このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


樹木


 “谷中の樹木”の重要なものの大半は、谷中霊園内にあります。現在、この谷中霊園内の樹木について議論が巻き起こっています。

 谷中霊園では、1987年より樹木の伐採が顕著になり、この頃から生態系ががらっと変っていきました。昨年から今年にかけての一年ほどで、線路沿いの土手にあったクス、スダジイ、ミズキ、クワ、タブなど55本の樹が切られました。

 樹木が伐採されると、地面の乾燥著が著しく進みます。これによって、菌類、蘚苔類の衰退し、当然草っ原も無くなり、ひいては昆虫、野鳥の数も衰退していきました。

 谷中霊園には昔ながらの地面が残っており、都会では珍しい生態が数多く残されています。そうした貴重な野生生物の生息の場が失われていくのは誠に残念な事です。

 確かに、伐採によって墓地の雰囲気が明るくなり、参拝者が利用しやすくなったという利点はあります。しかし、その周辺に暮す住民にとってそれで良いというわけではありません。

 これまで、谷中の樹木に関する問題がとりざたされたのは、1988年に桜並木の1本の桜伐採について、くらいでした。

 しかし、今回、谷中霊園を管理する都より、イチョウの伐採を事前に知らせていただきました。
 これは、永い年月の間では画期的な出来事です。
 都側でも、樹木に対する今までのやり方を修正しようという動きがあるようですし、これをきっかけに、谷中でも、谷中の樹木に関する問題点を考えていけたらよいと考えています。 詳細は、 これまでの経緯 を御覧下さい。
 
 それでも「どうせ、切られてしまうではのではないか」と思われてしまうかもしれませんが、私としてはこれまでに切られた谷中の樹木が、ただ無駄に切られたわけではないのだ、と考えたいと思います。
 
 これを機会に、樹そのものを見つめる事も重要ですが、杜として全体を見つめることも谷中の息づかいを知ることになると思うのです。

 谷中霊園内の大木には、“承認木”と“支障木”というものがあります。“承認木”とは、墓地購入時に購入者に承知してもらっている木。つまり1950年代にはすでに大木であったという意味でもあります。
  “支障木”とは、墓石になんらかの支障がある木の意味です。支障木のうち、現在、紐が巻かれているものは剪定等の対象となっている木です。


これまでの経緯

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