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九州旅行記・2005年10月22日〜23日


本日の行程
京都→(寝台特急なは・車中泊)→熊本→(鈍行)→八代→(肥薩おれんじ鉄道)→川内→(鈍行)→伊集院→(バス)枕崎→(鈍行)→鹿児島中央2日目

1.京都→熊本

午後7時40分頃に京都駅へ向かう。寝台特急なは・あかつきは留置線におり、ホームには入っていない。というわけで地下の売店に戻って酒やおつまみを買った。午後7時50分頃に寝台特急なは・あかつきが入ってきた。なは号は熊本行き、あかつき号は長崎行きで、佐賀県の鳥栖で分離する。個室内に荷物をおいてから、すぐに外へ。まずは先頭へ行き、客車を引っ張る電気機関車EF66の写真を撮影。EF66は1969年に製造が始まった、当時最強の馬力を誇った機関車。もとは貨物専用だったのだが、今は旅客列車にも使われている。今日の列車を牽引する46号機も貨物運用にも東京発着のブルートレインにも使われている。前面に取り付けられているのは新しい「なは・あかつき」のヘッドマーク。

続いて色々な車両の外見や中身の写真を撮った。B寝台2人個室デュエットは、通路を挟んで両側に寝台があり、なかなかよさげ。あかつき号の座席車レガートは夜行バスのような車内。あかつき号は開放B寝台の乗車率も良かったが、なは号はソロもがらがら。三ノ宮を過ぎても空室が多かったので、やはり利用率が低いのか…。

そして自分の乗ったB寝台1人個室ソロ。車両の中央に狭い通路が通り、両側に進行方向に沿って2段寝台が続く。私の乗った下段は、荷物入れのような扉を開けて入る。扉は自分の好きな4桁の暗証番号を設定して、それが鍵となる。扉を見た時、なんじゃこりゃと思ったが、中は意外と快適。扉の場所はベッドが欠けているので、形は凹字状。だが幅の狭いところでも70センチ(開放B寝台の幅)は確保できていると思う。あと、どう使えばいいかよく分からないソファというか背もたれのようなものがあり、それを凹部に埋め込むことが出来たので、長方形の形のベッドになった。

列車は先行の特急が少し遅れたので、定時を少し過ぎた8時11分頃に発車。個室は鍵がかかるので、検札が来るまでは少し扉を開けておいてくれという放送があった。その放送の直後に検札が来た。普通の列車であれば、列車の左右両側の車窓を見ることが出来るが、ソロでは反対側を見ることが出来ない。列車は複々線の外側線を通るので、駅を通過してもホームが見えず、何駅を通過しているのか分からない。それはちょっと残念。

新大阪・大阪両駅で少し乗ってきた。大阪駅ではなは号の入る3番乗り場のすぐ隣が大阪環状線の2番乗り場。たくさんの人がホームで並んでいるので、さすがにブラインドを閉めた。片や通勤・通学で列車を使う人たち、片や非日常の列車で九州まで向かう人たち。そのコントラストが鉄道旅行の楽しみ。

三ノ宮を過ぎたあたりで快速線に入った。明石海峡大橋が近づいてくると、橋に関する説明があり、ここからなは号は大牟田まで、あかつき号は佐賀まで放送休止のアナウンスが入った。ちょうどこのあたりで223系の快速列車と併走し、快速に乗っている人たちがこっちを怪訝な目で見てきたw。放送がないので、姫路到着時も静かにホームにはいる。だが駅の発車ベルがけたたましい音で鳴るので、あれで寝ている人も目が覚めると思う…。相生を通過した頃に歯を磨こうと思い、洗面所に行こうとすると10時22分、列車が止まった。信号場か何かでひっかかったのかなあと思ったが、10時45分まで止まっていた。翌日朝の放送で、障害物があって止まっていたとアナウンスがあった。

