼むわ」

車掌「いつもの事だって」

おいら「いつも・・・。」←心の声 車掌が後ろの車両へ行き「バタン」とドアのしまる音が・・・

「プシュー」・・・

おいら「ハハ〜ンそう言うことか・・・『いつもの事』っていつもこんな事があるのか?」←心の声

軍手を外しながら車掌が戻ってくる

車掌「フー」

運転士「サンキュー。じゃあ行きましょう」

どうやら運転士がブレーキレバー(通常右手に持っている)を戻してもブレーキシューが戻らなかったようだ(電車は車輪にブレー

キシューを押し付けてブレーキを掛ける)ってオイオイ!何時もこんな事が起こるの?東京だったら乗客は駅で降ろされ救援車が

来るまで待って「一時不通」ってなっちゃうのに・・・。まあ東京と違ってダイヤも過密にはなっていないし車両も旧国鉄のお古だった

りして仕方のない事なのかも知れないけど乗客からすれば良い事なのかも。だった不通になって何時間も待たされたりするよりは

多少不安はあるけれど(ブレーキなだけに)5〜10分待ってれば走れるんだから。 まあ多少の不安は残しつつも(果たして次の駅

で止まれるのかetc)無事?出発した列車は次の駅で止まれな〜い!!なんて事はなく無事終点の阿字ヶ浦に到着。列車を降りて

駅を出てみると・・・・。な〜んにも無い。まあ駅から5分くらい歩くとそこはもう阿字ヶ浦海水浴場で真夏には賑わうところ。 あと10

〜15分歩くとモーニング娘。ファンなら聞いた事のある『ひたち海浜公園』そう映画「ピンチランナー」で駅伝を行った場所。 しいて

言えばこの阿字ヶ浦駅が『ひたち海浜公園』の最寄駅って事。 あの駅伝の日にはこのたった2両編成のディーゼルカーに何人乗っ

た事だろう。


PS:最近なっち出演のドラマ「ロシナンテの災難」は一部茨城交通の沿線で撮影されていたようです。第一回放送で主演の堂本剛

が乗った列車が茨城交通の車両でこのコンテンツに貼ってある車両の画像と同じ車両でした。特に堂本剛が列車を降りた駅は車庫

が有ったので恐らくおいらも降りた那珂湊駅ではないかと思います。



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