洗面所の水道は手を出したら水が出る自動式なので、歯磨きをする時には使いにくい…。あと、便器が陶器製だった。列車の便器は金属製のことが多いのだが、列車を改造する時に取り替えたのかな…。ちなみにこの個室寝台車は開放寝台を国鉄分割民営化後に改造したもの。だから方向幕は昔の国鉄書体となっている(あかつき号の方はJR西仕様のものだったが)。まあそのおかげで翌朝面白いものが見られたのだが…。個室内にあるハンガーに「九鉄リネン」と書かれており、またスリッパのJRマークが赤い字だったので、この車両はJR九州所有だったのかもしれない。

歯磨きが終わって個室に戻ると、部屋の中はおつまみのピーナッツのにおいが充満…。というわけで換気扇をつけた。個室では照明2種類・アラーム・冷暖房・換気扇・非常呼び出しボタン・コンセントが装備されている。11時2分に岡山到着予定で、そこまで起きていようと思っていたのだが、遅れのせいで11時をだいぶ過ぎても岡山に止まらなかったので、電気を消して就寝。

午前4時前に目が覚めた。外を見ていると通過したのは山口県の厚狭駅。その後もしばらく寝付けず、外を眺めていると4時31分、下関駅に止まった。列車は10分ほど止まって、貨物列車が追い抜いていった。下関を出たところで再び就寝。

次に目が覚めたのは佐賀県の鳥栖駅。30分遅れで駅に到着し、あかつき号を切り離して6時54分に発車。住宅分譲地の看板に「博多もよか。鳥栖もよかっ。」と書かれており、九州に来たんだなあということを実感。引き込み線には鳥栖以遠のあかつき用と思われるED73か76がおいてあった。また、駅前には明治時代に作られた蒸気機関車、230形がおいてあった。

鳥栖は佐賀県だが、鹿児島本線は再び福岡県に戻り、次は久留米に停車。大牟田まで車内放送がないが、列車到着時には外で「くるめ〜、くるめです」と威勢のいい自動放送が流れていた。列車到着時の放送は、JR東日本も「しんじゅくぅ〜、しんじゅく、です」といったように、駅名をのばして放送される。西日本や東海はそのような放送ではないので、違和感を覚える。久留米を出ると工事中の新幹線の高架が見える。

大牟田駅に到着する前にようやく放送が入り、昨夜の列車の遅れについての理由と、現在30分遅れで走っているという放送が入った。大牟田駅には「ロボ大蛇」なるものがおいてあった。ここらで歯を磨いてコンタクトを入れて身支度をする。なは号には今やレアな存在になった冷水器がおいてあり、歯を磨いた後には便利。昔は新幹線や在来線昼行特急にも冷水器があったのだが…。

定時から27分遅れて、午前8時3分に熊本駅到着。乗ってきた列車を見たら、方向幕が動いている。終点だから「回送」表示になる訳なのだが、その途中で見える幕は、寝台特急安芸・つるぎ・ゆうづる・はくつる・明星…と、廃止されたものが多数。「特急瀬戸 宇野」もあった。そして方向幕は最終的に「なは・西鹿児島」と表示されて止まった。





2.熊本→川内

思いがけないものを見られて満足した後、電気機関車ED76と「なは・あかつき」のヘッドマークの写真を撮って、旦改札の外へ。ampmでスタンプ用ノートを買った。JR九州とampmがフランチャイズ契約をしているので、九州では駅前にampmがある場合が多い。

熊本は県庁所在地だけあって、かなりにぎやか。本当は路面電車を見たかったのだが、時間がないのでホームに戻り、急いで丸天うどん(要は中に何も入っていない揚げかまぼこ)を食べて、跨線橋を渡って8時23分発八代行きの6331Mに乗車。列車は815系の2連。815系はロングシートの3ドア車だが、車内側のドアの色が黄色でびっくり。

列車は2分遅れで8時25分に発車。九州では数分遅れて始発駅を出るということが多かった。北海道はほとんど定刻運転だったのだが…。熊本を出ると熊本郊外を40分ほど走り、八代へと向かう。三角線との分岐駅である宇土駅はホームに洗面台が残っていた。日曜の朝とあって、列車はけっこうすいていた。9時過ぎに八代駅に到着。

八代駅は改札を出ても外は少し店があるだけで、何もない。駅から少し離れたローソンに行き、スポーツ新聞を買った。9時40分頃に肥薩おれんじ鉄道のホームへ。昨春、新八代から鹿児島中央まで新幹線が開通した際に並行在来線が第3セクターの肥薩おれんじ鉄道に移管された。八代以北のJR線とおれんじ鉄道は、一部直通運転もあるので、直通ホームと切り欠きホームがおれんじ鉄道のホームとなっており、中間改札がある。だが正式な改札はJR駅とは全く別。そこの窓口で一日乗車券を購入。片道移動しかしないが、それでも正規運賃より50円だけ安い。駅員さんが着ている服にはNPO法人ネット八代と書かれている。NPOが運営するというのは珍しい。

10時1分に川内行きの快速観光列車「海風」が入ってきた。この列車は土休日のみの運転。列車は気動車の単行。おれんじ鉄道は交流電化されているが、交流電車は高いので、気動車を導入しているらしい。電気機関車による貨物列車が走るので、電化設備は維持されている。

車内はボックスシートに1人ないしは2人が座っている状況。八代駅を10時3分に発車した後、列車は軽快に飛ばしていく。観光列車ということだが、別に車内販売がある訳でもなく、一応テープによる地元の観光案内が流れる。それに加えて、LED表示器にテープで流れている内容と同じものが表示されていくので、列車の音によって放送が聞き取りにくくても内容が分かる。これは意外とありがたい。

八代を出てしばらく進むと不知火海(八代海)沿いに出てきて、向かいに天草諸島が見える。こういう光景になると窓を開けたいのだが、窓は開かない。新しい列車の欠点はこういうところだよなあ…。沿線の駅も立派なものが多く、ほとんどの駅で行き違いができるようになっている。。昨年までは鹿児島への大動脈だっただけのことはある。その面では、石勝線ができてから幹線の地位を譲った根室本線に似たところがあるが、幹線の地位を譲って四半世紀が経とうとしている根室本線と違い、まだまだ現役幹線の面影が強い。

列車が海沿いを離れた辺りで寝てしまった。目が覚めたのは水俣駅。水俣でかなり降りて、乗客は私を含めて2人になった。米ノ津で上り列車とすれ違い、出水に到着。出水は新幹線の駅があり、駅舎も新しい。出水には車庫があり、どうやらおれんじ鉄道の中間駅の中では最大の駅のようだ。ここで7,8人ほど乗ってきた。やはり水俣・出水間は県境なので、乗客の移動が少ないのか。

出水で運転士も交代し、終点川内を目指す。高尾野駅の手前で工事か何かがあり、時速45キロで運行していたが、何だったのかな…。高尾野駅で運転停車。運転停車するぐらいだったら客扱いすればいいのに…。高尾野を過ぎてからは海沿いへまた出る。だがこの海は不知火海ではなくて東シナ海。阿久根駅で大量に下車。この辺りは国道3号とともに海沿いを走り、海水浴場もたくさんある。おれんじ鉄道のパンフレットにも「海水浴には渋滞知らずのおれんじ鉄道でどうぞ」とある。今は海水浴のシーズンではないが、サーフィンをしている人がたくさんいた。10キロあまり海沿いを走り、薩摩高城駅を過ぎると内陸部に入り、12時6分に終点川内に着いた。

2.川内→枕崎→山川

川内駅はかつては2面4線だったようだが、現在は島式ホームが1つあるだけ。そのホームの真ん中に中間改札を設け、JRと肥薩おれんじ鉄道を分けている。2線あるうちの片方はJRとおれんじ鉄道の間に土が盛られ、行き止まりとなっている。少し時間があったので駅の探検。駅舎は新幹線が出来た時に作られたものなので非常にきれい。この駅は新幹線の駅としては珍しく、駅舎が線路の上にある。だから駅に入ってくる新幹線を見下ろすことができる。駅1階のお土産屋では薩摩揚げなどを売っていた。

駅のキオスクでサンドイッチを買い、ホームに入る。12時22分発の鹿児島中央行きに乗車。列車は817系の2連。3ドアの転換クロスシートだが、座席が木で、一部革張り。木を多用するJR九州のオリジナル製がここにも出ている。川内を出た時はすいていたが、湯之元駅で相当乗ってきた。そして私が降りる伊集院駅でもアホほど乗ってきた。どうやら今日は伊集院駅のそばにある徳重神社で妙円寺参りという伝統行事があるようだ。だから駅前にも屋台が出ていた。伊集院駅はかつて鹿児島交通という日本最南の私鉄の起点駅だったが、1984年に廃止になっている。今回はその廃止線の代替バスで、鹿児島交通終点で、JR指宿枕崎線終点でもある枕崎を目指す。伊集院駅で30分ほど時間があったので、駅前の本屋で地図を購入。

伊集院駅前のバス停にはけっこう並んでいたが、枕崎行きのバスに乗ったのは少し。しかもバス発車から数十分で大部分が降りてしまった。バスは薩摩半島西側の集落を結んで進んでゆく。時々ある集落以外は車も補ほとんど通らない。花熟里という集落を過ぎた辺りで寝て、目が覚めたら加世田市の中心街だった。バスの加世田営業所には、鹿児島交通鉄道の資料館があるようだ。

1時間40分の道のりを経て、午後2時59分、ようやく指宿枕崎線の終点、枕崎駅に着いた。景色の変化が乏しかったし、バスの運転手の態度も良くなかったのであまり面白くなかった。それに何より路線バスにこんな長時間乗るのは疲れる…。

その枕崎駅だが、あまりの荒れように呆然。建物の半分は鹿児島交通のターミナルとして使用されているが、駅の部分は当然駅員などおらず、枕崎市の観光案内所も閉鎖されている。駅の中の状態も決してきれいとは言えない。1日6往復しか走っておらず、いつ廃止になってもおかしくない区間だから、このような有様も当然と言えば当然かもしれないが、それにしもてもこれはなあ…。駅自体も草がぼうぼう。ホームは島式だが、片方の線路は剥がされている。鹿児島交通線があった時代からは想像もつかないんだろうなあ…。

とりあえず腹が減ったので、駅前のスーパーに行った。駅はひどい状態だが、駅の周りにはそれなりに店がある。スーパーで天丼を買って駅に戻った。駅に着いた時点ですでに列車は止まっていたが、扉が開いたのは発車8分前の3時15分。私を含め10人弱が乗り込む。列車はキハ47の2連。ワンマン運転で、「この列車は山川行きです。お乗り間違えのないようにご注意下さい」と自動放送が入り、運転士さんも同じ事を言う。乗り間違いなどあるのだろうか…。

3時23分に山川行き8334Dが発車。列車は薩摩半島の南端をコトコトと進んでゆく。どの駅も粗末で、駅名標も色が落ちているものが多い。とても利用者が多いとは思えないからなあ…。

沿線の家は、沖縄のように真っ平らな屋根の家が多い。海に面していて、風がきついからだろうか。あとシラス台地だからか、土が黒い。ようやく異国情緒のある景色を見ることが出来た。また、薩摩半島といえば開聞岳。開聞岳は薩摩富士ともよばれ、きれいな円錐形をしている。指宿枕崎線はこの開聞岳のすぐ横を通るので、だんだんと山が大きくなっていく。海と山、両方の美しさを楽しむことができる。開聞駅が近づくとだんだん見えづらくなり、山の真北にある開聞駅からは山が見えない。だが離れるとまた見えるようになってくる。

開聞岳が過ぎると緊張してくる。開聞駅の3つ先の駅は沖縄のモノレールをのぞいて日本最南端の駅だからだ。だが無人駅なので1両目しか扉が開かず、しかも30秒ほどで発車してしまう。だから扉が開く前からデジカメの電源を入れてスタンバイし、扉が開くと同時に写真を2枚撮影。そして車内に戻る時に整理券を取って、車内からまた写真を撮影。この駅からは開聞岳が大きく見え、駅では三脚を立てて写真撮影をしている人がいた。恐らく開聞岳をバックにした列車の写真を撮っていたのだろう。短い停車時間ながらも、何とか念願の写真を撮れたので、席に戻ると感激で笑みと涙が出てきた。

この列車は西大山の2つ先の山川駅まで。山川駅は相対式2面2線の小さな駅。改札の外に出て、「日本最南端の有人駅」と書かれたプレートを撮影。このプレートの上に小さく「JR」と書かれている。一昨年に沖縄でモノレールが開業したため、本当に日本最南端の駅がモノレール赤嶺駅になってしまったからだ。そのため、西大山駅のプレートにも「JR最南端駅」「本土最南端駅」という表記がなされるようになった。山川駅では8分の接続なので、写真を撮って用を足してすぐに駅に戻り、鹿児島中央行きの列車に乗り込んだ。

4.山川→鹿児島

山川で接続していたのは鹿児島中央行きの1360D。車両はキハ140(キハ40を高馬力に改造したもの)とキハ47の2連。キハ140は両運転台車、キハ47は片運転台車なので、少しいびつなつなぎかたをしている。九州ではけっこう一般的なようだが…。山川を4時31分に発車し、鹿児島中央を目指す。山川の次の指宿駅は砂風呂で有名な指宿温泉の最寄り駅。そのため、鹿児島中央と指宿の間は快速が何本も走っている。指宿ですれ違った列車は新型のキハ200。だがすれ違った列車はロングシート…。クロスシートの車両もあるのだが、ロングが当たっていたら嫌だったなあ…。指宿枕崎線の鹿児島口は鹿児島への通勤路線として、非電化路線の中では全国有数の乗車率を誇る区間なので仕方ないのだろうが…。

指宿枕崎線の始発駅、鹿児島中央駅は昨年の新幹線開業の際に西鹿児島駅から改称した。そのため、「西鹿児島方面」と書かれたホームのプレートの「西」を消して、「鹿児島方面」としているところが多い。

薩摩今和泉駅あたりから鹿児島湾沿いを走る。そのため桜島が見えてくる。しばらく海沿いに走ると旧喜入町(現在は鹿児島市)に入り、ENEOSの石油タンクが見えてくる。わが国は1973年のオイルショックを機に、160日分の石油を備蓄している。その中でも一番有名なのが喜入の石油備蓄基地。列車は基地から少し離れたところを走るので、あまり大きく見えないが、それでも相当数のタンクがあることが見て取れた。

これを見て満足したので、しばし就寝。目が覚めたらのは南鹿児島駅あたり。このあたりは鹿児島市電と併走している。指宿枕崎線は単線非電化なのに、横に電化複線の線路が見えるというのは変な感じがする。定時の5時55分に鹿児島中央駅に到着。指宿枕崎線のホームには学校帰りの高校生がたくさん。山川と枕崎の間は1日6往復の超閑散路線だが、鹿児島方は非電化路線としては有数の乗客数を誇る。枕崎方は閑散路線とはいえ、枕崎港は九州有数の漁港で、高速バスも出ており、決して田舎ではない。同じ路線でありながらこのような状況は、北海道の札沼線と似ている気がする。

鹿児島中央駅は新幹線開業を見越して1996年に新駅舎が造られ、新幹線開業時に改装されたようだ。駅の隣には昨秋出来たアミュプラザ鹿児島という大きなテナントビルがあり、九州の果てというイメージとは全く違う駅になっている。じゃらんで予約しておいた駅前のホテルへ行き、チェックインをして荷物をおいて休憩してから再び外出。アミュプラザにある紀伊国屋で鹿児島のガイドブックを見て、食事をする店を決める。行った店はとんかつ川久。ロースカツ定食を頼んだ。ロースカツがうまかったのはもちろんのことなのだが、たれが3種類あり、しょうゆたれ・ソースたれに加えて、ゆずみそたれというものがあった。若干甘みのあるたれで、かなりうまかった。このボリュームで900円なのだからうまい。

食事後、駅前のダイエーへ行き、晩酌用の酒とつまみを調達。予想されたことなのだが、鹿児島には地酒がないようで、店に並んでいる日本酒は灘・伏見系だけ。というわけで焼酎を購入。あとは発泡酒とおつまみだが、うずら卵の入った薩摩揚げを買った。ホテルに戻って風呂に入り、一方的な展開の日本シリーズを飲みながら飲む。日本シリーズはNHK衛星でしか放送されていない。九州に関係ない日本シリーズとはいえ、民放は無視ですか…。10時40分頃に就寝。

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